夢の世界である「ディズニーランド」は、大人から子供まで幅広い世代から愛されています。
誰もがその場に訪れたら童心に帰ってしまうような、エンターテインメント性に満ちあふれていますが、そんな夢の世界にも緻密なマーケティング戦略は、存在するのです。
というわけで今回は「ディズニーランドにおけるマーケティング戦略の秘密」について詳しく説明致します。
ディズニーランドにおけるマーケティング戦略の秘密①【ディズニーランドの顧客マーケティング】
「ディズニーランドにおけるマーケティング戦略の秘密」というテーマで最初に取り上げるのは「ディズニーランドの顧客マーケティング」です。
現代ビジネスにおいて鍵を握る重要な要素の一つがマーケティング。
現在では、企業規模に関わらず多くの企業がマーケティング活動に注力しています。
そんなマーケティングには、様々な手法があり、各業種、業界によって異なります。
ビジネスを成功させる為には、それぞれの企業において適した有効なマーケティングを行うことが大切です。
マーケティングを成功に導くためには、様々な要素がありますが、中でも顧客ターゲティングというのは、非常に大切なこととなります。
そもそもターゲット自体を間違うと、前提としてのアンマッチが生じるわけですから、根底から噛み合うはずなどありません。
これでは、マーケティング活動を行っても、効果は現れることはありません。
ビジネスの成功とは、収入ーコスト＝利益という方程式が基本であり、これを最大化することによって業績は伸びるわけです。
だからといって、コストを抑えることだけを考えていては、事業は膨らみません。
一方で、コストをどれだけ抑えられるかということも非常に大事になります。
コストという観点からビジネスを見れば、その成功事例として具体的に行っているビジネスモデルを参考にすれば、理解しやすいというものです。
コスパがよく最大限に収入を最大化している具体例とは、「ディズニー」なんです。
誰もが知る世界的に有名なディズニーが「コスト」そして、「ビジネス」という観点での結びつきからすると意外なことかもしれませんが、間違いなく「ディズニー」は、マーケティングの成功事例と言えるのです。
では、「ディズニー」をマーケティング戦略の観点から考えたい場合のポイントとして、ディズニーならではの顧客ターゲティングがあります。
先述したようにマーケティング戦略を考慮する上で、まず重要なことは、商品、サービスにマッチした正しい顧客ターゲティングです。
ここを間違うと、マーケティングの意味はありません。
ディズニーの中で集客という面で考えると、ディズニーランドとディズニーシーがあります。
それぞれどちらも特色があり、どちらとも魅力的なアミューズメントパークです。
顧客ターゲティングという面からすると、子供からお年寄りまで、非常に幅広い年齢層の方が、訪れる場所です。
老若男女問わず非常に幅広い世代をターゲティングとしている観点から見れば、ディズニーの顧客ターゲティングというのは、絞りきれているのか?と非常に疑問に思ってしまい、見えづらいものです。
ディズニーランドにおけるマーケティング戦略の秘密②【ディズニーランドの集客分析】
「ディズニーランドにおけるマーケティング戦略の秘密」というテーマで次に取り上げるのは「ディズニーランドの集客分析」です。
では、ディズニーランドの特色を違う観点から見てみたら、どうでしょう。
ディズニーランドと他の遊園地やアミューズメントパークとの違いを見てみましょう。
ディズニーランドの他との違いとは、皆さんおわかりになりますか？
意外とお気づきにならないかもしれませんが、ディズニーランドには、絶叫マシンというものがないのです。
アミューズメントパークによっては、絶叫系のジェットコースターなどを売りとしているところも少なくとはありません。
非日常を体験できるという意味では、絶叫系マシンは、正にわかりやすいのものなのです。
日常とは、異なり思いっきり騒いで叫んでもよい場所なのからです。
しかし、この絶叫系マシンには、温度差があります。
とにかく絶叫系マシンが好きで、大声を出すことによりストレス解消ができ、スリル満点の非日常を体験することに快感を得る人もいれば、その反面絶叫マシンは苦手という方もいらっしゃるのです。
このような事例を見てみると、他との違いから、ディズニーランドならではの独自のターゲティング戦略というものが、理論的に見えてくるのではないでしょうか。
絶叫系マシンには、賛否両論あり、好む人と好まない人とにはっきりと別れるわけです。
さらに、絶叫系マシンには、年齢や健康面などの利用制限が前提としてあります。
月齢の小さいお子さんや身長が規定以上でないと利用できません。
また高齢者や病気などで身体の弱い方も利用は、避けるようにとされています。
このように絶叫系マシンだけをピックアップしてみると、おわかりのようにターゲティングとしては、若くて健康な若者世代をターゲットとしていることがわかります、
もちろん、遊園地やアミューズパークも様々なので、どこを利用すれば楽しめるかは、顧客本人が判断すればわかることです。
例えば動物園なら、小さいお子さんがいるファミリー、水族館ならファミリーに加えカップルのデートスポットが定番となります。
このように様々なアミューズメントによってもターゲティングは異なるというわけです。
では、ディズニーがターゲットとしている顧客とは、どのような感じなのでしょうか?
それは、小さなお子さん連れのファミリーや女性グループといったグループ層というわけです。
男性というのは、実は男性が単独で来場する場所ではなく、女性に引っ張られてくる場所と言えるのです。
もちろん中高生や大学生などは、男性の友達グループで訪れることもありますが、男性の場合、社会人以降になり、年齢が上がるに連れ単独での来場というのは少なくなるわけです。
一方、女性のほうはどうかと言えば、ディズニー好きの女性は年間パスポートを購入し、何度も訪れるディズニーマニアの方もいらっしゃるのです。
一見、ディズニーの顧客は、老若男女、幅広い年齢層を対象としているようにも見受けがられがちですが、そうではありません。
ディズニーの顧客ターゲティングの狙いどころを探るとわかるように、その理由は意外とシンプルなものなのです。
年齢的なターゲティングとして見れば、絶叫系マシンのようなスリルを好む15歳〜25歳までの若者層より、一つ上の20歳〜30代の女性層や、ファミリー層をターゲティングとしているのです。
ここで注目するのは、ディズニーは単独客ではなく、あくまで狙っているのは、グループ層であるということなんです、
そう、グループを狙うのは、あくまで単純なこと、顧客は多ければ多い方がよいからです。
利益という意味で考えれば、それは単純なことで、利益＝客数ｘ単価という公式で成り立っているからです。
顧客は多ければ良いというのは、極々自然で当たり前のことなんですね。
ディズニーランドにおけるマーケティング戦略の秘密③【アトラクションとマーケティング】
「ディズニーランドにおけるマーケティング戦略の秘密」というテーマで最後に取り上げるのは「アトラクションとマーケティング」です。
ディズニーランドのターゲティングとしての成功事例は、ディズニーの集客の現状を見ればわかります。
人気のアトラクションとなれば、長蛇の列であり、長くなれば何時間待ちかも当たり前というわけなんです。
それでも、人は集まりますし、それだけの待ち時間も承知でディズニーは、訪れるわけです。
ディズニーの長蛇の列に並ぶ顧客は、皆それを理解しています。むしろ、その状況を当たり前と捉え、待ち時間さえも楽しんでいるわけです。
単に並んで待っているのに、それさえも楽しめる雰囲気がディズニーランドには存在するのです。
待ち時間に、ディズニーランドのフードを食べて時間を潰したり、仲間や友達と会話をはずませ親睦を深めることもできます。
こうした場所と時間の提供がディズニーランドの一番の魅力だったりします。
そしてマーケティング的にみれば、割合的にセグメントが多いところをを狙うのは、当然と言えるわけです、
これはビジネスをシンプルに捉えれば、人口の多いセグメントを狙うという戦略であり、実は単純明快なものです。
もちろん、単純とは言っても顧客を納得させるだけの材料がなければ、評価はされないわけで、顧客が満足できるシナリオと戦略をしっかりと構築することは、重要ではあります。
ディズニーのターゲティングが「女性」としているのにも理由があります。
女性は、男性をも巻き込むリーダーだからです。
女性のリードによって導かれた男性かバランスよく訪れることで、あたかも、ターゲティング層は広いと見られるということが本当のところなのです。
顧客を的確にカテゴライズし、ニーズにマッチしたシンプルな分類をすることが、確実なターゲティングであり、集客戦略と言えるのです。