皆さんは、「道の駅」に行ったことがありますか?
ドライブの目的地として、特に地方にある道の駅は、その地域を現すスポットとなっています。
地域活性ビジネスである道の駅の戦略とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
というわけで今回は「地方戦略の立て直しと道の駅により地域活性ビジネス」について詳しく説明致します。
地方戦略の立て直しと道の駅により地域活性ビ
ジネス①【経営を変える!ことを意識する】
「地方戦略の立て直しと道の駅により地域活性ビジネス」というテーマで1つ目に取り上げるのは「経営を変える!ことを意識する」です。
皆さんは「道の駅」に行ったことがありますか?
都心に住んでいる方なら都会へ郊外へドライブやツーリングなどの休憩スポット、観光スポットとして、よく訪れる場所かもしれません。
今では、全国に広がる「道の駅」も、既におなじみとなりました。
これまでにいくつかの道の駅を訪れた方も多数いらっしゃるかもしれません。
皆さんのお住まいの地元や市区町村にも、近所にいくつか道の駅があるかもしれません。
道の駅のイメージと言えば、やはり「地方」となります。それぞれの道の駅、特徴がありますし施設や規模も全く異なります。
地域の活性化を目指している道の駅ですが、地域の特産品の販売だけでなく、宿泊施設やスパ・温泉施設などを兼ね備えている道の駅もあります。
現在では、およそ全国に1150駅ほど、存在しています。
現在でも、その数は増加中でありますが、ほとんどの道の駅が既に開設から20年を越えている施設もあります。
20年も運営できているということは、それなりに成果を出しており順調そのものだと思われがちですが、どんなビジネスにおいても長い期間、事業を継続していれば、それなりにリニューアルや、新たな戦略の見直しというのは、必ず必要になるわけです。
そういうわけで、現存する道の駅にしても、今新たな展開を具現化する時期にかかっているというわけです。
「道の駅」という存在は実は、地方になればなるほど、地域にとっては、非常に重要な存在となるのです。
各地方にとって「道の駅」というのは、いったいどのような「場」であり「存在」なのでしょうか?
単なる観光拠点やスポット?、地域産品の販売拠点?、地域の情報発信基地?、地域コミュニティの場所?
など具体的に様々な役割が道の駅には、あるかと思います。
どれも道の駅の存在価値を示すものとしては、間違ってはいませんが、本来の道の駅の存在意義とは、「地方創生の中核」なのです。
地方戦略の立て直しと道の駅により地域活性ビジネス②【地方戦略の立て直しを考える】
「地方戦略の立て直しと道の駅により地域活性ビジネス」というテーマで2つ目に取り上げるのは「地方戦略の立て直しを考える」です。
実際のところ、全国各地にある道の駅の経営状況というのは、どうなんでしょうか?
実際に道の駅を運営している多くのケースは、第三セクターとなりますが、実情としては多くが赤字の状態なのです。
では、その「赤字」をどうしているのか?と言うと、それは、「行政からの支援」によって、運営できているというのが実情なのです。
実は「道の駅」事業というのは、どこも経営的には非常に厳しく難しい事業とも言われています。
しかし、逆に言えば「行政からの支援」があるからこそ、赤字になってしまう状況を作り出しているという一面もあります。
もちろん全国の全ての道の駅が赤字というわけではなく、しっかりと収益を上げている人気の道の駅もしっかりと存在しています。
とは、言うもののやはり「道の駅」という看板は、非常に価値のあるものであり、地域住民にとっても重要な施設であることは、間違いありません。
行政においても、これまで以上に道の駅を有効活用し「再生」したいという自治体は多いのです。
では、実際に「道の駅を再生」するには、どうすればよいか?
それは、やはり「組織改革」があります。
組織が変わらなければ、まずは何も変わらないのです。
特に道の駅の場合には、行政が絡んでいるところが、よくも悪くも大きな要因の1つとなるのです。
地域全体の方向性を決めるという意味では、地域の各組織や人材が的確に動くことが大切なのです。
そのためには、地域と行政との連携というものが必要不可欠となります。
道の駅再生にあたる地域との連携を強化しつつ、道の駅としての存在価値をより効果的に高めるための経営判断というものが必要なのです。
いわゆる道の駅を実際に運営している側に丸投げではなく、現場主導型から組織としての改善から見直すことが必要なのです。
集客や売上という観点で道の駅の運営を考慮するならば、やはり道の駅だからこそ「売れる」ものをおく必要があります。
そのためには、道の駅ならではのテーマであり、コンセプトが必要となります。
そのコンセプトに基づいて生産者側がそれに合致する商品を生み出していく必要があるのです。
生産側にしても、確実に道の駅での売上が見込めれば、リスクも軽減でき、安定した経営が可能となります。
リスクを減らすことによって将来的には、道の駅本体のみならず、行政も含めた地域としての戦略が自ずと導き出されてくるというわけです。
地域資源という新たな概念を導き出し、より広く創出できるようにとらえていくことが大切なのです。
地方戦略の立て直しと道の駅により地域活性ビジネス③【リピーターを生み出すことを考える】
「地方戦略の立て直しと道の駅により地域活性ビジネス」というテーマで3つ目に取り上げるのは「リピーターを生み出すことを考える」です。
道の駅を代表として、実店舗や小売業については、常に意識しなければならないのが「集客」です。
やはり、店鋪には、顧客が足を運んでもらって、なんぼとなるのです。
そのために行うべきなのが「顧客を飽きさせない」ことになります。
顧客を飽きさせないためには、いつでも新鮮なイメージを与える必要があることです。
店鋪などにてよく行われるのは、店鋪の「リニューアル」です。
「リニューアル」をきっかけとした、様々なキャンペーンやイベントがよく企画されるのですが、実際には、リニューアルオープンした時が実は売上のピークであるとよく言われたりします。
リニューアルした際には、顧客に対してのリフレッシュ効果は確かにあり、そこが事実としてピークなのかもしれません。
そして、そこから右下がりになるという傾向があります。
もちろん、道の駅運営側にとっては、集客施策としてのリニューアルという方法は、もはや当たり前として認識されているのです。
結果として、リニューアルオープンを行うことは、決して悪いことではなく、施策としては、当然「あり」なのです。
しかし、問題なのは、その後であり、リニューアルオープン後と全く同じことをやり続けているだけでは、効果は一過性となり、売上は当然ながら落ちるに決まっているのです。
問題としては、リニューアル云々が問題ではなく、いかに顧客がリピートしてくれるのかということになります。
道の駅を「再生」するという観点で行う施策としては、当然、リニューアルオープンというのは、効果はあります。
しかし、これは、転換点ということでしかありません。つまり、単なる「きっかけ」なのです。
この「きっかけ」を起点として、いかに活用するかがポイントとなるのです。
集客や売上を伸ばし、成長を維持すること、道の駅そのものが持つポテンシャルを高め、道の駅ならではの商品力を高め続けられるのかが必要になるのです。
では、道の駅の商品力とは、具体的には、いったいどのようなことを言うのでしょうか?
下記のようになります。
- 商品開発力
- 商品供給力
- 商品生産力
- 商品供給継続力
となります。
道の駅のは、地域の特性を活かし、その地域の「魅力」を訴えることに「価値」があるのです。
それこそ、地元の道の駅は、そこに住む住人自体に実感してもらうことが必要となるわけです。
そのような地域の魅力に自信をもち、積極的にアピールし動きが活発になることで、地方創生に直結していくのです。