マーケティングとビジネスに関して必ず必要なのが「お金」です。
事業を行うには、なんに対してもコストがかります。そして企業を支えるのは、銀行になります。
というわけで今回は「メガバンクのマーケティング戦略」について詳しく説明致します。
メガバンクのマーケティング戦略①【各銀行のマーケティング戦略】
「メガバンクのマーケティング戦略」というテーマで1つ目にふれるのは「各銀行のマーケティング戦略」です。
経済とは、お金か回ること。
そして世の中のなんにつけてもお金は、必ずかかるものです。
ビジネスにおいても「お金」という基準があるからこそ、競争原理が生まれ、社会は発展していくのです。
そして、そんな世の中のお金を動かすのが「銀行」です。
個人としても日常生活の中で、ほとんどの方が銀行を利用していると思いますが、あなたは何を基準に銀行を選びますか?
数ある銀行の中で、個人が銀行口座を選ぶには様々な事情があるのではないでしょうか。
例えば、銀行口座を作る理由の1つとして利用するからという理由です。
家賃の引き落としや給料日の振込先など取引相手から銀行を指定される場合があります。
また銀行そのものの特色やサービス内容に惹かれて口座を開設する場合もあります。
最近では、ネットバンクをメインバンクとして利用するユーザーも増加しています。
ネットバンクの特徴と言えば、やはり手数料の安さがなんといっても魅力です。
実店舗をもたないことから、その分手数料を安くすることができるわけです。
スマートフォン全盛の時代において、スマホアプリから自分のお金を自由に操作できるのは、非常に便利です。
銀行と言えども、顧客獲得のためには、あの手この手で顧客を勧誘しています。
今日本には、どれだけの銀行があるか知っていますか?
その数は、なんと900以上にものぼるのです。
これだけ数が多ければ銀行としても少しでも顧客がほしいに決まっています。
そんな銀行にもトップクラスのメガバンクが存在します。
マーケティングにも大きな影響を及ぼすメガバンクについて分析していきましょう。
メガバンクとは、売上高ランキング上位5社を言います。
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- ゆうちょ銀行
- りそな銀行上記のメガバンクについて企業の集客状況や特徴などについてふれていきましょう。
【三菱UFJ銀行】
まず最初に取り上げるのは、三菱UFJ銀行です。
三菱UFJ銀行と言えば幅広い事業を積極的に展開するのが特徴です。
様々な事業に取り組み団体や組織、個人など様々な顧客層へのアプローチも積極的に行っています。
そのため、高い売上を常にキープし経常収益、当期純利益は国内トップのメガバンクの代表格です。
三菱UFJフィナンシャルグループという巨大な組織として、世界的スタンダードなポジションを掲げる銀行です。
次のような幅広い業務を展開していますを
- 銀行業務
- 信託銀行業務
- 証券業務
- クレジットカード業務
- 貸金業務
- 資産運用業務
またITを駆使した情報活用にも積極的です。
インターネットバンキングの「三菱UFJダイレクト」や、スマートフォンアプリなども充実しています。
そのような時代のニーズを汲み取り、顧客利用も店頭からデジタルへシフトしています。
【三井住友銀行】
業界第2位の勢力を誇るメガバンクは、三井住友銀行です。
グローバル社会の中で日本をはじめ、アジア圏をリードするグローバル金融グループとして、その存在価値わ高めています。
そんな三井住友銀行が注力しているのは、アプリ開発です。
情報社会の現代社会、オンラインで全てが解決することにより、顧客の利便性をより高めています。
他との違いと言えば個人向けのリテール事業が強いのが特徴です。
アプリ開発に注力していることから、個人ニーズを明確に意識している銀行と言えます。
【みずほ銀行】
業界第3位の売上実績を誇る日本の3大メガバンクの残り1つが「みずほ銀行」
みずほ銀行は、日本初のメガバンクです。
事業基盤が強みのみずほ銀行
みずほフィナンシャルグループという巨大組織によって、その存在感を盤石なものとしています。
みずほ銀行の特徴としては、何より事業基盤が安定していることです。現在も、さらなる事業基盤の強化に注力しています。
国内には、日本の企業の約7割との取引があるというほどの基盤が強よさが魅力です。
メガバンクとして全都道府県に展開しているのは、みずほ銀行の強みです
【ゆうちょ銀行】
そもそも国有の金融機関が民間化し日本郵政グループとし、銀行業を行っています。
ゆうちょ銀行の特徴と言えば、やはり国内屈指のネットワーク網にあります。
顧客により近いところを目指し、身近で信頼される銀行ということをコンセプトとして掲げています。
そのネットワークは特に地方に強いのが特徴的です。
国内のATM設置台数はおよほ31200台と最大規模となります。
【りそな銀行】
最後を飾るのは、りそな銀行です。
立ち位置的には、メガバンクと地方銀行のちょうど中間と行ったところですが、メジャーな銀行の1つであることには、変わりはありません。
店舗数は、およそ580店舗あり、首都圏・関西圏では積極的な店舗展開がされています。
メガバンクのマーケティング戦略②【銀行のアプローチとターゲット】
「メガバンクのマーケティング戦略」というテーマで2つ目にふれるのは「銀行のアプローチとターゲット」です。
ここまでで各銀行のマーケティング戦略を説明してきましたが、ここからは、さらに一歩進んで各銀行のマーケティングアプローチとターゲットについて詳しく説明していきます。
各銀行によって、それぞれ独自の特徴があります。
まず、メガバンク全体に言えることは、情報社会の現代社会では、ITの積極的な活用が欠かせません。
銀行ユーザー全体にみても、銀行アプリなどの利用状況は、上昇傾向であることは、間違いありません。
その中でも特にりそな銀行については、大幅な伸びを示しています。
アプリの月間利用ユーザー数をみても、りそな銀行が他社を圧倒的にリードして331.1%増という結果を残しています。
このようなスマートフォンアプリの利用率増加をとらえても、全ての銀行に対し同じく言えるのが、確実にキャッシュレス化が進んでいるということです。
あえで、銀行に行かずともスマートフォン一つあれば、入出金明細の確認、振込などが簡単にできてしまう機能性によって、キャッシュレスは浸透しているのです。
各銀行共に自社のオリジナルのアプリを提供しているわけですが、アプリにしてもターゲットとしているカテゴリは明確に違いがあるのです。
みずほ銀行は投資検討者に対して、一方でりそな銀行は主婦層に対してアプローチしています。
実際に銀行アプリを使っているユーザー層は、銀行それぞれによっても違いがあるのです。
銀行アプリの利用者は、何もカテゴリの違いがあるだけではなく、性別による違いもあるのです。
全てのアプリを対象としても、男性比率の方が高いことがわかります。
中でもみずほ銀行のアプリ利用者は、割合的にも68.5%と高いのです。
その理由としては、「投資」に積極的に力を入れているからです。
投資信託の新規開設キャンペーンなどを積極的に行い男性層を取り込んでいるのです。
それとは、逆にりそな銀行は、女性の利用率が高いのが特徴的です。
女性の中でも、特に家庭の主婦が多く、子供あり世帯に多いのが特徴です。
家庭の財布の紐を握る主婦層をターゲットとし、男性をターゲットするみずほとは異なる領域に目をつけたのが特徴と言えます。
主婦層のニーズをうまくとらえたことが成功の要因とも言えるでしょう。
また、次に見るのは利用者の年齢です、
三菱UFJ銀行、三井住友銀行については、どの年代も比較的バランスよく利用者が分布していますが、ゆうちょ銀行は若年層が多いのが特徴的です。
これは、ゆうちょのマーケティング戦略によるもので、若年層を積極的に取り込もうという戦略が見られます。
メガバンクのマーケティング戦略③【各銀行のまとめ】
「メガバンクのマーケティング戦略」というテーマで3つ目にふれるのは「各銀行のまとめ」です。
最後にメガバンク5社の特徴を簡潔にまとめてみました。
【三菱UFJ銀行】
売上、アプリ利用者数ともにトップで幅広い年代の顧客を持つ。
【三井住友銀行】
資産形成をアピールし、幅広い世代からの顧客を獲得している。
【みずほ銀行】
顧客ターゲットを投資検討者に積極的にアプローチしており、アプリ利用者は男性比率が高い。
【ゆうちょ銀行】
若年層を明確にターゲットとし口座開設者を増加させている。
【りそな銀行】
主婦層に対しての積極的アプローチが成功し、アプリ利用者を大幅に伸ばした。
このように各銀行は、異なるマーケティング戦略を行い、異なる顧客層を獲得しています、
実際のところ、銀行が顧客に対するリアルな姿勢というのは、どのようなものがあるのでしょうか。
銀行は企業を支えるためには、融資をします。融資は個人にも行います。
顧客獲得と融資はまた別の話しではあります。