市場の動向やトレンドというのは、マーケティングに対してダイレクトに影響を与えます。
トレンドはビジネスを生み顧客ニーズに応えます。
そして近年影響を与えるSDGsがあります。
というわけで今回は「マーケティングにも影響を及ぼすSDGsとは、いったい何か?」について詳しく説明致します。
マーケティングにも影響を及ぼすSDGsとは、いったい何か?①【SDGsの基本概念】
「マーケティングにも影響を及ぼすSDGsとは、いったい何か?」というテーマで1つ目に取り上げるのは「SDGsの基本概念」です。
現代ビジネスにおいてマーケティングは、必要不可欠な要素とされています。
マーケティングは「生き物」であり、市場の動向やトレンドに大きく影響を受けます。
そして時代と共に人々の価値感は変わり、流行り廃りが作られるのです。
当然ながら、様々な企業が生み出す商品やサービスは、「売れる物」を目差して開発するわけです。
多様化するニーズに対し、いかにして消費者ニーズにマッチさせるかが、ビジネス全体の考え方の基本となっています。
そんな移り変わりの非常に激しい時代において、マーケティングに大きな影響を及ぼそうとしているのが「SDGs」です。
皆さんは、この「SDGs」を知っていますか?
はじめて聞いたという方もいらっしゃるかもしれませんが、近年、ネットやメディアなど様々なところで、取り扱われるようになったので目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今後もさらに目にすること機会が増す「SDGs」ですが、ぱっと見では、なんて読むのかわからないという方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは、「SDGs」の読み方から覚えておきましょう。
読み方は、「エス・ディー・ジーズ」と読みます。
読み方に戸惑ってしまうのは、「SDGs」の表記自体に着目すると、最後の「S」だけが小文字だからではないでしょうか。
これは、Gsのセットで、「ゴールズ」の略ということになります。
SDGsの正式名を見ればよくわかるかと思います。
正式には、「Sustainable Development Goals」となり、この
頭文字をとった略称となります。
日本語にすると「持続可能な開発目標」という意味になります。
「持続可能な開発目標」と言われても、いまいちピンとこないような場合があります。
このSDGs自体は全世界から注目されているのですが、なぜ、注目されているのでしょうか?
その理由に迫っていきましょう。
少し歴史的な知識を含めて説明していきましょう。
SDGsとは、物事の考え方となりますが、考え方字体は、つい最近になって産み出たわけではありません。
歴史的にみれば、「産業革命」までに遡ることになります。
産業革命という時代は、今から振り返っても歴史的には大きな変革の時代でした。
世界の至るで様々な分野が同じ時代の中で急成長していきました。
技術革新は、経済的にも非常に大きな影響を与え、生活水準そのものを高めることになったのです。
便利になりつつある世の中において、人間は、その恩恵を受けるようになりましたが、その一方で資源の枯渇という問題も生じるようになったのです。
文明の進化、発展の反動から数多くの弊害も発生したのです。
そのような問題点を受け、地球の持続可能性を危惧する声があがったのです。
はじめて提言されたのが1972年ということですから、それから既におよそ50年が経過しているということになります。
現代に生きる私達はテクノロジーの進化、デジタル化、オンライン化により、生活はこれまで以上に利便性が高くなっていますが、このままの状態が何も変わらず継続すれば、経済には限界がくるというのです。
地球の資源には、限りがあるということを念頭においているのです。
マーケティングにも影響を及ぼすSDGsとは、いったい何か?②【17の国際目標】
「マーケティングにも影響を及ぼすSDGsとは、いったい何か?」というテーマで2つ目に取り上げるのは「17の国際目標」です。
SDGsは、明確な目標であり、キーワードは、「誰一人取り残さない」です。
そして目標達成期限も明確に設定されています。2030年を目標ということで、後10年もないとのことです。
「資源」として考えればどれだけ、明確に世界が発展するかによって地球規模での変化は、どの程度の影響が起こるのかは、はっきりとは誰にもわからないわけです。
しかし、事が起こってからでは遅いのです。間に合う内に最善の準備をし、様々な状況に対応していくことが大切なのではないでしょうか。
SDGsには、具体的な17の国際目標があります。
さらにその17の目標下になる紐づく形として、169のターゲット、232の指標が詳細に設定されています。
では、ここでSDGsの基本とは、何たるものか、17の国際目標を提示します。
- あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
- 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
- あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
- すべての人々への、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
- ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
- すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
- すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
- 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
- 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
- 各国内及び各国間の不平等を是正する
- 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
- 持続可能な生産消費形態を確保する
- 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
- 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
- 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
- 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
- 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
上記のようにSDGsには、具体的な国際目標が明確に示せされています。
これまでにも、世界的な取り組みや、数々の国際的な目標がありましたが、SDGsには、従来とは違う大きな特徴があるのです。
これまでの国際目標のスタンスとしての基準は、どちらかと言えば発展途上国を主とするものでした。
しかし、SDGsの目標は、世界的規模の目標として掲げられ、地球規模課題での将来的な問題解決への対応となるわけです。
つまり、先進国だけでの努力設定では、なんとかならないというわけなのです。
持続可能で多様性のある社会の実現には、先進国はリードする立場として積極的に取り組む必要は当然ありますが、その他の国を巻き込んで共にあ左手いく必要があるのです。
SDGsの掲げる目標を実現していくには、「普遍的」なものが必要とされています。
また、組織としては、国という単位のみならず、民間レベルでの導入もまた積極的に行っていく必要があり、企業にも積極的な取り組みを求めています。
マーケティングにも影響を及ぼすSDGsとは、いったい何か?③【SDGsがマーケティングに影響を与える理由】
「マーケティングにも影響を及ぼすSDGsとは、いったい何か?」というテーマで3つ目に取り上げるのは「SDGsがマーケティングに影響を与える理由」です。
SDGsには、明確な目標があり、それを実現するには、世界規模、地球規模で行う必要があります。
さらに先進国、後進国などを問わず全ての国同士が積極的に取り組む他に企業レベルでの取り組みも必要とされています。
そのような事情からSDGsがマーケティングに反映されるのです。
実際にSDGsが掲げられて以降、ビジネスモデルそのものも大きく変わったのです。
企業のこれまでの考えとしては、利益の一部を社会に還元するということが主流でした。
しかし、単に利益還元するだけではなく、企業活動そのものの持続可能性という要件を満たすことも必要になるのです。
つまり、企業活動や、経済活動全体がSDGsの17項目に合致しているかが重要になるのです。
そのようなSDGsの示した指針に共感するビジネスモデルが消費者からも受け入れられるようになったのです。
社会自体がSDGsへと傾いている中、企業はマーケティングは、確実に変化しています。