モノと情報が溢れる時代、人々の欲求というのは、尽きることがありません。
消費者ニーズが高まればそれに目をつけマーケティングそしてトレンドは形成されるわけです。
そして今回はカプセルトイ、ガチャビジネスについてスポットを当てて見たいと思います。
というわけで今回は「市場拡大!カプセルトイの流行と大人もハマるガチャビジネス」について詳しく説明致します。
市場拡大!カプセルトイの流行と大人もハマるガチャビジネス①【出店数の増減によってわかるトレンド】
「市場拡大!カプセルトイの流行と大人もハマるガチャビジネス」というテーマで1つ目に取り上げるのは「出店数の増減によってわかるトレンド」です。
現代社会は、便利な物やサービスがあらゆるジャンルやカテゴリで存在しています。
さらにスマホでポチっとすることによって、何でも簡単に手にできる時代となりました。
そんな時代であったとしても、次から次へと新たな物が登場するわけですが、そのようなプロダクト現象がまた消費者ニーズをより一層高めていくのです。
何でもある世の中で、顧客に向けてそれらを提供する企業は、常に消費者を意識し、ニッチなニーズに「気づき」を求めていくのです。
そして、振り返ってみれば企業が生み出すプロダクトが結果的にはトレンドとなり、時代を形成していくのです。
そんな現在のトレンドとして注目するのが「ガチャビジネス」です。
ガチャビジネスとは、「ガチャガチャ」と言われるカプセルトイの自動販売機を売るビジネスのことです。
ガチャガチャそのものは、決して新しい商品ではありませんが、カプセルの中身を何にするかによって、変わることができます。
カプセルの中身でターゲットも変わるというわけです。
お金を入れてレバーを引いたり、ハンドルを回し、何が出でくるかはわからない、クジみたいなところもまた消費者の購買意欲を高めるのです。
ランダムにカプセルが出るので、既に持っているものと同じ中身が出るなんてことも当然ありえるのです。
そんな一か八かというランダムさがまたコレクター心理を非常に上手く利用しているのです。
みなさんも子供の頃から既にガチャガチャはあったとは思いますが、誰もが一度は下さいガチャガチャを経験したことがあるのではないでしょうか。
昔からあるガチャガチャは、子供時代の1つの思い出として心に残っているのではないでしょうか。
そんなガチャビジネスが現在の業界動向として観察してみると、今どれだけ広がっているのかがわかります。
ショッピングモールなどでの出店率を見るとカプセルトイ業界が拡大傾向であることが見てとれます。
出店ランキングを見ると、出店率トップとなっているのは、「ガチャガチャの森」でした。
みなさんも、ショッピングモールにでかけた際に店内にずらっと並んだガチャガチャの1ブースを見かけたことがありませんか?
出店率が高いということは、それなりにニーズがあるわけですが、今売れている人気のガチャガチャというのが、一回300円〜500円という価格帯になります。
この価格であれば、ワンコインランチが食べられるほどの価格帯なのですが、カプセルトイに500円をかけるというのは、少し高い感じもします。
市場拡大!カプセルトイの流行と大人もハマるガチャビジネス②【なぜ今、店舗が急増しているのか?】
「市場拡大!カプセルトイの流行と大人もハマるガチャビジネス」というテーマで2つ目に取り上げるのは「なぜ今、店舗が急増しているのか?」です。
では、この価格帯のカプセルトイをいったい誰が購入するのか?
マーケティング的な言い方をするとターゲットとなるのは、誰なのか?ということになります。
ターゲットは、子供ではなく大人ということになります。
特に女性客をターゲットとしているというのです。
カプセルトイの中身がターゲットを意識した内容となっているのですが、子供の頃には既に存在していたガチャガチャを知る世代が大人になってガチャガチャに魅了されるのもわからなくもありません。
そもそもガチャガチャの歴史を簡単に振り返ってみると、ガチャガチャが大きく注目された時代というのがあります。
1980年代がガチャガチャのブームの年でした。
記憶に残るブームの象徴と言えるのが「キン肉マン消しゴム」です。
通称「キン消し」ですが、これが当時の小中学生男子の間で非常に受け、大ブームを巻き起こしたのです。
人気漫画「キン肉マン」に登場するキャラクターの消しゴムがカプセルトイの中身なわけです。
とにかくこの「キン消し」がコレクター心を非常にくすぐることで、大ヒットとなったのです。
当時の男子は皆、キン消し目当てにガチャガチャを回していたのです。
今やその小学生は、現在では40代以上となっています。
そんな子供時代に「キン消し」に魅せられた世代がマーケティングを形成しているわけです。
2000年代に入ると、海洋堂フィギュアのボトルキャップがコレクター心を掴み、一大ブームとなったのです。
時代が進むにつれ、動物、海洋生物など様々なフィギュアが登場し、大人のコレクターマニア心に火をつける商品を次々とシリーズ化し市場に投入されたのです。
カプセルトイの中身もまたターゲットに対し、大人の遊び心をくすぐるようなアイデアを詰め込んだものとなりましたが、ガチャビジネスを進化させたのはカプセルの中身だけではありません。
ガチャガチャそのものも進化しておりキャッシュレス決済対応のガチャガチャも登場しているのです。
Suicaなどの交通系電子マネーやQRコード決済に、PayPay、LINE Pay、WeChat Pay、Alipayのコード決済でも購入ができるのです。
正に今の時代にあったガチャと言えるのです。
こうしたアイテムとしての商品そのものに工夫を見せたことにより、現在のガチャブームは作られているのです。
市場拡大!カプセルトイの流行と大人もハマるガチャビジネス③【ガチャビジネスが受けている要因】
「市場拡大!カプセルトイの流行と大人もハマるガチャビジネス」というテーマで3つ目に取り上げるのは「ガチャビジネスは正に今がトレンド」です。
現在、正にトレンドと言えるガチャガチャですが、なぜ今、物に溢れる時代において、ガチャガチャが受けているのか、もう少し詳しく分析してみましょう。
まず、1つ目の要因としてあるのが「違和感」を作り出すというものです。
ガチャガチャというのは、たった一台ポツンと置かれていても全く注目されません。
むしろ一台では気づいてもらえないこともあるのです。
やはり「売る」ためには、存在そのものに気づいてもらう必要があります。
そこで気づいてもらうために、いくつもの台数をズラッと並べるわけです。
それだけでインパクトは十分であり、通り過ぎる人が必ず気がつくというわけです。
注目度をとにかく集めるという確かな戦略があり、見せ方が非常にうまいのです。
次にガチャビジネスがターゲットとしているのは「大人」であるということです。
コンセプトやデザインを大人向けにすることで、ターゲットを拡大しています。
ガチャガチャと言っても単なるおもちゃではなく、1つのアート作品として見えるようなデザインにしたりするものがあります。
色彩的にもモノトーン調にしたり、シックなデザインにしたりすることで、大人の女性をひきつけているのです。
女性こガチャガチャファンが増えているということは、正にターゲットを意識した戦略と言えます。
カプセルの中身のコンセプトとして、面白いもの、シュールなもの、かわいいものなど、インパクト重視な商品が開発されるようになったのも大きな要因と言えます。
様々な工夫と戦略により消費者の心理を自在に操っているのがガチャビジネスなのです。