世の中には、様々な業種がありますが、私達の日常を支えてくれているのは「小売業」です。
ちょっとした買い物、例えばスーパーやコンビニなどがありますが、それらの小売業にも独自のブランド展開が必要とされます。
というわけで今回は「小売業のブランド作りの鉄則とは?」について詳しく説明致します。
小売業のブランド作りの鉄則とは?①【なぜブランド化が重要になったのか?】
「小売業のブランド作りの鉄則とは?」というテーマで1つ目に取り上げるのは「なぜブランド化が重要になったのか?」です。
皆さんは、「ブランド」に対してどう思われますか?
単順にブランド力に影響されてしまうこともあるでしょうし、物事の判断基準になってしまうこともあります。
また、物事だけでなく、他人に対する価値基準として見てしまうこともあるのではないでしょうか。
例えば、あの人は、ブランド物ばかり持っているから、お金持ちだ、高級品志向で住んでいる世界が違うと思ってしまうこともあるでしょう、
ブランドというのは、ある意味、物の価値観の基準ともなり得るものなのです。
ブランドのイメージと言えば、ブランド品など高級品ばかりに目が行きがちになりますが、ブランドは決して高級ブランドばかりとは、限りません。
例えば消費者の生活の身近なところにあるスーパーマーケットなどですが、普段何気に使っているからこそ、特別そのスーパーの良し悪しは、気にすることなく買い物しているなんてことは、ざらでしょう。
しかし、実際にはライバル店がひしめく小売業において、そのスーパーを利用し続ける理由というのは、何かしらあるわけで、少なくともそのお店を悪いとは、思っていないわけです。
さすがにお店を選ぶにしても、悪い印象のあるスーパーを使い続けることなどはありえないのではないでしょうか。
言いかえれば、普段使いの「良いお店」と感じていたとしても、利用側の顧客にも、良いお店としての意識自体をしていないのです。
これは、お店からしてみれば、非常に勿体ないことです。普段から、利用してくれている顧客なら、リピーターとなるわけです。そのリピーターが無意識に利用していることは、ある意味とても残念です。
なぜなら、そのお店が良いと認識しているならば、誰かに奨めるはずなのですから。
口コミ情報などが戦略的に非常に重要視される昨今においては、他人からのプッシュというのは、非常に効果があるのです。
では、なぜ、普段利用している顧客が「良いお店」として認識しないのか?
それは、ある意味、普通で特徴がないからでしょう。
小売店を利用している顧客が、他人にすすめたいお店に発展させていく必要が店舗側にはあるわけです。
つまり必要なのは、「話題力」となるわけです。
そこで必要になるのが「ブランド化」というわけです。
わかりやすく言えば、話題作りのためにブランド力というのは、必要になるわけです。
小売業のブランド作りの鉄則とは?②【小売業のブランド化は、必要なのか?】
「小売業のブランド作りの鉄則とは?」というテーマで2つ目に取り上げるのは「小売業のブランド化は、必要なのか?」です。
では、小売業においての「ブランド化」。
これを実際に進めていくには、どのようにしたらよいのでしょうか?
まず、「ブランド」とは、そもそもいったい何なのか?についてふれていきましょう。
マーケティングの母国である米国マーケティング協会の定義によるとブランドは、次のように定義されています。
そもそも「ブランド」という考え方を導き出したのは、アメリカであり、日本においての「ブランド化」そのものの考え方は、完全に後追いなのです。
経済的な歴史を振り返ってみると、日本国内でブランド化が強く広まったのは、1980年代〜90年代です。
この頃にブランド化という考え方が急速に広がっていくことになります。
そう今から振り返れば、この時代は「バブル時代」と言いますが、この時代に変化したのは、売り手だけではありません。
買い手にしても同じように、強い購買力を持ち、商品を選ぶようになったのです。
売り手としては、いかに他社より優位性を保ち消費者に選んでもらうかという時代に突入したわけです。
このことは、時代的背景という理由の他に、政治的主導の元、様々な規制緩和や民営化などが行われ、より自由な市場原理とビジネスにおいての競争社会を生み出したのです。
小売業においても、当然ながら消費者がより自由に商品やサービスを選択できる市場環境が整ったというわけです。
このような自由化社会は、消費者との直接的な接点が多い小売業よりも、直接的な影響を請けたのは、大手企業やメーカー側でした。
そのため、消費者とのより強い絆を築くため、各企業は自社の存在価値を積極的にアピールする必要が生まれマーケティングの必要性が高まっていったというわけです。
そのような状況になると、マーケティングは製品開発段階から、より消費者を意識するようになり、小売業でなくとも直接的な消費者との接点がほしがることとなります。
つまり、どのようにしてビジネスチャンスを拡大し、企業としての存在価値を高め、モチベーションを高めていくかということになるわけです。
このことは、一企業のみに言えるわけではなく、言ってみれば、最終的には市場全体に対し同じことを言えるということになるのです。
小売業のブランド作りの鉄則とは?③【小売業のブランド化の現状】
「小売業のブランド作りの鉄則とは?」というテーマで3つ目に取り上げるのは「小売業のブランド化の現状」です。
市場全体の活性化へ繋がるだけでなく、企業としての本質としても厳しい強壮社会の中で、自社製品の魅力向上や、製品そのものの質を高めることで消費者とのコミュニケーション力を高めることにも繋がっていくのです。
結果的には、それが消費者へと反映され、ニーズの多様化を生み出すのです。
対消費者とのコミュニケーション。これを意識せざるをえない状況が、各企業には求められるわけですが、それによって売り手である企業と買い手である顧客との距離感を少なくとも近づけるようにはなるはずです。
また、そのような関係性の変化は、企業同士にも影響を与えることになりました。
それがメーカーと小売業です。
メーカーにとっては大事な取引先となるのは、小売業者側となるわけです。
小売業側にとっても、ブランド作りというのは大切になりますが、小売業のブランド化として代表的なのがプライベート・ブランドです。
略してPBと言いますが、その小売業が独自に開発した商品やをPB商品と言いますが、このPB商品は、そのお店にしか売っていない商品となります。
つまり、他社との差別化をはかり、企業としてのオリジナリティを前面にアピールする独自路線戦略となります。
皆さんもPB商品を一度や二度は購入したことがあるのではないでしょうか。
スーパーやコンビニ、ドラッグストア、ホームセンターなど、市場を見渡せばPB商品がいかに多いかはわかるはずです。
PB商品というのは、パッケージが非常にシンプルで、どの商品も、一目でPB商品だということがわかるようなデザインになっています。
デザインがシンプルなことにより、無駄なコストを抑え、低価格で販売できるようにし、消費者に選んでもらう材料としています。
多くの小売業で展開しているPBですが、企画や開発は、小売業側で行い製造はメーカー側で行うパターンが多くみられ、このパターンが確立されています。
小売業にも確かにブランド化は必要となりますが、一方では、PBの投入が小売ブランド化として定着してしまっているところもあります。
これが小売業のブランド化の現状と言えば現状になります。