情報社会の現代社会において、既にありとあらゆるサービスが世の中に存在しています。
様々な問題を抱える日本社会においても、企業は非常に厳しい状況に立たされています。
そんな中、新たな事業をはじめるのに企業コラボが増加しています。
というわけで今回は「新たな価値を生み出す企業コラボとは」について詳しく説明致します。
新たな価値を生み出す企業コラボとは①【コラボレーションとは】
「新たな価値を生み出す企業コラボとは」というテーマで1つ目に取り上げるのは「コラボレーションとは」です。
高速ブロードバンド回線の発展によるインターネットの高速化、タブレットやスマートフォンの普及によって、さらにインターネットへのリンクが身近になったことで、私達の日常と情報の距離感は非常に近づきました。
そのような状況は、刻一刻と変わる日常を生み出し、トレンドや流行り廃りも非常に激しい世の中となりました。
ビジネスとしても、ある1つの企業が同じことをやり続けていくだけでは、顧客ニーズを満たすことは難しくなりました。
時代のニーズに合わせたサービスを提供できる企業こそ、今後は生き残っていける、そんな厳しい時代となったのです。
企業としても生き残っていくためには、常にリサーチを行い、今何が必要とされているのかを注視していく必要があるのです。
その一方で顧客ニーズというのは、増々多様化しています。
ニーズというのは、ある意味、キリがなく満たされることはありません。
そしてニーズがある限り、様々な業種、業界によって顧客に対し、顧客ニーズに応えられる企業が開発したプロダクトを顧客に提示していくのです。
あらゆる情報が飛び交う現代社会、そして多様化するニーズだからこそ、企業としては、非常に真のニーズに気づくことが難しいとされています。
しかし、厳しい市場競争の中におかれる企業としては、生き残りをかけて、それでも新たな商品やサービスを開発していく必要があるのです。
新たなプロダクトを生み出すということは、非常に難しい作業と言えます。
そのような状況から、近年、企業間でのコラボが新たな商品やサービスを生み出すために高まっています。
そのコラボというのが異業種コラボレーションです。
特にここ数年、新型コロナの影響は、あらゆる企業にとって経営的に非常に大きなダメージを及ぼすことになりました。
世界的なパンデミックとなった不測の事態が起こったことにより、これまで以上に各企業は強い危機感を持つことが高まり、正に生き残りをかけて企業間の「コラボレーション」が増加しました。
新たな価値を生み出す企業コラボとは②【コラボレーションの可能性】
「新たな価値を生み出す企業コラボとは」というテーマで2つ目に取り上げるのは「コラボレーションの可能性」です。
最近では、当り前となっておりすっかり定着している感のある「コラボレーション」という言葉ですが、いつぐらいから使われるようになったのでしょうか?
日本で使われるようになったのは、90年代からとなります。
単語としてのコラボレーションの意味は、協力、協同、共同制作、共同研究などがあります。
つまり、コラボレーションとは共同作業であり、異なる立場や組織の人が協力し合い作業を進めていくことになります。
企業としてのコラボレーションとなると、ある1つの目標に向けて共同で作業をし、新たなプロダクトを生み出すことになります。
これまでにあまり関連のなかった異業種や組織、団体、立場の人達が定められたコンセプトに基づき、これまでにない価値観を生み出すことができるというわけです。
具体的には、どのようなものがコラボレーションによって生み出されるかと言うと次のようなものになります。
- プロモーション
- 商品・サービス開発
- 音楽制作
- 美術作品制作
など様々なコラボレーション企画によって新たな価値が誕生するのです。
特にコラボレーションの中でも、これまでにない斬新な物を生み出す可能性が高いのが、異業種コラボレーションです。
業界によっても、この異業種コラボレーションは非常に注目されており、実際に様々な企業がコラボレーションしています。
異業種コラボレーションは、異なる業界、業種の人または組織が行うコラボレーションのことです。
また異業種だけではなく、同業種同士でのコラボレーションも頻繁に行われています。
例えばよくあるのが、ミュージシャン同士のコラボレーションです。
大物アーティスト同士がコラボレーションすることで、それぞれの特徴を出し合った楽曲が作成されることがあり、音楽業界の話題となることがあります。
その他、飲食業間、アパレル業間同士のコラボレーションというのも多いです。
新たな価値を生み出す企業コラボとは③【企業コラボが増加する理由】
「新たな価値を生み出す企業コラボとは」というテーマで3つ目に取り上げるのは「企業コラボが増加する理由」です。
では、ここにきて業種コラボレーションが増加している背景としては、いったいどのようなことがあるのでしょうか?
次のような理由が主にあります。
- 消費者ニーズの多様化
- 情報のフィルタリング化
- マーケティングコストの増加
●消費者ニーズの多様化
情報社会の現代社会において、あらゆることの情報が開示されたことによって、それを受け取るユーザー自身の知識やノウハウが高まったことが背景としてあります。
またユーザーは一方的に情報を取得するのみではなく、自らが積極的に情報発信することによって、価値観そのものが多様化していきました。
これまでスタンダードとされてきた一定の価値観が多様化することに伴い、ニーズそのものもそれに比礼して当然の如く多様化していったのです。
そんな多様化する消費者ニーズをとらえ、企業間の競争も激化しているのです。
そのため、それらの多様化したニーズに応えるため、新たな商品やサービスが生まれるスピードも日に日に加速しているというわけです。
現代社会は企業にとっても生き残りをかけ、多様な消費者ニーズを他社より抜きんでて競争に勝ち抜く必要があります。
そのため、これまで以上の魅力的で価値ある商品を生み出していく必要性があることから、企業間コラボ、異業種コラボが進んでいるというわけです。
●情報のフィルタリング化
インターネットのネットワーク網の整備と環境構築、さらにはスマートフォンの普及により、一気に情報社会の利便性は高まりました。
それにより一般消費者と情報の共有リンクは高まり、オンラインとオフラインの距離感を密接に近づけたことが要因の1つとしてあります。
さらにスマートフォンの普及はSNSの拡散性を高める、個人の関心がよりニーズへのマッチングとしての高まりを見せていくようになりました。
広がり、自分の興味に合うと判断された情報(広告)だけが流れてくる時代になりました。
つまり、消費者自らが自身にマッチする情報を取得し、さらにその中から、情報をフィルタリングするまでに至ったのです。
情報というのは、日々世界中のあちらこちらから、常に発信され蓄積されます。そのため、情報は日々蓄積され膨大な情報量となっています。
私達は情報を取得することにより、生活の中に起こり得るえらゆるケースに備えて予測することができ、事前に準備、行動を判断することができるようになります。
しかし、一個人が全ての情報を受け止めることなどは、到底できません。
そうなると個人個人が必要な情報に基づいて各々が情報を選別し取得する必要があるのです。
つまり、情報のフィルタリングが必要になってきます。
今、存在する情報の中から、どれを選別するかによって個人の判断と消費行動というのは変わってくるというわけです。
そのように消費者のフィルタリングということを認識した上で企業は、消費者がどのようにリサーチするかというのを逆の視点で考え、消費者に対してアプローチすることが大切なのではないでしょうか。
●マーケティングコストの増加
企業間の競争が激化することによって、それぞれの企業がそれぞれにマーケティング活動を行う必要があります。
となるとマーケティングにかかるコストが増加するわけです。
マーケティングコストが増加していくことも大きく影響しているのです。