世の中のトレンドを形成しているのは、時代を生きる人々の価値観や考え方、生活そのものです。
その生活を支えるのが「住まい」となるわけで、「住まい」にもニーズがあるわけです。
単身世帯が増加傾向にある現代での「住まい」に対するニーズとは、いったいどのようなものなのでしょうか？
というわけで今回は、【前編】に引き続き「最新!リアルマーケティング。単身世帯の求める物件とは？【後編】」というテーマで徹底解説致しましょう。
最新!リアルマーケティング。単身世帯の求める物件とは？④【家賃相場と設備と条件】
単身世帯の一人暮らしの方は、それぞれ独特のライフスタイルを持っています。
それらのニーズに応えた物件を提供することが不動産業者としての枠割となります。
一人暮らしの生活にもそれなりにお金はかかるわけです。家賃もなかなかばかにできないものなのです。
特に一極集中化が進み東京都心部で暮らす人が増加しており、最も単身世帯の割合が多いのも都心部なのです。
また東京都心は、世界的にみても地価が高い為、家賃相場も高いのが普通です。
例え、単身世帯の一人暮らしだとしても東京都内であれば家賃はそこそこかかるのです。
地方からはじめて上京してきた方が、東京都内の家賃の高さに驚く人が多いのも納得できます。
1Kや1DKのシングル向けの物件でさえも、東京23区以内の物件であれは8万円〜10万円の物件もザラです。それだけの家賃であっても広さは微々たるものなんです。
外国から見れば、日本の住居環境が「うさぎ小屋」と揶揄されるのも、まんざら外れてはいません。
便利でおしゃれで快適な暮らしを求め東京都内で暮らすには、高い家賃を支払い続けなければ満足いくような都会的な暮らしを維持していくということもなかなか難しいわけです。
単身世帯の一人暮らしのライフスタイルにぴったりとマッチするような希望の物件がなかなか見つからないと感じた方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。
それは希望の条件と家賃が折り合わないことにあります。立地や間取りがよく、駅チカの物件で建物もキレイで設備もそれなりに整っているとなれば、もちろんそれだけ家賃ははるわけです。
ほとんどの方が、自分の希望の全てを叶えた物件には、なかなか辿りつけないのではないでしょうか。
特に働き盛りの20代、30代の若い方で一人暮らしならば、お金も時間も自由に使えるので、個々によっても選択肢は幅広くなるでしょう。
その中で自分の収入に見合った「住まい」を見つける場合には、全てを満たすわけではなく、とこかしら妥協点を見出すのではないでしょうか。
そんな時、一人暮らしの生活に何が必要で、何が必要でないか、当たり前にほしいものと、なくても良いものなど設備や仕様の面から、単身世帯が求めるニーズを具体的にまとめてみましょう。
最新!リアルマーケティング。単身世帯の求める物件とは？⑤【一人暮らしのこだわりの設備とニーズ】
単身世帯の一人暮らしの方がこだわる設備とニーズを具体的にまとめてみました。
まず、はじめに重要視されるのは「インターネット環境」です。
現在では、ネット環境は当たり前とされています。
コミュニケーションツールやショッピング、動画視聴、ゲームプレイなど娯楽としても暮らしの中の便利さとしても、現代人にはなくてはならないものとなっています。
特に一人暮らしの場合、家にいても話し相手もいないので、その穴埋めとして向かうのは、自然とネットとなるわけです。
オンラインでの繋がりが、一人暮らしの人にとっては、支えとなっていたりするものです。
中には、休日には家から一歩も出ず、ネットを利用しゲームをしたり映画を見たり、好きなことをして楽しむ方が多いのです。
なのでインターネット設備がない物件は、一人暮らしの方では、有り得ないというわけです。
最近での賃貸物件では「ネット」込みの物件も登場しています。
建物そのもので加入している物件もあり、回線工事など自ら行わなくてよい場合もあります。
ネット環境がない物件では、自らプロバイダー契約をし、自分の部屋まで回線を引っ張るなど工事が必要な場合があります。
工事の場合には、物件管理会社か大家さんへの事前確認も必要となるなど、何かと面倒な点も多いのです。
インターネット完備の賃貸物件は、入居後、即使えますが家賃が相場より高い物件もあります。
家賃とは別に毎月管理費などを支払っている場合、回線使用料が上乗せされているなんてケースもあります。
また、インターネット完備物件は、時間帯によっては回線速度が低下する場合もあります。これは他の居住者も含め1つの回線を使用する為です。
オンラインゲームや動画などを楽しみたい方には、速度でストレスを感じるかもしれません。
次に設備として「宅配ボックス」のニーズが高いです。
一人暮らしの場合、荷物の受け取りが何気に面倒だったりします。
宅配便が来ても留守ならば、受け取ることが出来ず再配達を依頼するなど非常に面倒です。しかし、宅配ボックスがあれば不在時でも荷物を受け取ることができます。
宅配ボックスのデメリットととしては、大きさによっては受け取れないものもあり、全てに対して対応できるわけではありません。
さらに宅配ボックスが完備されている物件は、それほど多くないことも難点です。
次に単身世帯の一人暮らしの方の「住まい」に対しての設備や条件についてまとめてみました。
- バス・トイレ別
- 独立洗面台
- エアコン付き
- クローゼット
- 室内洗濯機置場
- セキュリティ面
最新!リアルマーケティング。単身世帯の求める物件とは？⑥【一人暮らしの条件面と問題点】
一人暮らしの人のニーズは物件の設備面だけでなく条件面もあります。
ニーズとしてあるのが「立地」です。特に最寄り駅までの距離を重視する傾向が強いです。
そして職場にできるだけ近く、毎日の通勤が楽な点があります。
やはり仕事帰りに疲れた時には、できるだけ歩くのが少なく駅チカが好まれるというわけです。
また女性の一人暮らしの方などは、オートロックなどの防犯設備が整っているなどセキュリティ面を期待します。
これらの条件を満たすと当然、家賃は高くなるというわけです。