介護施設の方は、良い人材を見つけるためにどのようなことを気をつけているでしょうか。面接から採用までのポイントとして次のようなことがあります。
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介護施設で良い人材を確保する方法
介護施設の方は、良い人材を見つけるためにどのようなことを気をつけているでしょうか。求人媒体はとても大切なことなのですが、何よりも大切なのが、人事担当者の方がそれなりの知識やノウハウを蓄積しているということです。次のようなことがポイントです。
面接の心構えやコツを大切に
一つ目は、介護職特有の面接の心構えやコツが必要です。
というのも、介護職員の採用試験や面接は、他の業種のものとはまったく異なるということです。そのため、一般の人材派遣会社などに採用を丸投げしてしまうと、思わぬ人材(施設に合致しない)を掴んでしまうことがあります。
たとえば、面接でなぜ介護の道を選んだのかというような質問をしたとします。
確かにこれはもっともらしいことなのですが、これだけで人の良し悪しを判断できるものではありませんし、どことなくうわべだけの答えというふうにも聞こえます。
そのため、人事担当者の方であれば、もう一歩踏み込んだ質問をしないと本音を聞き出すことはできませんよ。
というような急な質問をしても、しっかり自分の実体験や考えに基づく答えができるかをみることが大切です。
身だしなみや見た目から判断
二つ目は、身だしなみや見た目から判断できることです。
これは人を見た目で判断するというようなことではありません。むしろ、そこからその人の本当の姿を垣間見るということです。
など、こういった基本的なことさえ最近はできていない方も多いので、まずは心構えを見る意味でもこのような基本項目をチェックしておきたいです。
表情や仕草で判断する
三つ目は、表情やしぐさです。これは、実際に仕事についてからとても重要なことになるので、しっかり観察しましょう。介護職の場合特に、高齢者の方に接するわけですから、これがかなりの度合いでその人が実際の現場で受けがよいか悪いかの判断基準になるわけです。
面接で緊張して表情が硬いとか、こわばっているというようなことは仕方ないのですが、できるだけ柔和で、優しい面があることを感じ取れる方を選びましょう。
言葉遣いはとても重要
四つ目は、言葉遣いです。これはとても重要です。
日本語がおかしい方や、きちんとした言葉がつかえないという方が最近は増えています。特に利用者さんとのコミュニケーションでは、ほとんどが話となりますし、利用者さんの家族とも対話が必要になるかもしれません。
あるいは場合によっては、医師や行政職員、民生員の方などと話をする機会もあります。そういった時に、きちんと話ができる人でないと施設としても困るのです。
態度は面接前後でチェック
五つ目としては、態度です。これは、面接の時だけではなく、面接の前や面接後の態度をみるのがポイントです。
などです。面接室への入り方、去り方などだけでも人柄が見えるので注意してみましょう。
このようなポイントは、とても基本的なことばかりですが、介護の人材にとってはとても大切なことばかりです。
対策方法を考えてみる!
そして対策方法として次のようなことをご提案します。
人事評価は1人で行わない
一つ目は、これらの人物評価は、決して1人で行わないということです。
一人の人を面接するのは最低2人、理想的には3人以上が良いでしょう。メンバーとしては男性、女性の両方が含まれているのがベストです。以外に、男性と女性がみると評価が全く違ったりするものです。
2回は面接を実施!
二つ目は、最低2回は面接を実施することです。
面倒に思われるかもしれませんが、実際の現場スタッフで上長となる人とも面接をしておくと、配属後にスムーズに関係が築けます。いくら人事担当者がいいと思っても、現場の上長が雰囲気に馴染まないと判断すれば、論外です。そして、最終的には施設長との面談があったほうがいいでしょう。これは最高責任者の承認を得るということと、本人にとっても覚悟を決めることにつながります。
筆記試験や論文でもチェックを!
三つ目は、できれば簡単な筆記試験や、論文や作文などを行いましょう。ここれでは一般常識があるかを判断するとともに、論文や作文で考え方を知ることができます。どれくらいトピックについて知っているのか、考えたことがあるのかを知ることで、社会一般への関心を知ることができます。
以上、とても簡単な面接から採用までのポイントをご紹介しました。これ以外にもたくさんあるのですが、まずは良い人材を集める方法としては、基本的なこれらの事柄を押さえておきましょう。特に福祉の人材では、このような人物ベースのことがとても重要となります。