近年、様々なモノの物価の上昇というのが気になります。
消費書としては、生活に非常に身近になるモノの値上げ。現代ビジネスにおける「ステルス値上げ」について考えたいと思います。
というわけで今回は「現代ビジネス考察!ステルス値上げの限界と実態」について詳しく説明致します。
現代ビジネス考察!ステルス値上げの限界と実態①【ステルス値上げとは】
「現代ビジネス考察!ステルス値上げの限界と実態」というテーマで1つ目に取り上げるのは「ステルス値上げとは」です。
安かろう悪かろうという商品を売っていては、情報社会の現代において消費者は全く見向きもしなくなります。
情報というのは、ある程度オープンされていることから、消費者側からしてみても非常に厳しい目で見られているのです。
消費ニーズというのは、消費者一人一人において深く関わるものであり、価値観というのは、個々によって大きく開きが実際あります。
多様化するニーズというのが様々なニーズを生み出すことになりますが、ニーズにダイレクトに関係するところに販売価格があります。
様々な価値観やニーズがある中で、コスパというのは非常に重要視されるわけですが、そんな中で現在、値上げが一斉に行われているのです。
様々な産業や業種、業界によって値上げが行われています。
この値上げの原因というのには、様々な外部要因や環境要素、経済動向が関係してくるわけです。
企業にとっても「値上げ」というのは、リスクはありますが、値上げに踏み切らざるをえない状況も多々あるのです。
単に値上げをすれば、自社の儲けが増えるという意味での値上げの意味はありません。
需要と供給とのバランスがとれていることが第一条件ともなります。
特に小売業においては、様々な類似商品が存在し、消費者が何を選ぶかというのは、消費者自身に委ねられています。
モノが多い時代だけに、モノが売れない時代と言われていますが、売るために、企業は様々な手法で消費者に向けてアピールしているのです。
商品開発において他社との差別化というのは、非常に難しいわけですが、消費者が商品を選ぶ要素としてあるのが「コスパ」だったりします。
販売価格というのは、消費者の心理に敏感に働きかけることになります。
世知辛い世の中において、給料がポンと上がるわけでもなく、物価が上がれば、財布の紐をしめる節約志向となりそうですが、一般の消費者というのは、それほと売値に対して敏感に反応するものなのです。
皆さんも普段の買い物にいって、以前に比べ様々なものが値上がりしたなと感じることはありませんか。
この値上げには、様々な要因があるわけです。原材料の値上げというものが、まずダイレクトに影響を及ぼしていることは、間違いありません。
そんな消費者の購買意欲に直接関わる「値上げ」についてですが、そんな「値上げ」の方法にも様々な手法があることを皆さんは、ご存知でしょうか?
価格は据え置いたままですが、その他の要素を調整することによって実質的な値上げとなるのが「ステルス値上げ」です。
これは、商品の量を減らすことにより、値上げということになります。
現代ビジネス考察!ステルス値上げの限界と実態②【消費者は気づいている?】
「現代ビジネス考察!ステルス値上げの限界と実態」というテーマで2つ目に取り上げるのは「消費者は気づいている?」です。
この「ステルス値上げ」は、値段は据置なので、パッと見には、商品が実質的に値上げとなっているかどうかは、非常に気づきにくいのです。
一般的に量を調整しやすいのが、食料品などです。
または、飲食店なども値段は改正せず、微妙に量を調整したり、原材料で代替品を使ったり、コストとして抑えたものを提供することがあります。
この「ステルス値上げ」という手法は、パッと見では、判断がつかないため、「価格」という観点では、これまでと同様に消費者は、価格を気にすることなく買うことができますが、その一方で、「ステルス値上げ」に対しての不満やモヤモヤ感もあるのも1つの事実なのです。
具体的には、クッキーのグラム数や、牛乳のリットルが減る、調味料の量が減る、提供される料理の具が微妙に小さくなったなど、様々な変化が消費者から訴えられています。
久しぶりに商品を購入した場合、サイズ感やボリュームが小さくなったことに気がつくことが多いのです。
例え、量が減り小さくなっていたとしても、値段が下がれば問題はないわけです。
しかし、小型化しているのに値段は据置なのですから、実際には割高となっているのです。
つまり、値段が変わらずサイズダウンするなら、実質的には、モロに値上げとなっているわけです。
消費者からすれば、この「ステルス値上げ」に怒りの声が多数上がるのです。
では、ここにきて「ステルス値上げ」が増加した理由とは、いったいなんなのでしょうか。
具体的には、いったいどのくらいの商品が値上げしているかを調査しところ、スーパーマーケットで扱われている商品約30万に対し、重さや容量のわかる商品に限定すれば、確実に商品の値上げがされていることがわかります。
値上げに関係しているのは、近年の日本の社会構造の変化によるところが非常に大きな影響を及ぼしています。
少子高齢化による単身世帯の増加による影響から、商品サイズ規格が、小型のモノへとシフトしています。
商品のサイズダウンは、ある意味、現在のニーズに合っているわけです。
需要が原因で商品が小型化するというのなら、まだわかります。が、そのままの価格で商品の販売が継続されるということも少なくなっているのです。
商品というのは、必ずライフサイクルというものがあります。
現代ビジネス考察!ステルス値上げの限界と実態③【ステルス値上げは減っている】
「現代ビジネス考察!ステルス値上げの限界と実態」というテーマで3つ目に取り上げるのは「ステルス値上げは減っている」です。
実際に多くの食材などを中心に値上げしていることは、皆さんも周知の事実とした受けとめられているかと思います。
スーパーなどに行っても、以前に比べて販売価格が高くなったなと感じられるケースは、実に多いのではないでしょうか。
小麦粉やパン、冷凍食品など、今なお値上げラッシュの真っ最中と言っても過言ではないのではないでしょうか。
最近では、本当に身近な商品やサービスの値上げニュースというのが本当によく聞かれるようになりました。
では、今なぜこのご時世にどこもかしこも、何もかも値上げラッシュとなっているのでしょうか。
ポイントとしては、次のようなことが直接的な原因となっています。
- コロナ禍による影響
- 需要増での原料高
- コンテナ船不足による供給不足
- 原油価格高騰
- 物流・資材コスト上昇
また実際の値上げラッシュの原因の1つとしてあるのが、実質的な「ステルス値上げ」の減少です。
値段据置のまま容量を減らすという実質的な値上げですが、このやり方には、消費者というのは、非常に敏感に反応するわけです。
「価格」に敏感な消費者というのは、買い控えをするのです。
また企業が内容量の削減を明確に公表すれば、ステルスではあひません。
しかし企業によっては、特に公表しないまま、こっそりやるということが問題となったのです。
また、長期にわたって続いたデフレ状態の中で、多くの企業は、価格を上げるという選択肢に臆病になってきたのです。
材料価格の高騰によるコスト増というのは、確実に上がっているにも関わらず客離れを懸念して、値上げは実質にしにくいということから、「ステルス値上げ」による「調整策」が進んだのです。
特に消費者の反応は、SNSなどで多くの率直な意見が見てとれますが、商品の小型化は、ある意味消費者を騙すニュアンスとしてとらえられる傾向とあります。
しかし、売り手である企業は消費者を騙そうとしているわけではないのです。
企業は、企業なりの理由によって消費者が手に取りやすい価格と商品ラインナップを検討しているのです。