皆さんは、フリマサービスを利用したことがありますか?
スマホがあれば簡単に利用できるフリマは、オンラインの特性を活かしたサービスと言えます。
というわけで今回は「簡単にわかるフリマサービスから学ぶマーケティング」について詳しく説明致します。
簡単にわかるフリマサービスから学ぶマーケティング①【フリマとは】
「簡単にわかるフリマサービスから学ぶマーケティング」ということで、1つ目にふれるのは「フリマとは」です。
インターネットとスマートフォン、この2つの登場により私達の生活には、様々な面で変化をもたらし、これまで以上に豊かな社会となり便利さを追求する新たなサービスが数々誕生しています。
振り返ればIT革命と言われた乗法社会の創世記から比べると、当時では存在しないビジネスがいくつもあります。
様々なサービスの中でもすっかり定番化したのが、「フリマサービス」です。
世の中への浸透率も高く、多くの人が利用しているサービスと言えます。
実際のところ、フリマサービスを利用者の立場から見た場合、単純に売買という点で似ているようで全く異なるマーケティングECサイトや、よりフリマサービスに近いところにあるオークションサービスとは、いったいどのような違いがあるというのでしょうか?
物を買うという行為は、人の物欲を刺激し満足させます。
そして買い物というのは、「楽しい」ものです。
特にオンラインでの売買による購入は、リアル店舗と違い、商品を目の前に見ることができないので、実際に商品が手元に届かないまで、わからないという一面もあります。
しかし、そのわからないというわくわく感が、通信販売の魅力とも言えます。
物の売買というのは、例え同じ商品を売ることを目的だとしても、見せ方売り方などの違いによって、買い手にとっては、全く感覚が異なるのです。
取引という意味でのフリマサービスは、通常の売買とは違った意味で消費者の購買意欲を高めるのです。
フリマサービスが登場する以前でも、既にオンライン上には、いくつものECサイトが存在していました。
業界大手と言えばAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングなどがメジャーなところです。
いわゆるECサイトとなり、各社それぞれに特徴は、異なりますが、一通りのあらゆるものは、どのサービスにも整っています。
商品としては、無いものは無いほど、品揃えはよく、商品そのものも被っています。
今やECサイトで買えないものは無いと言われています。
車や家、土地なども変えてしまう、そんな時代なんです。
Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトは、いわゆるB to C向けのサービスです。
それに対し、ヤフオクやメルカリなどは、C to C向けのサービスとなり、サービスそのものは一線を画しています。
C to Cサービスでも、当初は、オークションサイトが主流でしたが、近年は、フリマサービスが台頭してきており、存在感を強く放っています。
B to C、C to Cの違いがあるだけでなく、さらにC to Cの中でも、サービスの違いを細分化できるようになっているのが現状です。
では、フリマサービスが台頭してきた理由とは、いったい何でしょうか?
時代のニーズとしてのマッチングの良さということも、前提として大きな理由となります。
しかし、そこにはマーケティング戦略的要素も強く影響しているのです。
特にサービス拡散を強める施策として、大々的なテレビ CMやネット上での広告、宣伝活動も多く見られ頻繁に目にするようになり、知名度を高めていきました。
では、フリマサービスは、いったい誰が主に使っているのでしょうか?
その前にそもそもフリマサービスの基本についてふれておきましょう。
フリマサービスは、「個人間電子商取引」となります。
売買の取引は、リアルでのフリーマーケットと全く同じであり、出品者が自由に価格設定ができます。
売る品物も出品者が、自由に選択、設定でき通常の売買より商品的には様々なものが見つけられます。
フリマサービスをよく利用する層は、若年層となります。
特に目立ってフリマサービスが注目されだしたのは、2013年頃となります。
まだサービスとしては、それほど歴史は長くはなく、比較的新しいビジネスモデルと言えます。
この短い期間の間で、急速に浸透してことになります。
フリマサービスを利用している人の割合的には、パソコンに比べスマートフォンで利用する人が多くを占めています。
特に若者の利用率は顕著で、オンラインでの買い物は、ECサービスよりフリマサービスを文化ととらえ利用している人が多く存在しています。
簡単にわかるフリマサービスから学ぶマーケティング②【オークションとの違いとフリマの特徴】
「簡単にわかるフリマサービスから学ぶマーケティング」ということで、2つ目にふれるのは「オークションとの違いとフリマの特徴」です。
フリマサービスとよく似ているサービスが、オークションです。
この2つは似ているようで、性質的には全く異なるものです。
オンラインで取引を完了させるという意味では、どちらも同じとなります。
そして、フリマもオークションもリアルな取引とルールは同じです。
オークションは、購入者に値札を決めさせる「競り」となりますが、フリマの売値は、売り手である出品者が決めます。
商品の取扱いについては、オークションもフリマも新品も中古もどちらも取り扱いがあります。
オークションは、貴重価値の高いプレミアム感のあるものがあり、フリマでは生活では不要となった物が多く、身近な商品が多いのがフリマと言えます。
フリマで特に多いのが、レディースファッションや化粧品、美容品などです。
やはり、買い物と言えば「女性」が大好きなので、生活に身近な商品が揃うのです。
次に本や雑誌、コミックなどが多く見られます。こちらは男女共に利用価値が高く、出品もしやすいことから、商品率は高まっています。
コミックやCDなどのソフトは、まとめ買いもできることから、人気のアイテムとなっています。
フリマサービスを利用している人は、いったいどこに魅力を感じているのでしょうか?
その一つとしてあるのが、「わくわく」感です。
サイト上で商品を探す時、まるで宝探しのようなわくわく感があり、単に消費としての「行動」というより、楽しむという娯楽感があるのです。
確かにフリマサービス上にある商品は、メジャーな巨大ショッピングモールにあるECサイトにある商品とは、異なります。
そしてフリマサービスには、身近で安価な商品が多く存在することから、手軽に利用できるという特徴もあります。
フリマサービス利用者にとっては、新しい物や新たな技術の物を求めているわけではないのです。
それよりも、強いのが「物の共有感」となります。
売り手にも買い手にも、どちらにも簡単になれるという手軽さから、生活に身近なサービスだからです。
フリマサービスの登場により、消費行動そのものが変わってきたことが、何よりも大きいのです。
フリマサービスの立ち位置としては、単なる取引サービスというよりも、シェアリングサービスとしての意味合いも強いのです。
簡単にわかるフリマサービスから学ぶマーケティング③【若年層ほどフリマを使う】
「簡単にわかるフリマサービスから学ぶマーケティング」ということで、3つ目にふれるのは「若年層ほどフリマを使う」です。
身近で手軽、取引も簡単ということから、フリマサービスは若年層に受け入れられてきたのです。
確かに物の売買には、スマートフォン1つあれば、誰でもすぐに簡単に行うことができます。
アプリそのものの使い勝手も非常によく、積極的なデジタル活用が成功の要因なのです。
そしてもう1つ、若年層に受けている点が、その手軽さから、売買を簡単に「体験」することができることです。
これは、利用してみてはじめて実感できるのですが、自分自らが出品し、売り主となり、売買が成立し実際に売れたという時の喜びが感じられるからです。
物の取引は、ビジネスのはじまりであり、売買は買い手と売り手との双方の取引、合意による契約です。
このようにビジネスの基本が実体験できるという体験型がフリマサービスのもう1つの魅力なのです。
商品の売買と体験という2つの魅力が、フリマサービスが他とは異なる特徴と言えます。
今後、さらに発展するであろうデジタル商取引。
2020年に入り新型コロナウイルスの影響により、さらにニーズの高まりを見せたオンラインには、新たな生活を取り巻く状況において非常に重要なものとなります。
これから新たに生み出されるデバイスと共にフリマサービスもまだまだ発展していくでしょう。