こちらからシェアしてね!

「高学歴の低就職率」「求職率の高齢化」といわれる現代で、みなさんはどのような形でよりニーズにあった人材を確保出来ていますか?
私は美容業界で15年間、たくさんの人材と出会い我が社の人財を育ててきました。
ここでは私の経験から、人材を人財に育てるまでの方法をご紹介したいと思います。

「顧客目線」と「企業目線」のマーケティングの両輪が人材求人に繋がる!

私の美容室では顧客目線でのマーケティングと企業目線でのマーケティングの二つを視野に入れ人選をすることから始めてみました。

だからと言って難しく考える必要は全くありません。単純で当然の事に目を向けるだけでいいのです。

ここからは、私がスタッフ達の声を聞きながら自分の考え方と照らし合わせ顧客満足を上げるスタッフを発掘してきたお話しをさせて頂きます。

顧客の求めている人材を考えてみる

まずはスタッフを集め「顧客が求めている人材」をテーマに顧客の目線になって考えてみました。

若いスタッフの意見は

  • 「かっこいい人」
  • 「優しい人」
  • 「面白い人」
  • 「聞き上手な人」
  • 「オシャレな人」

等と外見を意識した意見も多数ありましたが、ここでは外見は除外とし内面にポイントを置いて整理していくと共通するのは

「人当たりのいい人」

若いスタッフの声は時には突拍子もない意見も聞かされますが、なかなか的を得た意見も聞かされます。当たり前の事でも、同意見がたくさん出る事は真実味のある大切な意見なのです。

確かに美容室では直接人に触れ、最低1時間から長い施術で4時間程同じ空間にいる事となりますので、不快を感じる相手では顧客の満足度も下がり同じだけリピート率も下がるでしょう。

みなさんも美容室や理容室へ行かれた事があると思いますが、頭や顏を触らせる相手に不快を感じた事はありませんか?

その場所が病院であり名医と言われる相手ならば多少の我慢も出来ることでしょうが、お住まいの地域に何軒もある美容室や理容室の中であえて不快に感じた店へ足を運びますか?

そこまでの我慢はこの美容業界にはないと言えるでしょう。少しでも安く、技術がよく、綺麗で居心地のいい場所を探すのがこの美容業界です。

ではそんな企業目線では何に目を向ける必要があるかという事です。

それぞれの美容室では、その店においてのニーズやイメージ等があげられます。

 

何を重視するかはそこそこで変わってきますが、私の店で私が一目置いたのは「トイレ掃除を綺麗に出来る人」でした。

美容業界はファッション雑誌から飛び出した様な奇抜なスタイルをしたスタッフや最新のファッションに身を包んだスタッフ達がゴロゴロいます。一見はたから見れば華やかな舞台ですが、汚ない裏作業もたくさんあり、キツい・汚ない・休みが少ないと、今も昔も若者には過酷な現場です。

私にも経験がありますが、予約時間を設けていても滑り込みのお客様や施術中に「カラーリングもしていこうかな。」と追加メニューが発生するのは日常で営業時間が21時や22時を超えてしまう事もザラです。

そしてお客様ですが決して綺麗で清潔なお客様ばかりではないのが現実です。

「今日は美容室へ行ってくるからシャンプーしなきゃ。」と髪を切る前にシャンプーをしてくれる美容室に、わざわざシャンプーをしてから出向く方が何人いるでしょう。

そんな方はそういらっしゃるものではありませんのでご安心して下さい。

中には何らかの事情があって、一週間も二週間も長い方では一カ月程シャンプーが出来ない方もいます。だいたいは病気や通院等の理由でご自身でシャンプーが出来ない方がほとんどです。

長く美容室で働いていると多少の汚れには驚かなくなるものですが、新人はそうはいきません。

だから人選の際にはこの部分が重要視されてくるのです。だからと言って、たくさんの履歴書から全員にトイレ掃除をして貰う訳にもいかないのが現状です。

あらかじめ私の中で外せない人材は決めていましたが「コンビニでのアルバイト経験がある子」が特に有力な人材となっていました。

みなさんもご存じのように、コンビニは年中無休で人が休んでる時や遊んでいる時に24時間稼働してくれている神の様な場所なのです。そして、コンビニのトイレが綺麗なのはバイトさんがいつもピカピカに定期的に掃除してくれているからですよね。

誰が使ったかわからないトイレをいつもいつもピカピカにしてくれているのです。
時には酷い使い方をしていくお客様もいるとは思いますが、自分のバイト時間内の事であれば見て見ぬフリなんかは出来ない過酷な現場だと思います。

きわめつけは「温めますか?」「袋に入れますか?」というマニアルの中で当たり前にあるお客様への気配りが身につくのです。

最初はマニアル通りの事から始まったとしても毎日何度も接客をこなしていく事で一人一人のお客様にあったサービスが身についていくのです。

毎日顔を合わせるお客様に対しては特にそうだと言える事です。

過去に20人程のコンビニ経験者を入社させましたが、顧客からの評価はとてもいいものでした。その評価は顧客がリピートする度に上がっていく傾向だったのです。
美容業界での華やかさは、自信がつけばおのずと身についてきます。

その自信は技術が身につき、技術の向上がみられてくると顧客が伝えてくれます。

一番大切な顧客を増やす事は、自らの魅力=顧客の評価です。

 

接客業にとって第一印象はとても大切なことですが、さりげない気づかいを身につけていれば印象は大きく変わります。結果として、いい人材を発掘し顧客満足度を上げる方法に繋がり人材が人財として即戦力になってくれたのです。

人材を人財として育て上げる方法

人材を人財に育てる方法は、発掘点に着目するだけで人材で終わってしまうのか人財として認められるのかは大きく変わってくるのです。

私は常々「こんな素晴らしい人材を育て世に出してくれてありがとう」とコンビニのオーナーさんへ感謝しています。私がここまでコンビニのバイトを絶賛すると、疑いの目をかけられる事もあるでしょうから改めて言っておきますが、一切関係者でもバイト経験者でもありませんのでご了承願います。

それだけ、社会に出る前のバイトとしては素晴らしい環境が整っていると言えるだけのことです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

人材を人財に変える方法は、ダイヤの原石になる人材にターゲットを絞り発掘することです。

そして、そのターゲットを絞り込む方法はきっとみなさんの側にいる大切な人財への「いつもありがとう」と思える部分にヒントがあると思います。

みなさんの周りにも、きっとたくさんのダイヤの原石が転がっているはずです。
私の経験を参考に何かのお役に立てると幸いです。


こちらからシェアしてね!