現在、多くの企業にとって商品やサービスの開発、販売、経営戦略、営業戦略など様々な判断を行う為にマーケティングは、欠かせません。
そこで前回の①編では、データ分析の基本的なことについて説明いたしました。今回は更に深く掘り下げてデータ分析について解説致します。
データ分析をマーケティングに活用する意味
企業が所持するビッグデータは企業の資産として重要なものであります。そしてそれらの貴重なデータとネット上などのソーシャルデータを組み合わせ、企業にとって有益な分析を行います。
近年ではマーケティングを重要視する企業が増えており、マーケティング専門の部門などを設け注力している企業も存在します。
実際にデータ分析をしマーケティングに活用するということの意味とは、いったいなんでしょうか?
データ分析を行うことによりビジネスにおける様々な予測を行うことができます。
ビジネスにおいては調査、事前準備、開発、生産、販売など一連のプロセスが存在しますが、ある程度のプランを予測できることで、全てにおいて効率的な効果を生み出すことが期待できます。
使用するデータには過去のデータと、直近のデータ、最新のデータ、リアルタイムのデータなど用途に応じた様々なデータを使用します。
例えば実際のデータを使用することにより、再現性と信頼性の高い分析データを得られることとなります。
ビジネスにおいての「予測」というのは、収益を上げる為、無駄を省く為、生産性を上げる為と様々なメリットが存在します。
少し先の未来の購入率、受注率を「予測」することで大きな成果を得られるのです。
その他、データ分析を行うことにより、これまで不明確だったことが明確になるなど、分析結果により気付かされることもあるのです。
具体的には、次のような分析結果が有効となります。
- 商品購入やサービス利用者の年齢層の購入率
- 気候、気温、時間帯、特定商品などの販売率
- 商品の陳列位置の変更による購買率
- キャンペーンなどの反響率
上気のような観点から数値という明確な結果でみれば、様々なポイントを見つけることが可能となります。
的確な数値は、判断材料としては経営判断の誤りを防止してくれるものとなります。
データ分析をしっかり行うことで、得られるポイントは下記のようなものです。
- 顧客満足度
- 営業力
- 在庫
- コスト
- リピート
ビジネス上で有益となる情報ばかりが見られます。
マーケティングに使えるデータ分析方法
では、次にマーケティングに実際にデータ分析に使える代表的な分析方法について触れてみましょう。
【クロス集計】
対象データの中から2、3個の項目をピックアップし相互関係の分析、集計をします。
例えば性別や年代別により興味のあることや、欲しいものをアンケートなどにより取得し、製品開発や販売予測に反映させます。
【ロジスティック回帰分析】
発生確率の予測を行う分析方法です。こちらは、販売促進などに役立つ分析です。
例えば、規定の人数にお得なクーポンを配布、DMなどを贈り、その結果どれくらいの人が購入したかを分析します。
購入者を「1」、非購入者「0」などとし数値として集計・分析します。
明確に結果が出る為に非常にわかりやすいのが特徴となります。
【主成分分析】
こちらの分析は、下記の内容が適切かどうかを分析します。
- マーケティングのセグメンテーション
- ブランドのポジショニング
顧客の商品の購入した動機を知ることで、顧客の心理状態を分析し、なぜ商品やが購入されれるのか?、なぜサービスが利用されるのかを分析する際に役立ちます。
【クラスター分析】
顧客のセグメンテーションを知る為の分析方法として有効となる手段です。
分析の方法は、、複数のデータをグループ分けし分析します。
グループ分けには、一定の条件を設定し、条件に当てはまる類似のグループに分類し集計します。
この分析方法では単純なクロス集計では捉えられない結果が見られる為、新たな面を発見することができます。
【アソシエーション分析】
こちらの分析は相関性を見るのに適した分析と言えます。商品やサービスの相関性などを調べるのに向いています。
例えばポイント利用についての相関性を調べるパターンで、実店舗とウェブ上のECサイトでの利用状況の違いから相関性の有無を分析します。
上記のように様々なデータ分析方法が存在します。営業戦略、経営戦略、商品開発、販売戦略など用途に応じた分析方法があります。
価値ある資産であるデータ
企業で保持しているビッグデータは、使い方次第でその価値を何倍にも高めることができます。
有効活用するためには、正しい分析方法を理解していなければ活用することはできません。
データ分析のプロとして、最近ではデータサイエンティストなども企業から注目されています。
データ分析は、奥が深いので、企業に適任者がいなければ、専門家であるプロに依頼することも1つの手段となります。
企業にとっね経営や営業戦略を決定する材料としては、データ分析は様々なメリットをもたらします。
持っている資産を十分に活用することが、他社と差別化をはかる要因となります。