様々な情報が溢れる世の中において、皆さんは何を基準としますか?
何かを信用するためには、科学的根拠が必要となります。そんな時代においてエビデンスというのは非常に重要要素となります。
というわけで今回は「科学的根拠に裏付けされるエビデンスとマーケティングの有効性」について詳しく説明致します。
科学的根拠に裏付けされるエビデンスとマーケティングの有効性①【エビデンスベース】
「科学的根拠に裏付けされるエビデンスとマーケティングの有効性」ということで、最初にとりあげのは「エビデンスベース」です。
考えてみれば現代社会というのは、実にシビアな世界と言えます。
特に日本のような先進国では、あらゆることが効率化、合理化、さらに高速化しています。
人口減少という社会構造の問題点をカバーすべく、人に頼らず機械に頼るオートメーション化が様々なところで積極的に行われています。
便利な世の中と引き換えに何でもかんでも、白黒つけるたがる傾向は、はたして良いことなのでしょうか?
あまりにも明確な宣伝引きは、時として自分自身を苦しめるようにもなるのではないでしょうか。
そうは言っても白黒つけたがるのが、現在の世の中。特に日本においては、日本人の特性と合致しているのか、最後には確固たる証拠をあらゆることで求められます。
例えば「証拠」と言えば犯人逮捕における物的証拠というのは、決定的なものとなります。
また裁判沙汰なども「証拠」が必要です。
とにかく現代社会においては、相手を納得させるには、明確な根拠と裏付け、そして証拠が必要なのです。
それは、ビジネスの世界においても同じです。
ビジネス用語としても「エビデンス」という言葉が定着してきました。
「エビデンス」を確固たる証拠として納品物として顧客に提供することも一般的になりました。
つまり「エビデンス」がお金に代わるというわけです。
そしてビジネスシーンにおいて使われることが多くなった用語として「エビデンスベース」があります。
皆さんは、この「エビデンスベース」ご存知ですか?
「エビデンス」が特に重要とされている業界としては、「医療現場」が、そのいい例です。
エビデンスに基づいた医療を「Evidence-Based Medicine」といいます。
このように医療の現場でも「エビデンス」というキーワードが積極的に使われているのです。
その他、エビデンスは、政策立案においても重要視されているのです。
内閣府は2019年度からエビデンスに基づく立案として「Evidence-Based Policy Making(EBPM)」が推進されているのです。
ついに国家としても「エビデンス」を重要とするように、今後さらにエビデンスはメジャーになっていくのです。
このような時代の流れから当然、マーケティングそのものも、エビデンスをいち早く重視する傾向が強まったのです。
さて、話しを元に戻しますが、「エビデンスベース」とは、いったい何なのでしょうか?
エビデンスベースは「根拠に基づく」という意味です。
医療現場でエビデンスベースが重視される背景
Evidence-Based Medicine=EBMは世界的にも、注目を集めていますが、その要因としては科学的根拠を求めることが多くなったからです。
詳細なデータと確実性が必要とされる医療の世界では、EBMが必要なのは納得できます。
EBMは、様々な現状を考慮しても社会的ニーズや現代社会の様々な欲求に対し十分に応えられる可能性を秘めています。
技術革新が進み便利になる一方で、様々な技術の信憑性というのが問われるようになってきました。
いわば、現代社会のニーズにおいては、当然のように価値が高まったのがエビデンスベースというわけです。
科学的根拠に裏付けされるエビデンスとマーケティングの有効性②【様々なシーンで役立つエビデンス】
「科学的根拠に裏付けされるエビデンスとマーケティングの有効性」ということで、2つ目にとりあげのは「様々なシーンで役立つエビデンス」です。
エビデンスの必要性は様々なシーンに現れています。
業種、業界を問わずどんなカテゴリにおいても軽視することはできなくなってきています。
そんなエビデンスを形成するのは、様々なテストケースにより実証されることです。
どのようなテストケースがあるのかと言えば、例えば対象となる物をランダムに抽出し比較する方法があります。
その他、ターゲットを一定の条件で絞り込み、追跡・調査することにより、その後の経緯を観察しながら確認する方法があります。
エビデンスというのは、その存在そのものにも非常に価値のあるものなのですが、それ以上に大切なのが、エビデンスを確認する能力です。
確固たる証拠として、そこに存在するエビデンスを正しいものなのかどうか理解できなければ意味はないのです。
エビデンスには、分析力は必要ありません。なぜならエビデンスは、分析した結果の裏付けを立証する確固たる結果であるからです。
そのため、必要なのは分析力ではなく、理解力であり確認力なのです。
これらの理解力を試されるのは、エビデンスレベルによっても変わってきます。
「エビデンスレベル」とは、信頼度のレベルととらえてください。
エビデンスレベルは1が最高で数字が上がるほど低くくなり、最低はレベル5となります。
そのようなエビデンスレベルによっても、関わり方が大きく変わってくるエビデンスですが、実際に様々なシーンでは、どのように扱われているのかについてふれていきます。
まずは、政治の世界でのエビデンスの取扱いです。
政治とエビデンスというのは、そもそも従来より強い結びつきがあります。
お役所仕事と言われるように各自治体をはじめ、各種証明書や手続き、公的文書などとにかく政治の世界には、書類が多く、その書類の多くがエビデンスと言えます。
具体的に政治の世界のエビデンスベースの取り組みのしては、「Evidence-Based Policy Making(EBPM)」があります。
この意味は「根拠に基づいた政策立案」です。
この考えに基づき関係省庁などは、行政事業レビューの徹底を促したのです。
政策さえも、その信用性を担保とするエビデンスは、非常に重要なのです。
これを実施することの効果は、政策そのものの目的が明確になることから、政策の有効性を求められることになります。
エビデンスベースを実施することで政治と国民の距離が縮まるということになります。
マーケティングでいう、売り手と買い手のような関係性と似ています。
次に教育におけるエビデンスベースも進んでいます。
現在の教育現場では「Evidence-Baced Education(EBE)」という教育政策が進められています。
これは科学的根拠に基づいた教育を指し教育現場で発生する様々なデータを分析することにより、根拠のない教育を行わないようにすることが目的です。
特にこの動きは、アメリカがリードしており様々な社会的実験が執り行われています。
日本の教育政策をみれば、これまでの取り組みにおいてその効果の良し悪しが正しく評価されていないことがありました。
それが「ゆとり教育」であり、効果的にはっきりしない部分もあり、教育改革などを実施した際はEBEによる明確な担保が必要とされます。
科学的根拠に裏付けされるエビデンスとマーケティングの有効性③【マーケティングにおけるエビデンス】
「科学的根拠に裏付けされるエビデンスとマーケティングの有効性」ということで、3つ目にとりあげのは「マーケティングにおけるエビデンス」です。
実際にマーケティングにおけるエビデンスの活用事例についてふれてみます。
マーケティングにおいては、科学的根拠を提示することにより、顧客に対し明確でわかりやすく安心感と信憑性を持った製品を提供することができます。
例えば、眼鏡チェーン店「JINS」の製品である、JINS SCREEN」が良い例です。
この製品は、ブルーライトをカットするレンズとなりますが、パソコンやスマートフォンからのブルーライトカット率の高さという科学的根拠から、製品の特徴をアピールしています。
このように考えると、現代ビジネスにとってエビデンスベースは絶対的な不可欠な存在と言わざるをえません。