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最近は、医業でもマーケットの手法を取り入れた経営をしていかないと、生き残りが難しい時代です。病院の数が増え、良い病院へ行きたいと願う人が増えたからです。そのため、病院クリニック等、医療関係者の方もマーケティングの考えをしっかり取り入れていく方法をお伝えいたします。

医療におけるマーケティングと集患への応用方法

マーケティングに基づく考え方にはいろいろありますが、最近は医療関係でもこの考えをとりいれるところが増えています。その理由としては、病院といえば、競争しなくてもいい、どんな形態でも生き残れる、そんな時代ではないからです。病院もしっかりと企業方針をさだめて、計画的な経営をしていかないと生き残れません。

そこで今回は病院にとって必要なマーケティングの基本理念に基づく経営についてお話します。

マーケティングの基本理念

マーケティングの元となる考え方には次の4つがあります。

一つ目は、商品やサービスの企画や開発です。どのような商品やサービスをお客様や消費者に届けるのかが重要なポイントなります。

二つ目は、価格です。市場に販売している価格は適性なのかということです。ただ安い、高いという値段にかかわらず、消費者の満足と価格が見合っているのか、高すぎる、安すぎると感じない設定となっているかということです。

三つ目は、商品やサービスの流通ルートが確保されているかということです。販売先やサービス提供の充実をさします。きちんとこのルートが確保されていないと、消費者にとっては不公平と感じる原因となります。

四つ目は、宣伝、広告が行われているかということです。一般に情報が広く伝わらないと、販売が促進されません。そして、適正なターゲットを絞った活動が有効だということです。

医療業界におけるマーティングの考え方に基づいた疑問や提案

では病院やクリニックの経営者の方は、この考えを医業に生かすにはどのような捉え方をすればよいのでしょうか。

一つ目の商品やサービスの企画や開発については、医業ではもっとも不得意と感じることかもしれません。最近は、病院でもオリジナルのサービスや商品を販売しているところも増えていますが、一般的にはそれほど普及していません。

二つ目は、医療の価格です。これは、規定によって得点化されているので、それほど違和感がないかもしれませんが、実際的には患者の想定外の価格になっていたりすることがあるかもしれません。ただし、診察料金表にかかれている以上に調べることができないので、患者にとっては確かめるすべがないので、なかなか適正価格かどうかを判断が難しいです。

三つ目は、流通ルートです。これは通常は、患者が病院を訪れるものですから、それほど問題になることはないかもしれませんが、実際的には病院の場所や立地環境が問題となってきます。患者さんが通いやすい場所にあるのか、駐車場などは完備されているのかなどの問題にもかかわってきます。また、反対に往診などもありえることです。

四つ目は、宣伝、広告は、病院では実際的にあまり積極的でないところが多いです。費用がかかる方法でやってもなかなか患者が集まらないので、結局口コミや近所の人だけになっているかもしれません。最近は、積極的に宣伝広告をだしたりする病院も増えています。

病院への応用例

このようなマーケティングの考え方を病院に適応した場合、どのようになるのかということについて事例を紹介していきましょう。

一つ目の商品やサービスの企画や開発については、最近は、病院でオリジナルのサービスや新しい診療方法をとるところが増えています。

例えば、特に積極的なのが、美容外科などの例です。

痩身や美容の手術などを取り入れたり、海外のサプリメントなどを使ったミックスメゾットなどを取っているところもあります。

もう一つは、歯科の審美歯科の治療などです。

特にホワイトニングや矯正など、治療以外にもいろいろな新しい方法を取り入れています。もう一つは、病院内で行われるイベントなどを通して普及啓発を行うことです。例えば、神経内科などでは物忘れ外来などの認知症対策や、歯科では親子の歯磨き教室など、いろいろな教室やイベントを開くことなどもあります。

二つ目は、医療の価格については、適正価格をより細かく提示することで、患者への信頼をえることに努めている業院が増えています。患者からの問い合わせなどに丁寧に答える等、一人一人への対応も重要な顧客満足度に繋がります。

三つ目の、流通ルートについては、最近は、インターネットによる予約を受け付けたり、問い合わせなども受け付ける病院も増えています。

特に美容外科などでは、無料相談なども行っているので、メールでまずは問い合わせてから受信することもできます。それ以外の科でも無料相談ができるところもあります。そして最近は往診を行っている病院も増えていますので、そういったサービスの双方向性のルートもあるようになりました。遠隔地に住んでいる人でも平等に医療サービスを受けることができます。

四つ目は、宣伝、広告についても積極的に取り組んでいる病院が増えています。

かつては、それほど力を入れていなかった病院でも、多くのメディアへの宣伝広告を行っています。新聞や雑誌などは費用が高いので、インターネットを通じたウェブ広告などであれば費用を抑えてできるので人気があります。

一つの例としては、SNSなどを用いた広告も最近は人気があり、その理由としては、若い世代の利用が多いので、広い客層に一気に宣伝できるというメリットがあるからです。病院のなかにも、若い人をターゲットしたところも増えていますので、とても有効な手段です。それ以外では、ブログやHPの作成などです。ブログであれば、より人間味あふれる普段の病院の様子なども伝えることができます。

ただし、医療法、薬事法が2018年に改定になり、ホームページでの表現方法も制約がでてきました。医療機関は純おおやけの期間といっても過言ではありません。

しっかりと法令に則り、伝えていくことが大切になります。

 

まとめ

このように医療関係者の方にとって、重要なマーケティングの考えをご紹介しました。どちらかというと、こういう市場にかかわる考え方は商業主義すぎて病院には関係ないとこれまで重視されてきませんでしたが、いまはそうも言ってられない時代です。

是非今回ご紹介しました事例を参考にして、厳しい医業界の経営を生き抜いていきましょう。


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