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Jリーグが誕生してから、早いものでもうすぐ30年ということになりますが、今では日本のスポーツコンテンツとして定着してきました。

そんなJリーグをスポーツビジネスとして捉えた場合、アジア戦略が1つのキーポイントとなってきます。

というわけで今回は「Jリーグのアジア戦略とスポーツビジネス」について詳しく説明致します。

Jリーグのアジア戦略とスポーツビジネス①【強みを生み出す戦略】


「Jリーグのアジア戦略とスポーツビジネス」というテーマで1つ目に取り上げるのは「強みを生み出す戦略」です。

ワールドカップ開催年となる今年、4年に一度の世界的サッカーイベントで世界は、盛り上がりを見せています。

今回開催されるのは、アジアのカタールでの単独開催。

日本においては、2002年に行われた韓国との共同開催により実施されたというイレギュラーな形で行われましたが、カタールの場合も、これまで6月に開催されていたワールドカップを12月に開催するというイレギュラーな条件で迎えることになります。

カタールの開催時期については、気候の関係もあることから、考慮されたものですが、いずれにしても単独で開催できるということが日本にとっては羨ましいところではないでしょうか。

ワールドカップにおいてのアジアでの開催は、どこか実験的なアプローチをしているところが強いのではないかと感じてしまいます。

さて、そんなグローバルに展開されるサッカーですが、スポーツビジネスとして捉えれば、マーケティング的にも非常に興味深いところがあります。

日本においてもプロリーグとして、Jリーグがありますが、1993年に開幕してから、一歩一歩歴史を積み重ねてきました。

Jリーグ人気は日本を代表するスポーツコンテンツとしてまで着実に成長を遂げました。

日本における代表的なプロスポーツの代表と言えるのが野球とサッカーです。

どちらもビジネスとしての運用方法や戦略というのは全く違います。

当然のことながら、運営母体や組織も違います。

やはり、日本のプロスポーツビジネスと言えば、これまでは野球がメインでした。

戦前よりある日本プロ野球は、歴史的には非常に長く日本でも当たり前に認知されています。

近年では、いわゆる日本の「野球」界から、メジャーリーグへ移籍する選手も増加してきましたが、サッカーに比べるど、日本野球は、日本が独自に進めてきたところがあります。

一方でサッカーに関しては、日本では完全に後進国となりますか、世界基準のスタンダードに習う形で、その存在感を高めてきたことになります。

Jリーグのアジア戦略とスポーツビジネス②【アジア戦略】


「Jリーグのアジア戦略とスポーツビジネス」というテーマで2つ目に取り上げるのは「アジア戦略」です。

世界では、既に欧州をはじめとしたプロリーグがいくつもあり、日本のJリーグは、既に存在する欧州のプロリーグやチームのビジネスモデルを参考にここまで大きくなってきました。

Jリーグの主な収益源となるのは、次の2つとなります。

  • 放映権料
  • スポンサー料

上記の主な収入源としては、国内市場への依存度が高いのですが、実際に欧州リーグは全世界から注目されているスポーツエンターテインメントビジネスとして成り立っているだけでなく、チーム個々としても自国リーグのみではなく、全世界へのブランド展開戦略を行っています。

例えばチーム名をあげるだけで、日本人でもよく知っているようなチームもあります。

スペインのバルセロナやレアル・マドリード、ドイツのバイエルン・ミュンヘン、イタリアのACミランやユベントス、イギリスのマンチェスターユナイテッドなどが世界的なビッグクラブとして存在しています。

日本にも多くのファンがいるのです。

このように本場、ヨーロッパでは自国のみならず、世界的な戦略によって多くのファンを虜にしているのです。

日本においては、国内市場のみに依存し過ぎているようでは、将来的な発展性で言えば限界が生じてくることは、明らかです。

日本が抱える大きな問題点として、少子高齢化による人口減少があります。

これにより、収益自体は減少していくことは明らかです。

なぜなら、ターゲットそのものが減少していくからです。

となると、この先、Jリーグが発展していくためには、どうすれば、よいか?

それは新たな収益源が必要となることです。

その収益源の戦略としてアジア戦略が必要となるのです。

既にその取り組みは、始まっています。

Jリーグが具体的にアジア戦略を掲げたのは2009年頃となります。

ちょうどこの頃は、前年の2008年にはアメリカのサブプライム問題をきっかけとした世界的不況に陥った時代でした。

この当時、日本の様々な企業もまた苦境に立たされたわけですが、Jリーグも同じく強い危機感を持っていたことは間違いありません。

欧州のサッカーリーグの収入は、Jリーグに対してどのくらい多いかというと、なんと約20倍なのです。

流石にこれだけの差は、大きいのです。

Jリーグのアジア戦略とスポーツビジネス③【次のビジョンに向けて】


「Jリーグのアジア戦略とスポーツビジネス」というテーマで3つ目に取り上げるのは「次のビジョンに向けて」です。

先述したように欧州各国のトップリーグには、世界に名だたるような有名ブランドチームが存在しているのですが、Jリーグのチームを世界の誰もが知っているなどということは、ないからです。

だからこそ、世界にアピールしていく必要があり、その手始めとして、まずはアジアでの存在価値を高めていく必要性があるのです。

アジア戦略というのを具体的に提示していき、Jリーグ全体の存在価値を高めていく必要があるのです。

日本のJリーグの約20倍の収益を誇るとされる欧州リーグは、いったいどこから収益を得ているというのでしょうか。

欧州リーグの収入の内訳としては、自国の他にアジアからの放映権料というのが非常に大きな収益源となっています。

何十億という多額のお金が欧州に流れているのです。

アジアから欧州へ流れているというキャッシュフローを少しでもJリーグに持ってくることが必要なのです。

プロスポーツビジネスとして行う以上、やはりお金の流れというのが必要です。資金力があるということは、そのリーグそのものの強みであることは間違いありません。

豊富な資金力があれば、チームを強化することもできますし、チームが強化されれば世界的にも競合チームとしてアピールすることができるわけです。

資金力によって世界的有名選手をよびこむことができれば、世界的にも注目され、その価値は高まるのです。

プロスポーツリーグがビジネスとして商品価値を高めるのは、クラブや選手の知名度であります。

そういう点においては、Jリーグは長い歴史のある欧州リーグには、現時点では到底叶うことはありません。

では、そんなJリーグが出すJリーグならではの強みとは、いったいなんなのでしょうか。

日本のJリーグというのは、世界的に見ればまだまだ弱小国なのです。

ワールドカップ常連国となった日本ですが、結果という意味では、強豪国としての結果も出していないのです。

そもそもJリーグ発足以前であれば、日本サッカーというのは、ワールドカップには無縁の国であり、ワールドカップへの出場は夢だったのです。

そもそもJリーグ発足の狙いは、ビジネス的観点が強いというよりも、ワールドカップに出場させるためのプロ化というのがそもそもの発足理由となりますが、時代を経て歴史を積み重ね、当初の目標は達成しましたが、次なる新たな段階に踏み込む時がやってきたのです。

ビジネスにおいても世界の中での日本を強く意識し戦略的に展開していくことが大事ではありますが、まず近しいところのアジアを強く意識するということか極めて大切となるのです。

新たな価値を生み出す上でのアジア戦略というのは、必要不可欠なのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「Jリーグのアジア戦略とスポーツビジネス」というテーマで詳しく解説致しました。

Jリーグの誕生により確実に変わったことは、日本サッカーのレベルアップに繋がったことは、紛れもない事実です。

既にワールドカップ常連国となった日本は、それなりに世界からも注目されています。

現在では、多くの選手が海外で活躍しており、日本国内のJリーグにおいても活躍した目立った選手は、すぐに海外に引き抜かれるという状況にもなってきました。

日本代表として選出される選手の多くが海外リーグに所属しています。

サッカーの世界はグローバル化が顕著に進行している業界とも言えますが、そんな中、Jリーグもこれまでのマーケットではなく、国内マーケットにおいても、価値をどれだけ上積みし作れるかというところに重点を置くべきではないでしょうか。

そういう意味でもアジア戦略を推進していくことこそが、新たな可能性が広げていくことになります。


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