皆さんは、クラウドファンディングをご存知でしょうか?
ビジネスチャンスを大きく広げる可能性を秘めたクラウドファンディングですが、不動産業でも有効活用されています。
というわけで今回は「10分でわかる!不動産クラウドファンディングとは」について詳しく説明致します。
10分でわかる!不動産クラウドファンディングとは①【不動産クラウドファンディングの仕組み】
「10分でわかる!不動産クラウドファンディングとは」というテーマで1つ目に取り上げるのは「不動産クラウドファンディングの仕組み」です。
私達の身近なところにある不動産業。誰しも生活の場というのは、必要であり、人間が生きていく上では、土地や家という拠点が必要となります。
デジタル化が進む現代においては、様々なサービスが存在していますが、思いたったアイデアをすぐに実行に移すためのビジネス手段としてクラウドファンディングがあります。
クラウドファンディングは、今、様々なビジネスから注目されており、活用頻度もひましに高まっています。迅速にアイデアを形に変えるだけではなく、ビジネスチャンスを飛躍的に高める手段として認知されています。
そんなクラウドファンディングですが、不動産業でも注目されています。
不動産クラウドファンディングは、少額資金で間接的に不動産へ投資ができる方法としてもまた注目されているのです。
もちろんクラウドファンディングは、不動産業にのみ特化しているわけではなく、「投資」と「マーケティング」という側面からも度々話題に上ります。
注目度が高い一面はあるもの内容や仕組みということに関して言えば、詳しく理解している方は決して多くはありません。
では、ここで言う「不動産クラウドファンディング」とは、いったいどのようなものでしょうか?
不動産クラウドファンディングは、投資家から資金を集めることにより、不動産を賃貸・取得した場合に限り賃貸料や不動産売買益を分配金とし投資家に配分するという「投資」なのです。
これまでの不動産投資の手段というのは、直接投資と間接投資の2種類がありました。
- 直接投資: 直接不動産を所有
- 間接投資: J-REIT、私募ファンド等へ投資
上記2つに加え、不動産クラウドファンディングは、2017年12月に国土交通省により「不動産特定共同事業法」が改正を受け、ネット上での投資が可能となりました。
つまり、従来の不動産投資に新たに加わった第三の投資方法と言うわけです。
不動産クラウドファンディングの特徴としては、不動産を維持する上でかかるコスト(修繕費、入居者管理費)をクラウドファンディング事業者に一任することが可能です。
そのため、投資における手間がかからないということが特徴と言えます。
不動産というと、取引額が高額なため投資額も大きくなりがちですが、不動産クラウドファンディングを利用すれば、投資金額も低額からはじめられるために、投資手法としては、初心者でも行える方法なのです。
10分でわかる!不動産クラウドファンディングとは②【不動産クラウドファンディングの特徴】
「10分でわかる!不動産クラウドファンディングとは」というテーマで2つ目に取り上げるのは「不動産クラウドファンディングの特徴」です。
不動産クラウドファンディングは投資家から資金を集めるとことにより、利益を分配するという仕組みとなりますが、特徴となるのは、次の3つとなります。
- 物件の管理、運用はクラウドファンディング事業者が行う
- 投資家は入金して分配金を待つだけ
- 全ての手続きがオンラインで完結
不動産クラウドファンディングの特徴としては、これまでの不動産への投資に比べれば、全てがネット上での手続きのみで済むことから、余計な手間がかからず、誰もが簡単に投資できてしまうのが大きな特徴と言えます。
不動産の運用や管理という不動産ならではの、何かと面倒なことも、投資家は一切気にする必要がないので負担が少ないことも一つの大きな特徴と言えます。
不動産クラウドファンディングは少額からの投資から始めることができるため、投資初心者にとっても気軽にはじめられる投資と言えるので、多くの方が積極的に参加することもできます。
投資というのは、なんのために行うか?それは、利益を得るためです。
不動産クラウドファンディングにおいては、分配金が良い不動産を見つけて投資するということになります。
これは、株式投資で言えば、どの銘柄に投資かと同じこととなります。
株式投資と同じような側面があることも、従来までの不動産投資と異るのです。
不動産クラウドファンディングの投資対象ですが、マンションやホテルという様々な物件が対象となり、不動産の種類としては、非常に豊富となっています。
不動産の投資対象により収益性やリスクというのは、もちろん変わってきます。
そのため、投資家は、なんのために投資するのか目的を明確に持っておくことが大切となります。
マンションなどの居住用不動産に投資するなら、ローリスクローリターンとなります。
安定した投資をしたい方は、マンションなどへの投資をします。一方、ハイリスクハイリターンを望むならホテル等の宿泊施設を投資対象として選ぶことになります。
このように不動産クラウドファンディングは投資対象により、収益性とリスクが変わってくることから、投資目的というのを事前に明確にしておくことが大切となります。
不動産クラウドファンディングで、収益性を考慮する場合に関係してくるのが「利回り」となります。
利回りは、投じた資金により得た収益がキャピタルゲインかインカムゲインかにより変わってきます。
キャピタルゲイン:
投資家から集めた資金を元手とし物件を仕入れ、企業や個人に高値で売買することにより、売却益を出します。
キャピタルゲインは、主にファンディングの利回りが変わりやすいことから、変動しやすことがあり、ハイリスクハイリターンと言えます。
インカムゲイン:
マンションや一戸建て等、主に居住用の物件が対象となり、主に不動産の賃料収入が分配金となります。
キャピタルゲインとは異り、中期・長期運用がメインとなります。
そのため利回りは低く設定されています。
安定した収益が期待できるだけでなく、リスクをできる限り抑えた資産運用と言えます。
不動産クラウドファンディングは、不動産投資としては、第3の投資方法として新たに加わりましたが、その他の不動産投資手段としては、次のようなものがあります。
- 不動産ソーシャルレンディング
- 現物不動産投資
- J-REIT
不動産ソーシャルレンディングは不動産クラウドファンディングの派生と言えます。
直接投資となるのが現物不動産投資で、間接投資となるのがJ-REITです。
10分でわかる!不動産クラウドファンディングとは③【不動産クラウドファンディングのデメリット】
「10分でわかる!不動産クラウドファンディングとは」というテーマで3つ目に取り上げるのは「不動産クラウドファンディングのデメリット」です。
不動産クラウドファンディングですが、投資家にとっても定額な投資として手軽にはじめられるという特徴があり、メリットも多いのですが、デメリットもあります。
投資全般に言えるのは、元本割れのリスクがあるということです。
不動産クラウドファンディングも、やはり投資には、かわりありません。
これは、投資に対してのリスクとしては、付き物であり、投資に絶対はありません。
しかしながら、不動産クラウドファンディングは投資手法としては、分散投資ができることから、他の投資に比較すれば、危険性は少ないほうと言えます。
次に不動産クラウドファンディングは、現物不動産投資と比べレバレッジ効果が薄いことがあります。
不動産クラウドファンディングは少額で始めることができることから、少しずつでも投資をはじめたいと興味のある型には、おすすめの投資手段と言えますが、デメリットがあることも理解しておきましょう。