中小企業にとって特に今の時代、学生さんを集めるのは本当に大変だと思います。そんな中でなんとか工夫しながら少しでも多くの学生さんに来てもらう方法を行っています。
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中小企業の学生集客の実情
私の勤務する会社は地方の中小企業でして、なかなか良い人材が集まらないことが悩みの種でもあります。
たくさんの募集のある中から入社試験を行い人材を確保するような大手企業さんとは違い、一人でも多く集まり、よっぽど悪くなければ採用するという方式を取っております。取らざるを得ないというのが正直なところです。贅沢に選別している場合ではないというところです。
普通に募集しているだけでは多少は集まるのですが、毎年数人を確保するので精一杯で、また人材もそれほど見極めて人事選考を行っていないので、入ってもすぐ辞めてしまうような人も多数います。
結局人が減るので、中途でも良いので入れないといけないのです。
本当は新卒から採用して育てていきたいというのが会社としても希望ではあります。ただし、現実は厳しく新卒は数名だけでも何とか生き残ってくれればラッキーというくらいのものです。
建設業や営業職の厳しい側面
私たちが募集しているのが営業職で、しかも当社は建設業です。
そういう職種の面でも厳しく、学生は建設業の営業というだけで、辛い、嫌だと思うことが多いです。大手は現在のオリンピック需要もあり好調かもしれませんが、当社のような中小企業ではオリンピック需要も見込めず、人口減少で苦しい状態です。
もちろん当社の営業職はキツイ仕事ではあるのは事実なのですが、それでも何とか当社の良さをアピールして優秀な人材を集めたいと思っております。
まずは応募の母集団を増やす
まず私達のような大手ではない会社はとにかく応募する人員を増やすことが大切だと考えております。
そして、会社で行う説明会ではなく、学校での説明会などを開かせていただいたり、相談会などを開いたりします。
時には当社のパンフレットを置かせてもらったり配ったりしております。また、その説明会には営業さんにも同行してもらい、直接会って、話しをしてもらうことも行っております。もちろんそれでも、多くの学生が説明会に来るということはありません。
やはり私達のような中小企業はあくまでも大手の次という感覚でいられてしまいます。それでも、続けておりますと少しではありますが、面接希望の人が増えたという実績はあります。
出会える機会をコツコツと増やす
とにかくこうした小さなことをコツコツと行っていく必要があり、いかに学生さんたちと接する機会を設けるかが大切だと考えております。
お祭りイベントに学生も参加してもらう
また、当社は年に1回、当社のお客様を対象としたお祭りイベントを開催するのですが、それに学生さんも来ていただいて、お祭りを楽しんでもらい、会場の雰囲気や社員の雰囲気、そして会社の雰囲気を味わってもらおうと思っております。
もちろん、ただ来てもらうだけだと難しいので、各学校の先生に話しを通しており、ある程度希望の学生さんをピックアップしてもらい先生に引率してもらい連れてきてもらいます。
そして、それをキッカケにとにかく当社の雰囲気に慣れてもらうということを目的に小さなイベントを行うときにも声をかけてきてもらったりしております。その時は面接などはせず、ただ暇つぶし程度の気持ちで来てもらって、社員と世間話をしてちょっとお茶して食べ物があれば食べてもらって、それでただ帰ってもらう。それだけです。
最初は興味本位で参加してくれていた学生さんも徐々に少なくはなってきますが、それでも面白がって興味を持って来てくれる学生さんもいるので無駄ではないと思っております。そして、ここまで懸命にしてる地方の会社も珍しいようで、こちらの熱意を汲み取ってくれる学生さんもいますので、それが嬉しいです。
アルバイトとして事前に会社の雰囲気を知ってもらう
そして、もう一つ行っているのが、学生さんを1日もしくはもっと長くでも良いのでアルバイトさんとして雇うということをしております。当社は実際に人手が足りない面もありますので、チラシのポスティングや、チラシを折る作業や、資料の整理や、販促活動のお手伝いにも参加してもらったりしております。
就職活動中の学生さんはなかなかバイトにも力を入れるのは難しいと思うので、そこのサポートという意味でも行っております。このように私たち地方の中小企業は、大手とは違ったやり方で、出来るだけ予算をかけないで工夫して募集をして人員を確保していかないと貴重な人材は集められないという現状です。
私達が意識しているのは、会社と学生さんの距離をいかに近付けるかということで様々な方法を模索しながら行っております。現状、この方式を始めて3年ほどですが、少し募集人数は増えて、面接希望も増えております。まだまだ他にも方法はあるかと思いますので、お金ではないアイデアで勝負して良い人材を確保していきたいと思います。