今や一般的となった「クラウド」ですが、皆さんは、どの程度クラウドについて理解していますか?
クラウドの中にもハイブリッドクラウドというものがあります。
というわけで今回は「10分でわかる!ハイブリッドクラウドの活用用途」について詳しく説明致します。
10分でわかる!ハイブリッドクラウドの活用用途①【ハイブリッドクラウドとは】
「10分でわかる!ハイブリッドクラウドの活用用途」というテーマで1つ目に取り上げるのは「ハイブリッドクラウドとは」です。
皆さんは「ハイブリッドクラウド」を知っていますか?
普通のクラウドとは、いったい何が違うの?そもそもクラウドのこともよく理解していないのに、それに加えて「ハイブリッド」が付く?っていったいどういうこと?
そのように思われる方も多数いらっしゃることでしょう。
「ハイブリッド」という言葉そのものがキーワードとして、何かと使われている印象もありませんか?
例えばメジャーなところでは、「ハイブリッド車」などがありますね。
ハイブリッドという言葉は、英単語の”hybrid”となりますが、その意味は「異種のものの組み合わせや 掛け合わせ により生み出されるモノ」ということになります。
そんな「ハイブリッド」を含むハイブリッドクラウドとは、いったいどのようなものでしょうか?
パブリッククラウドとは、複数の企業が共有するクラウドサーバーとなります。
また自社専用のクラウドサーバーのことをプライベートクラウドと言います。
ハイブリッドクラウドとは、異なるサーバーやサービスを組み合わせて使うクラウドのことを言います。
異なるサーバーを組み合わせることによって、それぞれの持つ特徴のメリットを活かし、デメリットをカバーすることで効果を高めるのです。
言ってみれば「いいとこどり」のクラウドサービスとなるわけです。だからこその”ハイブリッドクラウド”ということになります。
つまり普通のクラウドより優れているということになるのですがその反面、どうしてもシステム管理が複雑になってしまうことです。
また一般的には運用方法が難しいという点もデメリットとなります。
企業にとっては、おすすめできることは間違いなくハイブリッドクラウドを導入できるならこしたことはありません。
しかしハイブリッドクラウドについて理解度が低いまま導入してしまうと、管理業務自体が非常に難しいものとなってしまいますので、かえって使い勝手の悪いクラウドに結果なってしまうということになるのです。
つまり良いモノだとわかってきいたるものの、失敗してしまうリスクもまたあるということなのです。
ハイブリッドクラウドとは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、物理サーバーといった異なるサーバーを組み合わせ使うことで実現できるクラウドシステムです。
パブリッククラウドの特徴としてはコストの低さにあります。また拡張性にも優れており、複数の企業と一緒に利用することからセキュリティ面で不安という点も考慮しなければなりません。
プライベートクラウドや物理サーバーというのは、セキュリティ面では高く信頼できるものです。その分コストや管理の手間がかかるといったデメリットもあるのです。
ハイブリッドクラウドの特徴としてサーバーの使い分けがあります。
使い分け内容としては、次の通りです。
機密性の高い情報(顧客情報、個人情報など):
プライベートクラウド、物理サーバー
機密性の低い情報(サイトに公開する情報、営業日報など):
パブリッククラウド
情報社会の現代では様々な種類の情報が存在しており、データの機密性や性質によってサーバーを使い分けることによりデータの保全性を保持しているのです。
サーバーを使い分け且つ組み合わせてサーバーを利用することで、それぞれの弱点をカバーすることでより効果的に活用しようということになるわけです。
10分でわかる!ハイブリッドクラウドの活用用途②【ハイブリッドクラウドを導入することにより得られること】
「10分でわかる!ハイブリッドクラウドの活用用途」というテーマで2つ目に取り上げるのは「ハイブリッドクラウドを導入することにより得られること」です。
現在では様々なサービスやビジネスにおいて既にクラウドの活用は当たりの状態であり、企業としても積極的にクラウドを利用するようになっています。
いざ企業がクラウドを導入しようとするなら、パブリッククラウドまたはプライベートクラウドのみを選択肢とするだけではなく必要に応じて組み合わせることで柔軟な対応が可能なハイブリッドクラウドが主流となってきていることは間違いありません。
企業においては、データをどのように扱うかによって業績に大きく関わり売り上げを左右します。
データというのは、それこそ使い方次第で変わってきます。例えば重要な顧客データの流出事例というのがいくつもありますが、企業にとっての情報流出はマイナス要素としかなりません。
顧客情報を流出させたことによる責任やデータの管理、運用方法など企業としての取り組み方や体制も問われることなります。
企業にとっての情報流出は社会的な信用度にも影響し、社会や顧客からの信頼性にも長きにわたり影響を及ぼすことになるのです。
重要なデータベースとなれば、物理サーバー上で確保しセキュアな環境を整備する必要がありますし、日次業務として更新を頻繁に行う生産管理データや販売管理データなどはパブリッククラウド上に保存するという使い分けが必要となるのです。
このようにハイブリッドクラウドを活用した結果、システムの運用コスト削減を約3割減に成功させた企業も存在します。
物理サーバーにいっての運用面では、保守契約が切れた場合などは、システム改修などが必要となり、その度にコストが上乗せすることとなりましたが、ハイブリッドクラウド化したことにより保守切れの影響を直接受けることはなくなったのです。
つまりハイブリッドクラウドん採用したことによって継続的にシステムを使うことができるようになったというわけです。
使用感という意味での使い勝手の良さ、さらにはセキュリティ面での安全性、継続的なシステム利用環境の実現、さらには手間も減らすことができるようになったのは非常に大きな影響を及ぼすこととなるのです。
クラウド化したことにより、ビジネスの可能性は広がり、事業を拡大した際にも問題なく対応できるようになったのです。
柔軟なシステム対応が可能となったことにより、これまでのシステムに比べれば非常に使いやすい基幹システムとなったことは言うまでもありません。
10分でわかる!ハイブリッドクラウドの活用用途③【ハイブリッドクラウドとマルチクラウド】
「10分でわかる!ハイブリッドクラウドの活用用途」というテーマで3つ目に取り上げるのは「ハイブリッドとマルチクラウド」です。
ハイブリッドクラウドと同じようなものとして「マルチクラウド」があります。
マルチクラウドもまた複数のサーバーを利用するシステムとなります。
ハイブリッドクラウドとマルチクラウドの何が違うのか?と言えばハイブリッドクラウドは、1システムの中で違うクラウドやサーバーを組み合わせて使うことですが、マルチクラウドは異なる複数のクラウドを併用して使うことになるという点が大きく異ります。
具体的なシステムで言うと顧客管理システムや基幹システムなどの、いわゆる業務システムで活用し異なるクラウドサービスを使う用途に応じてクラウドシステムを使います。
情報収集や分析面で活用されるのがマルチクラウドとなのです。
ハイブリッドクラウドとマルチクラウドというとニュアンスがなんとなく似たようなものとされていますが、目的や明確によって棲み分けがされていることを認識しなければならないのです。