営業は提案力や話術も必要ですがそれ以上にマナーを欠かしてはいけません。
どんなに営業スキルに優れていてもマナーがなっていなければ全部台無しになってしまいます。
逆にマナー一つで他の営業に差をつけることも可能です。
営業の成果を上げるために他と差がつくマナーの心掛けについてお伝えします。
目次
連絡の取り方のコツ
営業をする前にはまずはお客さんと連絡を取って接触をしなければなりません。
訪問後も確認事項やクロージングに電話やメールを活用することも多いでしょう。
だからこそ顔が見えない連絡の仕方はマスターしておかなければ成功は望めません。
電話のマナーは特に気をつける
電話は営業には欠かせないツールですが、考えようによっては一方的に相手に接触していくツールですのでマナーが特に求められます。
・電話に出られた時には都合を確認する
・忙しいと思われる時間、業務外の時間は避ける
・何度も掛けない
・自分の名前、取り次いで欲しい相手の名前はハッキリ言う
あなたが電話を掛けた時に相手の都合が良いかどうかは不明です。
忙しくても礼儀としてとりあえず電話に出るというタイプの人もいますので、電話に出たからといって安心せずに「今、ご都合よろしいでしょうか」などとお伺いを立てるべきです。
確認をすれば良いというわけでもありません。
始業直後や就業目前など忙しいと思われる時間に掛けるのもマナーとしては避けたいところです。
お昼の時間や業務が終了している可能性のある時間も同様で、それらの時間は電話を受けてくれたとしても心証としてはよくありません。
慣れている相手であれば、いつが電話に出やすいかなども把握出来ると思いますので、その時間を意識するようにしましょう。
相手の携帯電話に掛ける時にはお休みの日に掛けてしまわないことも必須です。
その逆で電話になかなか出ないような相手もいます。
伝言をしたり着信を残してもなかなか返ってこないからと言って間隔を開けずにしつこく電話をするのは好ましくありません。
もちろん緊急事態であったり、締めきりが迫っていた場合などはこの限りではありませんが、なるべく間を空けて連絡をするようにします。
電話に出ないならメールなども交えるべきでしょう。
会社に掛けるなら確実に電話に出た相手にこちらの意図が伝わらなければなりません。
電話は意外と声が聞こえにくいですので、自分の会社名や名前はハッキリと述べ、どの部署の誰に取り次いで欲しいかを伝えます。
名字が同じ人がいる場合もいるのでフルネームを読み方を間違えずに覚えておきましょう。
メールはわかりやすく
メールは非常に便利なツールですが、丁寧に書かないと誤解を招きやすくなります。
また文章として残ってしまいますので書き間違いがないように注意をしなければなりませんし、言葉遣いも普段以上に丁寧にする必要があります。
・件名は要件が一目でわかるようにする
・誰から送っているかがわかるようにする
・本文は要点をまとめて簡潔に
・敬語。謙譲後に注意する
メールは同時に複数の人に送ることができますし、隙間時間にもできるので頻繁に利用するという人も多いでしょう。
しかし気軽に送ることができるということは、営業を受ける側も大量のメールを受けているということです。
そんな大量のメールを処理するのですから極力わかりやすくするのが相手にとって親切になりますし、自分を助けることになります。
何の用件がわからなかったり、開いた瞬間にうんざりしてしまうような長文メールですと後回しにされてしまいます。
それで自分が損をするだけならまだしも、相手にとって重要な情報だった場合などはトラブルになる恐れもあります。
時々メールの名前を登録していない人や署名を設定していない人を見かけますが、これも誰から送られてきたかが一見してわからないので不安になってしまいます。
言葉遣いもマナーとしては欠かせません。
メールは会話と違って相手の反応がわからないのでより慎重に言葉を選ばなければ誤解を生みやすくなります。
言葉遣いもなっていないと社会人としての適性を疑われて信頼を失うことにもなります。
慣れている人でもミスをすることはあるので、何度も読み返してしっかりとしたメールを送りましょう。
訪問時のマナー
相手先に訪問したらいよいよ営業のスタートです。
一挙手一投足が結果に繋がるくらいの気持ちでマナーには細心の注意を払いましょう。
基本的なマナー
・遅刻はしない
・清潔感のある身だしなみをする
・名詞はすぐに取り出せるようにする
・準備は万全にしていく
当たり前のことですが遅刻は厳禁です。
訪問は相手の時間をいただくことになりますので、その貴重な時間を大切にしないのは大変失礼にあたります。
余裕を持った行動を心掛け、どうしても遅刻をする場合は一報を入れましょう。
身だしなみも当然ですが気をつけなければならず、寝ぐせや髭の剃り残しは言語道断です。
暑い季節ですとクールビズになりますが、その時でもあまり格好を崩し過ぎないように気をつけなければなりません。
相手の時間をもらって訪問するからには準備を万全にしていくことも常識で、時間を空けて損したと相手に思わせてはいけません。
行きあたりばったりにならないようにしましょう。
挨拶の際に名刺を探しだすのも心の準備が出来ていないと思われてしまいますので、予めすぐに取り出せる場所に用意します。
ちょっと差が付くマナー
基本のマナーは信頼を失わないために必須ですが、さらに「わかっているな」と相手に思わせるマナーをご紹介します。
お茶は少し残す
訪問するとお茶を出してもらうこともありますが、相手に勧められるまでは飲まないようにしましょう。
少なくとも相手が口をつけるまでは置いておく方が無難です。
また、悩ましいところですが全部飲み干さないのが正解です。
全部飲むと「足りなかった」というサインになってしまうので失礼です。
残すことがどうしても気になる人は退席時に飲み干すようにすると良いでしょう。
カバンは床に置かない
個人宅への営業などですと、靴を脱いで室内に入ることになります。
その時のカバンの置き方ですが、床に直接置くのはNGです。
外でどんな扱いをしているかもわからないカバンを床に直接置くのは土足で床を踏むのと同じです。
ハンカチを下に敷くなどをして直接床に触れないように気をつけてください。
まとめ
営業のマナーは気疲れを起こしてしまいそうですが、大切なのは習慣にすることです。
慣れれば自然と出来るようになり、それが他の営業と差をつけることになります。
マナーは何年目になっても見直すことができますので、もう一度自分は普段どうしているかを考えてみてください。