ビジネスを行うためには、必ずかかるのがコストです。
これは、何を行うにも必ずかかるものです。かけたコストに対しバランスよく利益を出すことが重要となります。
というわけで今回は「ビジネスにおける費用対効果とは?」について詳しく説明致します。
ビジネスにおける費用対効果とは?①【費用対効果とは、いったい何なのか?】
「ビジネスにおける費用対効果とは?」というテーマで1つ目に取り上げるのは「費用対効果とは、いったい何なのか?」です。
ビジネスにおいて重要なこととは、いったいなんでしょうか。
それは、利益を得ることです。
が、しかし、これはビジネスとしての結果であり、利益が多ければ、それが全てというわけでは、決してありません。
ビジネスという言葉で捉えると、最終的には結果として見られるように、非常にシビアでドライな一面があることは、確かな事実です。
というのも、ビジネスというのは、明確な数値というもので容易に判断が可能だからです。
ビジネスにおいては、どのくらい費用をかけて、いくら利益を得ることができるかを知ることは、当然と言えば当然であり、ビジネスを行っているのなら、当たり前のことです。
この概算こそが「費用対効果」ということになります。
マーケティングにおいて重要視される要素は、様々ありますが、この費用対効果を知ることにより、経営方針、商品開発などビジネスを展開していく上での重要な判断材料となりうるのです。
費用対効果とは、商品の製造、販売、管理という業務プロセスにおいて、各部門で具体的に生じた費用に対し、どの程度、効果が出たのかを現す指標となるのです。
利益額から費用を差し引くことにより、費用対効果は導き出されます。
費用対効果を一般的な馴染みのある言葉で言うなら、コストパフォーマンスと言います。
普段の買い物でも、コスパの良い商品とか日常の中でも何かと使うことが多いのではないでしょうか。
また、コスパ重視時代とも言われている、そんな時代でもあります。
安かろ悪かろうでは、モノは売れない時代になったと言っても過言ではありません。
英語ではbenefit by cost=B/Cと表現されます。
コスパの良さ、つまり費用対効果が高いということを具体的に説明すると、仮に費用を極力抑えたけれども、予想以上の売上があれば、費用対効果は良いということになるのです。
事業方針を決定するにあたっては、いくつもの選択肢があるわけですが、最終的に方向性を決める際に費用対効果を比較対象とすることがあります。
企業としての事業戦略において将来的な成長線の理想を描く場合、成果を見込んで検討します。
そのためには、目標設定が必要となるのですが、効果に対して費用をどれだけ抑えることをできるのかを事前に検討しておくことが重要な点となります。
しかし、この考え方は、あくまで売り手目線の考え方となりますが、視点としては、単なる売り手目線として執着せずに、基本は買い手である消費者目線で考えることが重要です。
消費者の立場からたってみれば、当然、安い価格でクオリティの高い商品を手に入れたいと普通に考えるわけです。
売り手と買い手という双方の立場から総合的に考えた時、費用対効果というのは、1つの考え方の柱となり、商品価格と品質、需要と供給の適切なバランスを保つことが可能となるわけです。
ビジネスにおける費用対効果とは?②【費用対効果がビジネスで重要な理由】
「ビジネスにおける費用対効果とは?」というテーマで2つ目に取り上げるのは「費用対効果がビジネスで重要な理由」です。
では、具体的なビジネスにおける費用そして効果とは、いったい何を指すのかを具体的に説明していきましょう。
具体的には以下のようなものがあります。
- 製造にかかる費用、時間
- 販売にかかる費用、時間
- 広告活動にかかる費用、時間
- 製造ラインや物流にかかる費用、時間
- 販売システムなどの導入にかかる費用、時間
- 人員の労力、労働時間
上記のように費用とはコスト全般を意味するのです。
費用対効果で費用の対象とは、コストそのものの他に労力や時間など、事業全般にかかったもの全てを言います。
現代ビジネスにおけるマーケティング業務というのは既に必要不可欠となる重要な業務であり、費用対効果の数値としても非常に大きく関わってきます。
費用対効果が重要視されるようになった理由とは、そもそも何でしょうか?
ビジネスにおけるマーケティングがそもそも重要であると認識されるようになったこと自体が根本として重要になるのですが、近年においては、コンサルティングやマーケティングツールの活用というのが多用されています。
しかしながら、現実的には、各企業にて、それらを十分に活用できているかと言えば、そうではありません。
つまりこうした現実的状況により、マーケティングに注力しすぎ、意思決定に時間を要してしまうことから、より効率的にすべく費用対効果が注目されるようになったのです。
ビジネスにおける費用対効果とは?③【3つの指標の計算式】
「ビジネスにおける費用対効果とは?」というテーマで3つ目に取り上げるのは「3つの指標の計算式」です。
費用対効果とは、単純に売上げから費用を差し引いた金額というだけではありません。
それ以外にも、3つの指標の計算式から確認することができます。
費用対効果の数値を前にするにあたり、数値そのものの意味を理解するということは基本的なこととしてしっかり捉えておきましょう。
そうすることで、適切に活用することが可能となります。
結果、分析としては、より精度の高い分析により、高い結果が得られることにより、より実践的な結果として評価できるのです。
費用対効果を分析する3つの計算方法についての説明をします。
- ROI
- ROAS
- CPA
上記3つの計算方法があることをまず認識してください。次にそれぞれについて詳しく説明していきます。
●ROI
ROIの正式名称は、Return On Investment。
日本語では、「投資利益率」と言います。
その名の通り企業が事業に対して、どれだけ投資したかを知るための比率をするための数値となります。
投資金額に対しての利益の比率と捉えてください。
ROIは投資対効果と似ているものです。
結果として算出された数値は%表記となります。
ROIが100%以上ならば、利益率が大きいということになり、良好な費用対効果を得ていることになります。
●ROAS
ROASの正式名称はReturn On Advertising Spendです。
広告費に対する利益率を求めるものとなります。
費用対効果の指標の内、どれだけ広告費を費やしたか判断することができます。
こちらも算出された数値は%表記となります。
ROASの数値としての役割は、打ち出した広告が実際にどれだけ効果があったのかを知ることができます。
●CPA
CPAの正式名称は、Cost Per Acquisitionです。
Webサイトの構築にかけた費用に対してのコンバージョン数を見るための数値です。
コンバージョン数とは、Webサイトに対するユーザーアクション数のことを言います。
コンバージョンの具体的なアクションとしては、次のようなものがあります。
- アクセス数
- 会員登録数
- 商品購入数
算出された数値は金額となります。
コンバージョン1つあたりの費用を見ることが可能で、数値が低ければ低いほど費用対効果は高いこととなります。
企業にとっての費用対効果を意識するということは非常に大切なことです。
企業理念に基づいての企業が描く将来的ビジョンを具現化していくためには、実際の現状を把握することが必要であり、そのためには、数値という人間が判断できる指標として
費用対効果があるのです。
事業の方向性や施策というのを決定するためには、その時点での最善策を選択する必要があります。
効率の良く利益を出すことがベストな選択と言えます。なぜなら、そうしなければ、企業の向上は見込めていません。
健全な会社経営を行い、継続的に事業活動するためには、費用対効果の計算方法を当然、理解しておいたほうがよいのです。
その時々、その場面において最適な方針を決めていけるようにしたいものです。