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特定世代の集客を狙うにはSNS、インターネットを駆使することが不可欠です。ヘルスケアに従事する中小企業のPR戦略を例にして、SNS活用法を紹介します。

いつの時代にも様々なツールが現れますが、それらをどのように使いこなすかということがコストパフォーマンスのよいマーケティング方法といえます。

事例紹介

地方都市の中堅ヘルスケア企業のSNSマーケティング方法を事例紹介します。

この企業は資本金1億円、スポーツクラブと栄養士部署を持っており、地域ではそれなりの会員がいました。ところが会員層の高齢化に伴い、若い世代へのマーケティングが必要になり、中途採用の20代チームを中心に低コストかつ効果的なプロモーション戦略が進められ、実績を出しています。企業の特定を防ぐために多少詳細はぼかしていますが、皆様の参考になることには問題ないと考えています。

SNSによるPR戦略を行うために

はじめに行う準備

SNSで拡散しPRするとしても、元になる基盤がなくては意味がありません。

SNSの集客導線としては最終的に公式HP等に導き、さらに入会や問い合わせをしやすいようにサイトを作り直します。もちろん、見やすく、表示速度が速くなるようにします。

ここまではデジタル受付の整備部分です。

同時にアナログ的に受付後のワークフローも見直します。

ワークフローはパワーポイントで再度作成し、スタッフミーティングを実施。実際に今までのワークフローを2工程ほど簡略化し、作業コストも削減するようにしておきました。

その他、アクセス解析も準備し、どの媒体からどのようなキーワードでリンクが来たかも分析できるようにしておくとPDCAを効果的に回していくのに役立ちます。

YouTubeを使用した動画マーケティング

YouTube動画の拡散によって、公式サイトへの誘導を試みました。YouTube動画に関しては「少し真面目でためになる情報提供」「専門家によるアドバイス」を基本路線としています。コンテンツには下記のようなものを用意し、定期的にアップしていきました。

  • 「管理栄養士監修のヘルシーレシピ」
  • 「栄養士のおすすめお料理動画」
  • 「栄養士がすすめるダイエットレシピ」
  • 「簡単、自宅でできるエクササイズ」
  • 「スポーツインストラクターのダイエットレッスン」
  • 「簡単、明日からできる5分間筋トレ」

などです。

動画タイプもあれば静画もあります。

スタッフが手作業で作成したのも多いのですが、たまには動画編集会社に依頼もしてみました。社内作業:外注の割合は3:1といったところです。

自社の公式サイトに誘導したいときはYouTubeのアノテーション機能を活用します。これはYouTubeの動画上にクリック可能なテキストやエリアを表示し、サイトへリンクさせます。興味を持った視聴者の反応をフォローする、動画を導入として本体サービスに接続するのに有効です。ただし、アノテーション機能だけではリンク先も限定されるため、

併用対策として、”YouTube”の説明文「詳しい話は公式サイトから」に誘導したい先のHPやコンテンツリンクを記載することも行います。このとき、PCではYouTube説明文は五行目までしか閲覧できません。そのため5行以内にリンクをはることに注意します。

Instagramによるマーケティング

Instagramによるマーケティング方法も試みました。Instagramマーケティングに関しては「ちょっとかっこよい専門的なアドバイス」「視覚的に生える構図」「綺麗な写真画像」を意識しました。具体的には以下のようなコンテンツ画像です。

「ヘルシーなスイーツ」「色にこだわった低カロリー料理」「ダイエットフレンチ」「簡単イタリアンドリンク」「メキシコ料理レシピ」「今日の格闘エクササイズ」「ダイエット器具紹介」「スポーツドリンク紹介」「ダイエットサプリ紹介」など。ほかには「ハロウィン」「クリスマス」などイベントに合わせた画像も意識しています。

ただし、Instagramは仕様として投稿キャプションにURLを貼ってもリンクにはできません。

Instagramの投稿のキャプションに、WebサイトなどのURLを貼り付けること自体は可能です。しかしながら投稿してみると分かる通り、リンクとして機能はしません。ただの文字列として掲載されており、クリックしても、リンク先に飛ぶことはありません。そのためInstagramから公式サイトやブログにリンクを貼るためにはプロフィール画面の紹介文を活用します。

そのためプロフィール画面に誘導するためにキャプション内では「入会はプロフィールのリンクから!」と記載、または投稿のキャプション内にアカウント名へのリンクを貼って「入会案内はこちらから!@sportclubXXX」などと記載します。

こうすることで興味のタイミングを逃すことなく、迅速にプロフィール画面に移れるようにできます。なお、Instagramのインフィード広告を使い、投稿内にリンクを付ける方法もあります。

その他、ハッシュタグにもこだわり、ハッシュタグのための会議もたまに行いました。ネットで検索し、トレンドキーワードを事前に調べ打ち合わせします。

LINE@による集客

LINE@もわずかながら試してみました。LINEが好きなスタッフにほとんど任せてはいます。会員カード、店舗チラシやTwitter上でLINE@の登録を呼びかけたりしました。基本的にはイベント紹介や割引キャンペーンなど、多数のお客様との一斉コミュニケーションツールにしています。クーポンを配布、友達メンバーの付加価値を継続するようにはしています。さらに複数アカウント駆使もしています。少し手間ではありますが実験的な側面があります。

Facebook,Twitterによるマーケティング集客

Facebook,Twitterもやっていますが、どちらかと言えば、必要最低限です。あまり多くのSNSに手を出しすぎると散漫になるため、今はこれらに関してはミニマムな工数にしています。

SNSマーケティング方法の結果

もともと、SNSマーケティングにシフトしたのは従来の顧客年齢層を変更しようと思ったこともあります。スポーツクラブ会員の高齢化に伴い、今までの集客方法では同じような世代の顧客層にしか響かない、それならば思い切って若い世代に繋がりやすいSNSを活用しようとしたのです。結果的に40代以上:30代:20代の顧客比率は今まで8:1:1だったものが、6:2:2にまでシフトしました。会員数も増加しており、満足のいく成果だったと思います。

 

まとめ▼

日本におきましては少子高齢化、毎年の情報業界の変化があります。しかし、変化に対応し、適応することは必要な戦略であると考えています。

ヘルスケア業界なりに、効果的なコンテンツ動画、SNS素材を生み出すために試行錯誤した結果、ある程度成果を出すことはできました。

大切なのは「どのSNSを選び、どのようなヘルスケアコンテンツを投稿していくか?」「投稿した後の導線はどう設計するか?」であると思います。

また各種SNSの特性に合わせてヘルスケアコンテンツも種類を変えていくことが効果的だと思います。少子高齢化の加速する日本社会でヘルスケア産業のニーズは高まっていきます。是非最適なマーケティング方法で御社ビジネスを発展させていきましょう。

 


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