近年の新卒採用は、学生有利の売り手市場です。
学生は、大手企業のみを受け、中小企業には目を向けない。
向けても、滑り止め程度に思っていることでしょう。
しかし、優秀な学生が「魅力的な会社」と思わせるために行っている方法と採用した社員を伸ばす方法を紹介します。
目次
優秀な学生を集める方法
まずは、優秀な学生を集める方法を紹介します。
中小企業でも、売り手市場でも関係ありません。
優秀な学生を集める方法は「いかに魅力的な会社」に見せるかです。
私の会社が行っている新卒向けの採用方法を4つご紹介します。
新卒の採用説明会は少人数にする。
大手企業は、採用説明会を大人数でやる傾向があります。同じことをやっていては、結果は見えています。
インターンを行う。
大手企業は取り入れている「インターン制度」。
インターンはある期間限定で会社に入り仕事をする。もちろん、その働いた給料も支払います。
学生は、アルバイト経験しかないため、社会人としてどうあるべきか。が分かっていません。また、会社に入り大きいことをしてみたいといった夢を持っている学生が多いので、ギャップの縮小にもなります。
学生側だけでなく、会社側のメリットもあります。
働いてみて、その学生はうちの会社に果たして合うか。どうかを見極める機会となります。まだ、中小企業など「インターン制度」を取り入れている会社は少ないので、もっと制度を活用してより良い人材の確保を促進させるべきだと思います。
社員面談を取り入れる。
会社の採用スケジュールの途中に社員面談を組み込みます。
そして、その社員は学生と出身校を同じ社員がすることが望ましいとしています。出身校の人がいない場合もあるので、その場合はほかで対応します。同じ大学だと、親近感もあり、自分の将来のビジョンが見えやすいといわれます。
学生も、初めての就職活動なので、相談できる相手がいるということはとても大きいと考えます。
報連相の徹底
これは社会人になり一番重要視するポイントかもしれません。
学生が、心配にならないように興味を持ってくれたタイミングを逃さず、アタックするのです。
受ける学生は良い人材だけではありません。
ドタキャンなどは日常茶判事です。それでも、学生に合わせる対応をするというのは情報社会にとってメリットがあるからです。
今現在は、SNSが普及し会社の良し悪しを手軽に他人が見える時代になりました。学生はネットに強いため、悪い情報はできるだけ流さないように心がけましょう。
優秀な人材を辞めさせないで育てる方法
次に採用した優秀な人材を辞めさせないで育てる方法を4つ紹介します。
ジョブローテーションの活性化
一年に一回、部署についての人事面談を行います。
「現在の部署はどうか」「自分に合っているか」「行きたい部署はあるか」など、部署やその人材の周りの環境のみを調査した人事面談を行います。
ちなみに私は、8年目ですが、8年間で3回の部署を経験しました。
どんなに成績がいい部署でも、1つの部署のみでは、絶対に成り立ちません。様々な人たちのサポートがあり、部署は一つ一つ成り立っているのです。社会人になると、わからないことや困ったことの連続です。
そんな時に、さまざまな部署を経験すると自分の知識だけではなく、頼れる他部署の人も多くいるはずです。会社は人でできていると言いますが、本当にそうで、さまざまな部署を経験してこそ、優秀な人材に成長すると考えます。
やめない人材を作る為に
入社し3年がたつと1回は転職を考える人は多いのではないのでしょうか。
私も、入社2年目~4年目までは転職を考え、転職サイトに登録していました。現在では各企業の調査によると2人に1人が転職している時代になりました。
転職することは、悪いことではありませんが、会社にとってせっかく育てた優秀な人材がいなくなってしまうことは大きな痛手です。
ここでの狙いは、若手の仲間意識を活性化させることです。
若手(1年目から3年目まで)は特に職場の環境に慣れない人が多くいます。そういった気持ちを吐き出すためにも、同期や同じ若手とコミュニケーションをすることは、気持ちの整理に繋がります。
また、噂はすぐ広まるので、転職しそうな人の予防線にもなります。
OJTの強化。
若手には必ずOJTがつき、仕事を教えます。若手につく人は、若手に近い年齢と決められています。
仕事のやり方だけでなく、悩み相談もすぐできる環境を整えるといった方法を取り入れています。このOJTも3か月に一度面談があり、相性が合わなければ変更することも可能にしています。
社内レクレーションで社内コミュニケーションの活性化。
1年を通して会社には様々なレクレーションを用意しています。
各支社ごとのボーリング大会、暑気払い、忘年会、体育祭など。仕事がおろそかにならない程度のレクレーションを組み合わせています。
支店でも部署は様々ありますが、支店ベースでのコミュニケーションも大事です。