「消費」というものを考えた時、皆さんは、どのようなことを感じていますか?
日常の中で人間の行動の中に非常に身近にある行動と言えますが、マーケティングとの関係性を考えた場合、どの程度影響があるのではないでしょうか。
というわけで今回は「企業におけるエシカル消費の考え方とマーケティングの関係」について詳しく説明致します。
企業におけるエシカル消費の考え方とマーケティングの関係①【エシカル消費とは】
「企業におけるエシカル消費の考え方とマーケティングの関係」というテーマで1つ目に取り上げるのは「エシカル消費とは」です。
モノやサービスが溢れる時代において、消費者が何を選び、どう捉えていくか?というのは、混沌とした情報社会の中では、非常に重要なこととなります。
一消費者としては、目の前に並ばべられた数々の商品を並べられて、どれを選べばよいか迷ってしまうことも多々あるのではないでしょうか。
消費者にとって多くの選択肢があるということは、決して悪いことではありません。むしろ良いことだと言えるでしょう。
顧客ニーズを満たすというのは、企業努力の証しでもあり、企業の売上を左右する重要な要素であり、企業が継続的に事業を行うことが大切であるのです。
多様化するニーズに対し多くのプロダクトが生み出された結果として「消費」されるわけです。
消費されるからこそ、商品やサービスの提供の必要性というのがあるのです。
消費にも種類があるのですが、そんな消費の一つとして「エシカル消費」があります。
皆さんは、この「エシカル消費」という言葉を聞いたことがありますか?
販売やマーケティングに関わる方なら、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
「エシカル」とは、倫理的、道徳的といった意味です。
そのような意味を持つエシカル消費とは、いったいどのようなものでしょうか?
まず、それを説明する上で現代人の生活についてふれてみましょう。
前述したように私達現代に生きる人間は、様々なモノに囲まれてい生きています。商品という物理的なモノやサービスという無形のモノ、さらに価値ある情報というものがあります。
情報過多とも言える現代社会に生きていく中で多くの生活者にサステナブルな生活を提供しているという状況であります。
世界的にも今、様々なことが変化しはじめていますが、様々な関心事の中で、社会問題というのが一つあります。
社会問題と一言で言っても非常に大きなテーマであり、様々な問題が今、積み上げられています。
例えば今、世界でも注目されている大きなこととして、気候変動があります。
日照りや豪雪、大雨、地震なと様々な自然現象が起こっており、私達が暮らす上での自然環境というのが非常に大きく変わってきています。
そのような様々な社会課題に対しても対策となるのが「エシカル消費」です。
単に消費が社会にまで影響を及ぼすほど大きなテーマに繋がるのかと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、効果はあるのです。
エシカル消費は、現代のニーズと消費に対し、非常に合っている「消費」と言えます。
企業におけるエシカル消費の考え方とマーケティングの関係②【エシカル消費が注目される理由と課題】
「企業におけるエシカル消費の考え方とマーケティングの関係」というテーマで2つ目に取り上げるのは「エシカル消費が注目される理由と課題」です。
近年トレンドとしても、多くの企業から既に注目されており、今後さらに注目されていくことでしょう。
現代の目標として「持続可能な社会」というのを全世界が認識していますが、そのような考えを浸透させているのが「エシカル消費」なのです。
エシカル=ethicalは、倫理的、道徳的といった意味として一般的には理解されています。
では「倫理的」とは一般的にはどのようなものとして捉えられているのでしょうかはてな
倫理とは、「正しさ」であります。これには、法律がどうとかという制限はありません。
多くの人が「理念として正しいと思っていること」なのです。
人間というのは、本来良心を持っています。その良心を基準とした社会的規範こそが倫理観というのです。
今この時代に「エシカル」という言葉がよく使われるようになったのは、時代にあった考え方として一致しているということであり、倫理的な考え方というのが非常に重要視されているからです。
地球環境、人、社会、地域といった人間が生きていく上での様々な基準を配慮した考え方を言います。
人や社会、地球、環境、地域という目を向ければ非常に近いところにある身近なモノを購入するという消費行動のアクションを「エシカル消費」と言うのです。
では、エシカル消費というものをもっと身近に感じるためには、どのように考えればよいのでしょうか?
実は、当たり前の消費行動から探ることができるのです。
当たり前の消費行動というものを皆さんの日常から考えてみて下さい。
皆さんは、生活していくためには、日々、何かしらの消費をしているものと思われます。
皆さんは、普段自分が口にしている食材には、こだわりますか?
生産地や製造がどこで行われているのか?など気にしていますか?知っていますか?
食に対してのこだわりというのは、人によって異り、文化や風習、生活習慣によっても異ります。
同じ日本人でさえも食の好みや考え方というのは、全く異りますから、世界規模でみると相当違ってくるわけです。
近年ではヘルシー志向ということもあり、食に対する興味や関心が強い方も多く、産地や原材料などに特にこだわる方が多くいらっしゃいます。
オーガニック製品や国産食材にこだわる方も増えています。
消費者が製品に対しての詳細について具体的に様々な角度から検討するようになったのは、様々な開示されている情報と、商品やサービスの多さから「選ぶ」ということを大切にとらえていることの現れとも言えます。
そのような消費者の購買行動や心理がエシカルにフィットしているのです。
企業におけるエシカル消費の考え方とマーケティングの関係③【エシカル消費の事例】
「企業におけるエシカル消費の考え方とマーケティングの関係」というテーマで3つ目に取り上げるのは「エシカル消費の事例」です。
そんな現代にフィットするエシカルという言葉ですが消費以外にも使われています。
例えばエシカルフードやエシカルウェディングなどがあります。
●エシカルフード
エシカルフードとは、食べることで社会や環境保全に対しよりよい影響を与える作用があるフードのことを言います。
具体的なエシカルフードの主なキーワードとしては、下記のようのものとなります。
- フェアトレード・オーガニック
- アニマルウェルフェア(動物福祉)
- リサイクル
- アップサイクル
- 障害者支援
- 地産地消
上記のキーワードを確認すれば、どれか一つは目にしたことがあるのではないでしょうか。
つまり現在のトレンドワードであり、エシカル消費が知らずが知らずのうちに広がっていることがみてとれます。
大量生産、大量消費といった時代は、消費行動としては行き過ぎという見方もあります。
だからこそ、限られた資源と地球環境保全という広い視点で物事をとらえることは、大切なのです。
問題解決の一つと言えるのがエシカルフードなのです。
なぜなら、人間にとって「食」は、なくてはならないものであるからです。
人間が生きていくための人間活動として、食は誰にも必要であるからです。
生産地にこだわることから、産地や農家についての意識が高まっています。
●エシカルウエディング
ウエディングというと華やかさだけをイメージしがちですが、単にお祝いごとということだけではなく、環境保全や社会貢献という意識を持ち結婚式を行うことをエシカルウエディングと言います。
具体的にエシカルウエディングとは、どういったものかと言えば料理をオーガニックフードに、ドレスをフェアトレードにすることです。
これにより途上国の雇用を促進することにも繋がっています。