マーケティングの仕事に大きく関わるのが「広告代理店」です。
マーケティングの仕事に携わりたいという方が、広告代理店を目指すケースが多いのですが、実際に広告代理店では、どのような仕事をしているのしょうか。
というわけで今回は「広告代理店のマーケティングとは」について詳しく説明致します。
広告代理店のマーケティングとは①【広告代理店のマーケティング】
「広告代理店のマーケティングとは」というテーマで1つ目に取り上げるのは「広告代理店のマーケティング」です。
現代ビジネスにおける企業とマーケティングとの関係性は、より強固な存在となっています。
従来に比べ、業種、業界、事業規模に関わらずマーケティングを戦略として不可欠として、とらえる企業が増加傾向にあることは間違いありません。
かつては、自社の商品やサービスを宣伝、広告をするのは、営業の仕事として認識されているところも多かったのですが、現在では営業とは別物ととらえマーケティング部門を設置する企業も増加しています。
そして、マーケティングそのものに深く関わるのが「広告代理店」です。
マーケティングに興味がある若い人などは、新卒などで広告代理店を志望する方も多いのです。
実際に広告代理店で働く場合、働き方というのは、どのようなものなのでしょうか?
さらには、そもそも広告代理店の仕事とは、いったい何なのでしょうか?
広告代理店とは、よく耳にするけど具体的には、よくわからないという方の為に詳しく説明していきます。
では、まずは広告代理店の仕事についてふれていきましょう。
広告代理店は、その名の通りクライアント企業の広告活動を代理で行うことです。
具体的には、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、Weなど様々なメディアに対し広告を出し、広く浸透度を高める仕事です。
つまりクライアントのサポート業務のようなものであり、クライアントに変わり業務を行い手数料を得るというビジネスモデルとなります。
広告代理店は広告業界に属することになり、主に広告代理と広告制作業というのが主な仕事となります、
広告代理店にもいくつか種類があります。
- 専門広告代理店
- 総合広告代理店
- ハウスエージェンシー
等に分けられます。
広告代理店で実際に働く広告営業担当者のことを「アカウントプランナー」と呼びます。
アカウントプランナーの主な仕事内容は次のようになります。
- クライアントの情報管理
- 広告企画・提案
- スケジュール管理
- 予算管理
具体的には、上記のように様々な役割を担うことになります。
広告代理店のマーケティングとは②【仕事の流れ】
「広告代理店のマーケティングとは」というテーマで2つ目に取り上げるのは「仕事の流れ」です。
クライアントの担当窓口として密接にクライアント側の担当者と接することもあるポジションで日々、情報取得が欠かせません。
広告業界で仕事を得るには、コンペ形式が多く、広告代理店側は、広告の企画を行いプレゼンをし仕事を獲得します。
大手の広告代理店となれば、大々的なマーケティング事業に関わることもあり、世の中のトレンドの正に最前線にいるような役割を担うことができます。
企画立案からスタートしマーケティングやクリエイティブな仕事をしたい方には、おすすめな職業です。
広告業界というのは、どちらかと言えば華やかなイメージもあることから、就活生にも人気の高い業界です。
広告代理店として有名な電通、博報堂、ADKなどと言えば、皆さんもご存じなほど、有名な企業でありますが、新卒が就職したい人気企業としても常にランキング上位にいる企業です。
一般的には、花形職業とのイメージが強く、テレビドラマでも広告代理店勤務のキャラクターが数多く登場しています。
そんな華やかな印象ばかりが強い広告代理店業界ですが、クリエイティブな仕事だけに多くのスキルが求められるのです。
広告代理店にも様々な企業が存在しており、当然のことながら各企業にて特色は異なります。
特に外資系の広告代理店は、独特の特徴があります。
広告代理店においても、事業会社としてマーケティングというものを当然のことかながら意識するのですが、広告代理店というスタンスから見るとマーケティングの意味は非常に広いものとして認識されます。
広告代理店は、マーケティングに最も近く、マーケティングそのものを形成する役割を担っていることから、マーケッターとして市場調査や分析なども行います。
クライアントとのコミュニケーションプランの作成や企画立案なども具体的な仕事内容となりますが、マーケッターとしての一面も持ち合わせています。
次に広告代理店の仕事の流れについてふれていきましょう。
まず、キックオフはクライアント企業からのオリエンテーションがあり、それを受けた営業担当が内容や課題を把握します。
その後、営業担当がその内容を社に持ち帰り、案件に最適な人材をピックアップしチームを編成します。
そして、集められたメンバーによるキックオフミーティングが行われ、案件の具体的なプランニングを行います。
このような流れから案件獲得の際に重要となるのが、営業担当窓口なんです。
つまり、広告代理店の営業には、マーケティングのスキルも必要とされるのです。
クライアントの意向を汲んでマーケティング戦略の青写真がイメージでき、適切なメンバーを選ぶことができる営業のスキルが必要とされます。
一般企業の営業に対し、広告代理店の営業担当は、より深くプロジェクトに関わるような役割と言えます。
例え営業であってもマーケティング戦略を考えることができる人材は何かと重宝されるのです。
むしろ、クライアントとの距離が最も近く蜜にコミュニケーションをとれる営業担当にこそ、マーケティングスキルは必要とされています。
優秀な営業担当者となれば、どのようにすれば、クライアントにとって最適なソリューションを生み出すことができるのかを知っているのです。
広告代理店のマーケティングとは③【マーケッターの役割と権限】
「広告代理店のマーケティングとは」というテーマで3つ目に取り上げるのは「マーケッターの役割と権限」です。
広告代理店の仕事の漠然としたイメージとしてあるのがクリエイティブな仕事ということです。
広告代理店のクリエイティブさと、マーケティングとは、何か噛み合わないような印象もあります。
では、その違和感というのは、いったいどこにあるのでしょうか?
広告代理店のマーケティング視点と、専門家のマーケッターの視点は、どこに違いがあるというのでしょうか。
言葉を変えれば、「クリエイティブなマーケティング」とは、具体的には、どのようなものを指すのかを考えれば、答えは見えてきそうです。
まず、1つ目となるのが、いかに人の心を動かすかということです。
クライアントの商品やサービスを顧客に対して、どのようにアピールしていくかというプランニングがまず必要とされます。
ある商品やサービスに対しこれまで全く興味のなかった顧客(消費者)に、商品やサービスの存在を知らしめ「気づき」を与えることが重要です。
2つ目として、「気づき」の後は、実際に顧客にアクションを起こさせることです。
「気づき」によって興味や感心を目覚めさせられた顧客は、心理や感情を読み解いた上で、気になる商品やサービスを利用してみたいと思い行動に移します。
つまり、「気づき」は、アクションの為の「動機」を与えてあげることであり、これが広告、プロモーションということの本来の広告代理店の仕事へと繋がるわけです。
人の感情を読み解き、「購買」までの消費者の行動を促す仕事とも言えるのです。
つまり消費活動を促す「動機作り」というのが、広告代理店のクリエイティブなマーケティングということになります。
3つ目としてのクリエイティブなマーケティングは、継続的に売れる仕組みを構築することです。
顧客(消費者)のアクションを起こさせることだけではなく、売り手側にとっても有益を与えるクリエイティブは必要なのです。
売り手である企業にとって長期的かつ継続的に売上を上げていくのは「ブランディング」です。
「ブランディング」こそ、クリエイティブなマーケティングの最終的な目標とするところであり、広告代理店の最大の特徴とも言えるのです。