人材の育成というのは、将来の会社の繁栄と存続のために必要不可欠な課題であると言うことは間違いありません。
この人材の育成がうまくいくかということは、将来の会社の状態に比例していくくらい重要になってきます。私たちの会社では、人材の育成方法については、世代ごとに分けて行っていくようにしています。以下で詳しく説明していきたいと思います。
新入社員について
まず、なんといっても、新入社員の育成がポイントになります。
社会人としてのスタートを切る立場の新入社員にとって、不安と緊張が大きな状態で入社してくるわけですので、そこで、はやく会社に馴染んでもらえるようにしていく必要があります。
しかしながら、仕事は遊びではありませんので、社会人としてのマナーなどはある程度厳しく教えてあげなければなりません。会社の将来を担う人材になってもらいたいわけですので、時には厳しく、大切に育てていかなければなりません。
私たちの会社は、商社ですので、営業活動が主な仕事になります。
さらに、同行する社員も、1人に決めることはしません。
全員と同じ期間ずつ同行してもらうようにしています。そうすることで、社員のみんなと、車内などで会話をしたりして、少しでもはやく、たくさんの社員と交流を持ってもらい、不安な気持ちを和らげてあげるということにもつながりますし、この先輩はこういった性格の人なんだということも少しずつわかってもらえるのではないかと思います。
さらに同行する社員にとっても、自分が新入社員だった頃に、先輩社員について回っていた経験がありますので、今度は自分が新入社員にいろいろ教えてあげようとする気持ちになりますし、それにより責任感なども芽生えてくるこにつながれば、お互いプラスになりますのでとても良いことではないかなと思います。
まず、新入社員の人には会社に慣れてもらうということが最優先だと考えておりますので、私たちの会社ではこのような同行方法で、先輩社員との交流、または現場でのマナーなどについて現場でいろいろ吸収してもらうようにしています。
若手社員育成のマネジメント方法
若手社員についての育成マネジメントについてですが、若手社員は、担当の顧客を持って責任のある仕事をしてもらうようにしていますが、まだまだ営業スキルについては、経験不足であることが多いですので、営業スキルを身につけてもらうという趣旨の外部の担当者を招いて、研修会ということを定期的に開催するようにしています。
この研修会では、どのようなセールストークを使っていけば良いのかということや、新しい顧客を発掘するために、どのような視点で、どのようなストーリーでやっていけば良いのかということを学ぶ機会にしてもらうようにしています。
ここで、新たに自分の営業スタイルなどを発見してもらい、今後の営業活動に活かしてもらえたらよいなと思っています。
中堅社員の育成方法
私たちの会社では30歳前後の中堅社員に対しては、リーダーとしての時間や、ふるまいなどについて勉強してもらう研修会を開催するようにしています。
このあたりの世代になると、営業でのさまざまな、成功例や失敗例を経験してきていますので、それを、部下や後輩という立場の社員に先頭に立って指導してもらうようになっていってほしいと考えています。
ですので、リーダーシップを身につけてもらうようにしています。さらに仕事でも、
プロジェクトのリーダーなどをこのクラスの社員に積極的にまかせるような体制を私たちの会社ではとっています。そこで、リーダーとしてほかの社員を引っ張っていってもらうという経験をしてもらったり、だれがどのように動いていくのかを考えて実際に指示を出してもらうということもしています。
こうすることにより、リーダーとして大切なことも実際に経験することにより、身についていってほしいと願っていますし、さらに、やりがいを持ってやってもらい、リーダーになりたいという意識も持ってもらいたいという狙いがあります。
中堅以上の社員の育成方法
このクラスになりますと、将来は、重役や幹部になって欲しい世代ということになります。この世代には、積極的に会社のこれからの方針であったり、数値目標などを立ててもらうようにしまして、実際経営者の目線で会社を動かしてもらうようにしています。
ですので、数値目標などを決めるのも私たちの会社ではこの世代の社員ということになっています。そして決めた数値を、役員や社長が承認するという流れになっています。
ですが、これにより、将来、役員としての責任であったり、会社を運営していくことの大変さなどを知ってもらうことにより、また、役員として必要なスキルというものを身につけていって欲しいという狙いがあります。