皆さんは「結婚」に対してどのような印象を抱いていますか?
特に「結婚」となると若い世代の方は、意識することが多いかと思いますが近年では価値感の多様化から結婚に対するイメージも変わりました。
というわけで今回は「今後のブライダル業界とマーケティング戦略」について詳しく説明致します。
今後のブライダル業界とマーケティング戦略①【ブライダル業界の市場状況は?】
「今後のブライダル業界とマーケティング戦略」というテーマで1つ目に取り上げるのは「ブライダル業界の市場状況は?」です。
今、世の中は世界的に見ても大きな変化の瀬戸際にきており、様々なニーズや価値感が変わろうとしています。
正に今、時代の転換期と言われていますが、こと日本社会においては、社会構造の変化というのが国家的レベルでの課題となっています。
特に我が国日本においては、少子高齢化による傾向があらゆるところに影響を及ぼすようになりました。
これによって家族構成が変化し、単身世態の増加、人口現象となっています。
人口が現象することによって将来的な見通しをみても、労働力そのものが低下する見込みとなっています。
少子化に伴う結婚適齢期の人達の非婚化、晩婚化が与える影響は、人口減少の根本的要因となっていることは、間違いありません。
少子高齢化という社会構造の変化は何も近年になって突如して起こったわけではなく、ここ数十年問題視されていたことが結果として現実になったということなのです。
日本社会の数年前からの結果が今に至っているわけで、これは政策であり、新たな価値感が世の中に浸透していったことがそもそもの要因となります。
労働人口が減少している中、子育て世代の家族も共働きが増加していることも今の現状を映し出していることになります。
女性の社会進出に関しては、男女平等という思想からはじまったものですが、それを要因として社会バランスが崩れたとも言えるのてまはないでしょうか。
しかし、それによって価値観の多様化というものを生み出し「個」を尊重するように変化していきました。
このことは、良し悪しでとらえるならば、どちらにとるかというのは判断に非常に微妙なところを感じられることになります。
価値感の多様化は悪いことではありませんが、逆にとれば、より一層競争社会を強めた要因ともなり格差社会を拡大させたことに繋がっているのです。
現状を「結婚」という観点でとらえると、生涯未婚率の増加や結婚式実施率の低下などというブライダル業界にとっては、決して有利な状況とは言えないと言えます。
「結婚」そのものに価値感を感じられず、それにとらわれないような若者が増加しているのです。
実際には、結婚式を挙げるカップル自体も、減少の一途をたどっているのです。
その上、世界的パンデミックとなった新型コロナの影響により、より一層厳しい状況に追い込まれたと言えます。
こうなると、ブライダル業界というのは、非常に激しい立場に立たされていると言わざるを得ないのですが、そのような状況下でブライダル業界は、どのようなマーケティング戦略を行っているのでしょうか。
多様化する集客チャネルに対し、ブライダル業界は社会的外部要因が激しいマーケット環境の変化にも対応していく必要があります。
今後のブライダル業界とマーケティング戦略②【変化を求められるブライダル業界】
「今後のブライダル業界とマーケティング戦略」というテーマで2つ目に取り上げるのは「変化を求められるブライダル業界」です。
では、ここからはブライダル業界の構造そのものについて詳しくふれると共にブライダル関連市場には、どのようなものがあるかまとめてみました。
- 挙式披露宴・披露パーティ
- 新婚家具
- 新婚旅行
- ブライダルジュエリー
- 結納式・結納品
- 結婚情報サービス
- 挙式披露宴
- 披露パーティ
- 親族中心の食事会
- その他ウェディングパーティ
- 挙式のみ
- 写真撮影
ブライダル業界といっても、一組のカップルの結婚を祝福するのにもこれだけ多くのサービスが存在することには、改めて驚くべきことではないでしょうか。
これだけ多くのブライダルに関するサービスや専門的なニーズを生み出すブライダル業界は、非常に幅広いニーズがあるようにも感じられますが、その一方では、それらのニーズは、これまでの文化や風習によって作られてきたニーズとも言えるのです。
ここ最近のブライダル業界の市場動向ですが、2020年4月から~2021年3月というコロナ真っ只中の一年間では、業界全体で約9500億円という巨額の損失があったのです。
これは、単に婚姻率が下がったということが直接的な要因ではないのです。
実は結婚を考えていたカップルは、およそ27万組がコロナの影響により結婚式を延期したということがブライダル関連市場に大きく関わったのです。
ブライダル業界の収益の構成比としては、やはり挙式披露宴やパーティ市などが非常に高い収益率となるのですが、その部分の大幅な縮小が目立つことが非常に大きな特徴となっています。
今後のブライダル業界とマーケティング戦略③【今後のブライダル業界のマーケティング戦略】
「今後のブライダル業界とマーケティング戦略」というテーマで3つ目に取り上げるのは「今後のブライダル業界のマーケティング戦略」です。
今後のブライダル業界を大きく左右するのが、やはり「結婚」に対しての一般的ニーズとなります。
はたして本当のところ現代人は「結婚」に対する必要性を感じているのでしょうか?
つまるところ、家族の意義、家族として生きていく理由を見出すのには、実は難しくなっているのかもしれません。
なぜなら、マーケティング的な側面から見ても、ありとあらゆるサービスが存在するため1人でも生きていける、そんな感覚が独身者には、特にあるのではないでしょうか。
そのような結婚観に関するニーズから、婚姻組数そのものは、明らかに現象傾向であることは、言わざるをえません。
この大きな流れを食い止めることは、ブライダル業界としても実に難しいことと感じられるのではないでしょうか。
実際に婚姻するカップルは存在するとしても、どこまで「形式的」なブライダルにお金をかけるか?というところが現実的な問題となるのです。
挙式や披露宴を実施するという価値感がはたして、今後も継続していくのか?どうかはまた別の問題となるのではないでしょうか。
「結婚式」という観点でとらえるならば、ユーザー数は減少していくことは間違いない傾向だと言えます。
ブライダル業界ということに焦点をあてて、取り上げていますが、ブライダル関連事業を1つのサービスとしてとらえた場合としても、消費者の購買行動は時代と共に確実に変化しています。
人生に1回ということが前提の結婚式ですが、その一回にかかるお金は、約350万円もの費用がかかるのです。
現実的なことを言えば、婚姻率そのものが下がる中、それにも増して離婚率が増加しているのは、結婚に対してのメリットがあるかどうかというところでは、それほど感じられてはないないのではないでしょうか。
つまり、行動そのものは、それを本当に行う必要があるのかどうかによって、その価値観を感じられるかどうかに関わってくるのです。
現実的にブライダル業界は、今非常に厳しい状況におかれていると言っても過言ではありません。
しかし、なぜ、厳しい状況と判断してしまうのでしょうか?
それは、これまでの価値観を基準とした観点でビジネスを考えているからです。
既存の概念にとらわれていると確かに、現実との剥離がどうしても芽生えてしまいます。
そうではなく、新たな価値観とニーズに合わせたビジネス転換を本気で行うことが大切となるのです。