みなさんは会社で求人を出すときに、学生や中途採用者の応募が多くなるような工夫をしていますか?
人材不足が深刻化している昨今では応募が少なく思うように採用が進まないことも多いですが、求人に工夫をすることで応募が増えるといった方法もあります。
求人で募集を集めるにはまず会社のホームページから
誰もが知っている大企業なら求人を出すだけで応募者が多数集まり、その中から良い人材を選ぶことが可能ですが、名前があまり知られていない中小企業などは求人で募集をかけても思うように人材が集まらないケースが多くなっています。
特にこれからは少子高齢化がどんどん進んで行き将来的には今以上に人材が不足していくので、どの企業でも良い人材はなるべく多く確保したいというのが本音です。
しかし良い人材というのは公務員や大企業にしか興味がなく、中小企業など見向きもしてくれないのではと考えがちです。特に中途採用者はなんらかの理由で退職した良い人材が求人をしているケースがあり、そういった良い人材が中小企業に応募してくれることもあります。しかし学生とは違い一度社会に出て企業で仕事をしているので、こちらが出している求人を厳しい目で見てくるのでより良い求人の内容が必要となるのです。
学生や中途採用者は名前の知られていない中小企業の求人を見た時、その企業に興味をもったらほぼ必ず会社のホームページを検索します。その企業にホームページがないというのは論外ですが、ホームページで
- 『何をしている企業なのかがわかるように事業内容がわかりやすく掲載されている』
- 『売上高や従業員数などの会社概要がしっかりと書かれている』
- 『会社の沿革や会社から発信されるニュースなどが定期的に更新されている』
といったようなことが書かれているのはもちろんですが、環境活動や社会貢献をしているのであればそれもホームページ上で掲載をしましょう。
最近ではインターネット社会が発達しているので、会社のホームページは取引先や顧客だけが見るものではなく、会社に応募するための事前調査でホームページを見られるという意識をもっていなければなりません。
ホームページの内容が乏しく写真なども少ない見づらいホームページだと、会社自体に信用がなくホームページすらしっかり作れないだらしのない会社だという印象をあたえてしまうので、ホームページをきちんとすることで求人で人材を集める一つの方法になります。
求人にプラスの内容しか書かないのはNG
ベンチャー企業や営業職などの中途採用の求人でよく見かけるのですが、入社〇年目で年収一千万円可能ですとか、誰でも年収一千万円可能な仕事ですといったような求人があります。
こういった求人は社会人経験がなく一般常識のあまりない人なら喰いつくかもしれませんが、普通の人なら警戒をしてしまいます。年収一千万というのは会社内の業績が良くその会社で何十年にも渡って貢献をしており、その結果その会社でかなりの地位を手に入れて初めて手にできる金額です。
なのでそういったタイプの求人は普通の人から見たら年収一千万は可能かもしれないが、給料は歩合制で仕事がとてもうまくいき契約がすごくたくさん取れたときに初めて年収一千万円になり、そのためには残業時間がかなり多く仕事ばかりになってしまい、プライベートな時間が取れないかもしれないといったようなことを考えます。
そういったときに基本給はいくらなのかとか、残業時間は平均で何時間くらいなのかという有益な情報は小さめの記載で、年収例のみ大きく書かれているのでそういった求人は敬遠されてしまいます。
年収一千万円可能というのはとてもプラスなことですが、歩合がなかった場合の基本給と年収例や嘘のない残業時間の平均をしっかり掲載をすると、そのマイナス面を受け入れてでも年収一千万円が魅力的だという理由で応募してくれることもあります。
会社側が伝えたい内容だけでなく応募者側が知りたい内容も
求人を出すときに会社側が伝えたい内容のみを大きく記載して、本当に応募者側が知りたい内容は目立たないところに記載していたり、そもそも記載自体をしていなかったりというケースがあります。
そういったことにならないためにも会社側が伝えたい内容のみを掲載するのではなく、求人を出す前に応募者側はどのような内容を知りたいのかリサーチをしておくことが大切です。応募者側が知りたい内容をどのようにしてリサーチをするのかわからないこともあると思いますが、例えば面接で最後に質問を求めたときに質問の多かった内容を求人情報に記載するという方法があります。
面接の時に質問してくる内容で多いものは求人に掲載されていない内容が多く、掲載されていないにも関わらず面接の時に質問をしてくるということは、応募者側が知りたいにも関わらず情報を得ることが出来なかった内容ということなので、求人を出すたびに求人情報をきちんと見直し改善していくことで応募者を集めるという方法もあります。