働き方改革が叫ばれるようになった昨今、時代のニーズやライフスタイルの変化、価値観の変化により働き方自体を見直されるようになりました。
そんな時代においてフリーランスで働く方が増えています。今回はそんなフリーランスという働き方についてまとめてみました。
多様化するワーキングスタイル
「労働」は、国民の義務とされています。勤勉で努力を怠らない日本人の特徴として、皆さんそれぞれに努力し毎日真面目に働いている方がほとんどでしょう。
日本人の繊細で生真面目なところが、社会全体の雰囲気を作っています。その為か、男性は仕事に専念することを美徳としている時代が長く続いてきましたが、そうした考えや風潮も崩れつつあります。
時代と共に考え方や価値観の変化に伴い、ワーキングスタイル自体にも変化が現れています。
今後の日本は、少子高齢化という問題を抱えており、企業としては優秀な人材の確保や人材育成に注力する企業が増加傾向にあります。
現在の雇用状況を見ると近年、正規雇用者に対し非正規雇用者の数が上回りました。
企業に務めるに際し「正社員」を目指す人が多かったのですが、現在ではあえて正社員という道を自ら選択しない方も実際に増えています。
これは、時代の変化と考え方の変化によるものもありますが、社会全体の構造の変化による影響もあります。
現在では、ワーキングスタイルそのものが実に多様化されています。契約社員、派遣社員、請負、事業主など実に様々です。
例えば、同じフロアで働く隣りの人も、契約自体は全く別で労働条件なども個々で全く違う場合なども多々あります。
その場合、仕事上では縦の繋がりではなく、横の繋がりということになります。
このようなワーキングスタイルの変化は、マーケティングにおいても非常に重要な要素となり、働き方の変化は新たなサービスを生み出し、ビジネスチャンスにあふれています。
フリーランスの存在は、企業にとってもプラス?
フリーランスという立場で仕事をする人が増加しているという現状からすると、フリーランスの需要は現在、高まっているということです。
先述したように同フロアで働く人同士は、それぞれワーキングスタイルや雇用条件が異なる場合があります。
例えば期間限定の大規模プロジェクトになれば、様々なところから「今」必要な人材が集められ業務を遂行するプロジェクトも多くあります。具体的には、年間単位で1年間〜5年間などスケジューリングされていてゴールが決まっているような仕事ですね。
ここ数年ではプロジェクト単位での仕事が普通になっています。プロジェクトの規模の大、小により人員の数も変わります。
そういう意味では、プロジェクトでの仕事は、フレキシブルに変化ができることが特徴です。プロジェクト業務に参画する人は、いわばスポット要員であり、プロジェクトは言ってみれは寄せ集めグループということになります。
企業がプロジェクト業務を行うにあたり、ニーズが高いのがフリーランスとなります。
では、企業側にとってのフリーランスの存在は、どういったものでしょうか?
具体的には次のようなものとなります。
・マンパワーの補充
・作業分担の明確化
・責任の明確化
・プロフェッショナル人材の補填
・タスク管理の明確化
上記のような点が、あげられます。まずメリットとしては、マンパワーの補充ということで、プロジェクトにおいての必要人員を集めることです。
人員が確保できたら、スケールに沿ったチーム編成をし作業分担をすることにより分業化することにより業務の分散化と平均的な業務量にすることにより、タスク遅延のリスク軽減ができます。
そして責任の明確化です。寄せ集め集団であるプロジェクト要員は、指揮、命令は各プロジェクトリーダーに従いますので業務上では縦関係となりますが、雇用上では横関係となる為、人間関係においても割り切りができるので、バランスのとれた距離感が保たれやすいのです。
わかりやすく言えば隣りのデスクで仕事をする人は、同列であることもあれば、クライアントの社員である場合もあります。その為、ブラック的な業務の押し付けなどの問題も発生しにくくなります。
これは、業務を請け負う条件面が書面上にて提示され、契約となることがほとんどだからです。
以上のことにより、タスク上の責任の明確化ができるというわけです。
フリーランスが必要とされる理由
企業側がフリーランスの人材を求める流行は、プロフェッショナルな人材を必要としている場合です。
自社の社員では補えないエキスパートのプロフェッショナルを求める場合、必要とするスキルを持った人材が必要なのです。
例えばフリーランスのエンジニアやライター、デザイナー、プロデューサーなどのニーズが高いのです。
その反面企業においては、上記のようなプロフェッショナルな技術やスキルを持った人材を自社で育成できないというデメリットもあるのも事実です。
プロフェッショナルな人材を育成するには、それなりにお金も時間もかかるのです。現状では、それだけの企業体力がないのが現実なのです。
フリーランスが必要とされる理由がそこにあります。