さくっと食べれるファーストフードは様々ありますが、皆さんは何を思い浮かべますか?
飲食業というのは、様々な要因に左右され、トレンドや移り変わりが激しい世界なのですが、そんな中、今ブームとなっているのが「唐揚げ」です。
というわけで今回は「唐揚げブーム到来!なぜ今、唐揚げ専門店が増加しているのか?」について詳しく説明致します。
唐揚げブーム到来!なぜ今、唐揚げ専門店が増加しているのか?①【なぜ、今唐揚げなのか?】
「唐揚げブーム到来!なぜ今、唐揚げ専門店が増加しているのか?」というテーマで1つ目に取り上げるのは「なぜ、今唐揚げなのか?」です。
皆さんが日頃から暮らしている街をよくよく見ていると、つい最近まであったお店がなくなっていたり、また知らないうちに新たなお店ができているなんてことはありませんか?
街というのは、まるで生き物のようにその時々で変化していくもの。
お店で言えば、誰かが止めれば、また違う誰かが違う手法ではじめるもの。
奇しくも飲食業界というのは、今、これまでにない非常に厳しい状況に立たされているのです。
世界的な混乱を招いた新型コロナウイルスは、かつてないほどの影響を様々な業種、業界に与えました。
そんな中、飲食業界は感染拡大防止の観点から、営業スタイルを変更せざるをえない状況となっており、いくつものお店が閉店や廃業せざるをえない状況になりました。
そのような変化の中においても新たに出店されるケースも増えているのです。
皆さん、お気づきになっているかもしれませんが、街を歩くと「唐揚げ」専門店が多くなっていることに気がつ来ませんか?
あれ、こんなところに「唐揚げ屋」?あったっけ?と思うほど、今、唐揚げ専門店がブームであり、にわかにお店も増加しています。
ついこの間まであったお店が閉店していたと思ったら、その一方で新たなお店がすぐに登場するのです。
特に人口が密集する都市部では、人期のエリアはテナントがあけばすぐにうまってしまうほど、出店率も高いのです。
飲食店が苦境に立たされている現代において、なぜ唐揚げ専門店が急増しているのか不思議ではありませんか?
皆さんも、新しい唐揚げ専門店を見つけると、なんとなく食べてみたいと直感で感じるのではないでしょうか。
唐揚げ専門店が今、増加しているのは、単純に今、最も儲かるのが「唐揚げ」だったからです。
なぜ、今「唐揚げ」?なのか?
「唐揚げ」は、これまでもあるもので、何も新しいものではありません。
唐揚げ専門店が増加する以前にしたって、スーパーの御惣菜コーナーやお肉屋さん、お弁当屋さん、コンビニにだって商品としておいてありました。
また、おかずの定番中の定番と言えるのが「唐揚げ」であり、もはやスタンダードとして存在でした。
そんな極々普通の何の目新しさもない「唐揚げ」が、なぜ、今受けるのか?
それは、時代のニーズにあっているからです。
唐揚げブーム到来!なぜ今、唐揚げ専門店が増加しているのか?②【専門店という強み】
「唐揚げブーム到来!なぜ今、唐揚げ専門店が増加しているのか?」というテーマで2つ目に取り上げるのは「専門店という強み」です。
まず、これまてと違うのは「専門店」であるということです。
人は、意外とこの「専門」と言う言葉につられ、非常に弱いものなんです。
唐揚げで言う「専門」となると、何かこれまでと違う特別なものとしての印象をまず、顧客に与えます。
そして、直感的に「専門」ならば、他とは何か違うこだから食べてみたいと思うのです。
つまり、この時点で、これまでの既存のスーパーやお惣菜屋さんとは、差別化ができているということです。
ある意味、言葉のマジックとなるわけですが、人に与える印象やイメージというのは、非常に大きいものなのです。
「専門」の他に、人が惹きつけられるのが「専用」です。
「○○専用」となると、何か他とは、特化していて違うのでは?と思ってしまうのです。
または、思い込ませるということにもなります。
その他の点として唐揚げ店が増加している理由としては、「テイクアウト」があります。
今、飲食店は「テイクアウト」できるのが当り前となっています。
このテイクアウトは、飲食店にとっては、生き残るための苦肉の策とも言えます。
これは新型コロナウイルスの影響から、テイクアウトの需要が増加したことによります。
唐揚げであれば、テイクアウトを前面に打ち出すことで、顧客に対しアピールできます。
唐揚げだけであれば、店舗の面積もそれほど大きくなくてすみます。
例えば出店と、スーパーやホームセンター、カラオケ屋などの駐車場の一角に店舗を構えたり、ショッピングモールのフードコートに出店するのが一般的です。
さらに今、追い風となっているのが、長蛇の列となるほど、人気だと言うことでしさ。
では、次に実際にどの程度、唐揚げ専門店が増加しているのかを数値見てみたところ、マーケット的には2019年で853億円、2020年には1050億円という増加ぶりなのです。
数字でみても、その増加率は明らかで、コロナ禍という状況の中では、まさに絶好調と言えるわけです。
そもそも「唐揚げ」のテイクアウトという販売形態は、何も新しいものではありません。
特に大分県中津市などでは、名物としての唐揚げが有名で、ある意味唐揚げ専門店としてのブランドを定値させてきました。
そのような地方、地元のブランド化があり、チェーン店も増加していきます。
「から好し」や「からやま」、「からあげ縁」、「鶏笑」など相次ぐ唐揚げ専門店が登場し、消費者の認知度も高まったのです。
唐揚げブーム到来!なぜ今、唐揚げ専門店が増加しているのか?③【唐揚げ専門店のニーズは更に高まる】
「唐揚げブーム到来!なぜ今、唐揚げ専門店が増加しているのか?」というテーマで3つ目に取り上げるのは「唐揚げ専門店のニーズは更に高まる」です。
飽食の時代であり、現代人、特に我が国日本にいれば、まず食べることに困るということはありません。
食べたいものが、いつでもどこても比較的食べられる環境が今の日本には、あります。
もちろん、外食については時短営業などの影響もありますが、それでも現代人の食生活は、非常に豊かと言えます。
「唐揚げ」に関して言えば、「ご馳走」というイメージではなく、「定番のおかず」です。
この「定番」というボジションこそが、唐揚げのスタンダードなのです。
単体のおかずであり、脇役的な位置づけにもなるのが唐揚げです。
おかずだけでなく、おつまみとしても定着しており、ビールやハイボールとの相性も抜群なのですを
そんな定番な唐揚げがなぜ、受けているのか?
根本的に言えば、日本人は唐揚げが好きという傾向がありますが、そのニーズにさらに拍車をかけたの、「食のアウトソーシング化」です。
これは、日本の社会構造の変化が大きく関係しています。
女性の社会進出、晩婚化、非婚化、離婚率の高さ、少子高齢化、それらによって単身世帯が増加したことなどが要因の1つとされています。
これが何に繋がるかと言えば家庭で揚げ物料理をするのが減っているというわけです。
確かにそれは、わからなくはありません。
家族や子供がいるならまだしも、一人暮らしで自分のためだけに揚げ物をするのは、面倒なことですよね。
であれば、やはり、出来合いのものを利用したいと思うのは、理解できます。
そのような影響もあり、そもそも揚げ物全体のマーケットの拡大となっているというわけです。
またさらに追い打ちをかけたのが、「コロナ禍」です。
「コロナ禍」により明らかに外食より内食が増加し、宅飲みが増加したことも、専門店のから揚げニーズが増加した理由となっています。
やはり内食ばかりでは飽きてしまうのも事実です。
たまには違うものも食べたいと思うのが普通なのですが、外食気分を少しでも盛り上げてくれるのが、専門の唐揚げ店というわけです。
またお店側の都合も関係しています。
唐揚げ専門店は、参入しやすい業種であり、新規参入のハードルが低いということも要因の1つとなっています。