現代ビジネスにおけるマーケティングの重要度は、日増しに増加しており、ビジネスマンの間でもマーケティングを学びたい方が増加しています。
マーケティングっと一言で言っても漠然としたイメージしかない方もいらっしゃるでしょう。今回取り上げる「マーケティングミックス」もマーケティング用語の1つです。
というわけで今回は「今さら聞けないマーケティングミックスと成功事例」について詳しく説明致します。
今さら聞けないマーケティングミックスと成功事例①【ホリスティックマーケティング】
「今さら聞けないマーケティングミックスと成功事例」最初にふれるテーマは「ホリスティックマーケティング」です。
企業においての経営戦略の柱としてマーケティングは一般的になってきました。マーケティングそのものをしっかり理解していない状態では、せっかくの取り組みも効果を発揮しません。
近年、そんなマーケティングの需要に対し、基礎からマーケティングを学びたい方が増えています。マーケティングには一連のプロセスといくつもの専門用語がありますが、今さら他人に聞けないようなこともあります。
実際、その意味や定義をしっかりと理解せずに日常の中で、使用されている方もいらっしゃることでしょう。
今回テーマとして取り上げる「マーケティングミックス」も専門用語の1つです。
この「マーケティングミックス」については、これまでも何度かテーマとして取り上げてきましたが、今回もマーケティングを知る為の基本事項として説明していきます。
「マーケティングミックス」にふれる前に解説したいのが「ホリスティック・マーケティング」です。
さらに新しい言葉が登場したなと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、マーケティングの全体像を知る前提知識としてしっかりと理解しておきましょう。
「ホリスティック・マーケティング」の意味ですが、「ホリスティック」とは「全体的」「包括的」という意味です。
つまりは、マーケティングの全体像を把握することという意味となります。
定義としては、以下の通りとなります。
定義だけ読むと少し難しく感じられるかもしれませんが、要はマーケティングのプロセスを全体的に把握していこうということです。
ホリスティック・マーケティングの構成要素となるのは4つとなります。
この4つの要素とは、マーケティングミックスの4つの要素の発想が重要となるのです。
ホリスティック・マーケティングの4つの構成要素は、次の通りです。
- リレーションシップ・マーケティング
- 統合型マーケティング
- インターナル・マーケティング
- 社会的責任マーケティング
次にそれぞれについて詳しく説明します。
1. リレーションシップ・マーケティング
顧客、供給業者、流通業者、その他のマーケティングパートナーとの長期的なリレーションを構築すること。
2. 統合型マーケティング
マーケティングミックス(4P)をツールとして使用し消費者に向けてのアプローチをすること。
3. インターナル・マーケティング
組織内部に対する活動のこと。経営幹部にマーケティング原理を理解させること。
4. 社会的責任マーケティング
自社だけでなく広くグローバルな視点を持ち倫理、環境、法、社会についての問題意識を持ち取り組む行動。
上記4つの構成要素を互いに意識し総合的なマーケティングプランを形成する必要がありマーケティングミックスもこのホリスティック・マーケティングのプランの中で機能させていきます。
マーケティングミックスの4Pのみでプランを作成すると以下のような問題が発生する場合もあります。
- ステークホルダーとの良好な関係性が築けない
- 実行スタッフの理解不足
- 社会的責任不足
今さら聞けないマーケティングミックスと成功事例②【マーケティングミックス】
「今さら聞けないマーケティングミックスと成功事例」2つ目にふれるテーマは「マーケティングミックス」です。
先に説明した「ホリスティック・マーケティング」の4要素のひとつである「統合型マーケティング」の目的を実現する為のツールとしてあるのが「マーケティングミックス」です。
マーケティングミックス=4Pは、次の4つの要素があります。
- Product: 何を
- Price: いくらで
- Promotion: どのようにして
- Place: どこでつまり、企業においてのリサーチから製品・サービス開発から販売までの一連のフローとなります。
4Pの要素を以下にまとめてみました。
【Product: 製品】
- 多様性
- 品質
- デザイン
- 特徴
- ブランド名
- パッケージ
- サイズ
- サービス
- 保証
- 返品
【Price: 価格】
- 標準価格
- 値引き
- アロウワンス
- 支払期限
- 信用取引条件【Promotion: プロモーション】
- 広告
- 販売促進
- セールス・フォース
- ダイレクト・マーケティング
【Place: 流通】
- チャネル
- 流通範囲
- 品揃え
- 立地条件
- 在庫
- 輸送
マーケティングプランを構築する際の要素として各企業、業種、業界、製品・サービスなどの特性や、消費者ターゲットによって対応していきます。
これらの要素を材料とし収集、リサーチし、その上で綿密なプランを1つ1つ構成していくことが必要なのです。
マーケティングミックスの構成要素となる4Pの他に4Cがあります。
4Pは、企業などの売手目線で見たものに対し、4Cは、顧客(消費者)目線で見たものとなります。
4Cの要素は、次の通りとなります。
- Customer Solution: 顧客ソリューション
- Customer Cost: 顧客コスト
- Convenience: 利便性
- Communication: コミュニケーション
この4Cもマーケティングを考慮する上では非常に重要な要素となります。
マーケティングの基本であり、最重要事項であるのが「顧客目線」です。つまり、常に買い手目線であることが重要であるのです。
売り手目線である企業の都合などは、どうでも良いことなのです。顧客が今、何を求めているか、時代のニーズやトレンドは何かを見出すことが非常に重要とされるからです。
情報社会の現代では、売り手である企業と買い手である顧客とのコミュニケーション手段は、実に多様化されています。
リアル店舗とEC店舗のオムニチャネル化や情報の拡散に、SNSも見逃すことは出来ません。
多様化する様々な顧客とのコミュニケーションを効果的に行う為に、有効なツールを活用することも必要なのです。
今さら聞けないマーケティングミックスと成功事例③【成功事例】
「今さら聞けないマーケティングミックスと成功事例」3つ目にふれるテーマは「成功事例」です。
ここまで、マーケティングミックスの説明を十分に行いましたので理解して頂いだかと思います。
これまでの内容を把握したところで、次はマーケティングミックスの成功事例を具体的に上げていきます。
具体事例を上げることで、よりわかりやすくなるのではないでしょうか。
【任天堂】
日本が世界に誇るゲームメーカーです。全世界のゲーマー人口は、グローバルに増加しており、ゲーム市場は、かなり大きな市場へとまだまだ拡大の余地があります。
しかしながらスマートフォン全盛の時代においてゲームメーカーもうかうかしていられない状況であるのは、間違いありません。
競合他社の多いゲーム業界において任天堂が発売した「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」は、世界的にも大ヒットとなりました。
家庭用ゲーム機として世界的なシェアを誇る「Nintendo Switch」は、これまでの任天堂のゲーム機の中でも最大のヒットとなりました。
大ヒットの要因となったのは、マーケティングミックスの成功だと評価されているのです。
添え置き型と携帯型というハイブリッド端末としてユーザーからの評価を得たのです。
【スターバックス】
日本でもすっかりお馴染みとなったスターバックスもまたマーケティングミックスを成功させた企業であり、確固たるマーケティング戦略を打ち出している企業です。
そのマーケティング戦略とは、2019年5月〜6月に実施された「スタアバックス珈琲」です。
短期の期間限定のプロモーションを実施することにより成功を収めたのです。
このプロモーションのコンセプトは、「過去へのリスペクト」。
このコンセプトに基づきレトロ感をアピールした様々な企画を多数取り入れ成功に至ったのです。