インスタント麺と言えば、皆さんは何がパッと頭に浮かぶのでしょうか?
やはり「カップヌードル」を想像する人が多いのではないでしょうか?
というわけで今回は「10分でわかる!日清食品のブランド戦略」について詳しく説明致します。
10分でわかる!日清食品のブランド戦略①【日清食品のブランド戦略とは】
「10分でわかる!日清食品のブランド戦略」というテーマで1つ目に取り上げるのは「日清食品のブランド戦略とは」です。
誰もが知るのが「カップヌードル」。
一人一回は必ず食べたことがあるほどメジャーな存在として長年の間、世界中から愛されている商品と言えます。
即席麺としての革命的な商品として知られている「カップヌードル」ですが、今では全世界での認知度の高いブランド商品として成り立っています。
そんな製品を生み出しているのが皆さん、ご存じ「日清食品」です。
日清食品は、企業名にもあるように「食品」メーカーであることは、皆さんも既に周知の事実とされますが、世界的に見る「ブランド戦略」企業でもあります。
自社ブランドを戦略として策定するのが巧みな企業と言えます。
そんなブランドメーカーの主力商品と言えるのが「カップヌードル」となります。
日清食品が世界的企業となったのは、決して短期的な売上げのみにとらわれているわけではなく、中長期的な視点を持った明確な戦略でビジネスを行っているからです。
企業が目標としているのは、いかに長く愛される商品を作り出すかということです。
商品そのものの開発に注力していることは、もちろんのこと。商品自体の売り出し方や長期的なブランド形成を展開している企業と言えるのです。
では、そんな日清食品のブランド戦略というのは、いったいどのようなものなのでしょうか。
実際には、数多くの企業が自社のプロモーション戦略やブランディングに課題を抱えている企業というのは非常に多いのではないでしょうか。
日清食品が大切にしているのは企業イメージではありませんか。
長年愛されるような企業の主力製品となるブランド訴求力のある定番商品をブランド化し、アピールすることが大切とされています。
実際にカップヌードルが広い世代に長く愛されている商品というのは、皆さんもよくご存じのことかと思います。
しばらくすると、なぜか食べたくなるのがカップヌードルです。
その一方で、インスタント麺そのものに抵抗がある層もいることはいるわけです、普段は、あまりカップ麺自体を食べないという層も存在しています。
日清食品が発売している商品にも様々な商品がありますが、あくまで主力としているのが「カップヌードル」であり、それを軸としたブランディング戦略を行い新たな顧客層を常に開拓しているというわけです。
10分でわかる!日清食品のブランド戦略②【商品開発力とターゲッティング】
「10分でわかる!日清食品のブランド戦略」というテーマで2つ目に取り上げるのは「商品開発力とターゲッティング」です。
マーケティングにおいて重要となるのがターゲッティングです。
誰に対し商品を売っていくかというのが非常に大切となるわけで、実際にビジネスのメインともなりうるのです。
では、日清食品がターゲットとしているのは、いったい誰でしょうか。
実は日清食品がターゲットとしているのは「女性」なのです。
商品作りも女性をターゲットとしているのです。
実はカップヌードルが好きなのは、男性の方ではないかと思われています。
お湯のみで簡単作れるカップ麺には調理という手間がありません。だからこそ、面倒くさいことが嫌いな男性がよく好んで食べるという傾向が強く、市場としては実際に男性メインと言えます。
料理ができないという方でも、お腹を満たすことができるため、若い世代にも人気なのです。
単身世帯が増加する中、男性の一人暮らしというのも決して珍しくはありません。そのような層をターゲットとした商品開発が実際に展開されてきたことも、一つの事実として認識されています。
「カップ麺」という商品ジャンルそのものの存在イメージとして、どちらかと言えば女性向けであるというよりは、やはり男性的なイメージがあり、ガッツリ系、ハイカロリー、ジャンク的いうようなイメージも強く、健康志向の世の中の中でマイナスイメージというのが、どうしてもぬぐいきれません。
実際に美容を気にする女性が積極的にカップ麵を手をとるという印象も少ないことは事実です。
だからこそ、女性にも気軽に手にとってもらうようにはどうすればいいか?というのを日清は考えたわけです。
重要なのは、商品に対するターゲットの「インサイト」を見抜くというものです。
コンビニなどでの女性の実際の行動を調べてみると、カップ麺コーナーには行くもののパッケージやカロリー表示などを見て商品を棚に戻してしまうケースが多々見られるということがわかりました。
一度は手に取るということは、やはりそれなりに商品に対しての興味が強いのです。ですが、健康を考えた結果、体に対してプラスとならないと判断したのであれば、購入にまでは至らないという結果となったわけです。
カップラーメンが食べたい気分というのは、少なからずあるものの、カロリーを気にすることが要因としてあることから食べたい気分を抑えてしまうというのが、実際のところなのです。
ならば、女性の行動心理から本当に求めているインサイトのニーズに気づけばよいというわけなのです。
本当はカップラーメンが好きという女性の深層心理を見抜いたのです。
となると、商品を女性の心理に近いアプローチに近づければよいわけなのです。
では、「女性ウケする」商品というのは、いったいどのようなもののなのでしょうか。
「ヘルシー志向」というのは、大きなテーマとなり、女性が手にとってほしいと思うような商品となります。
であれば、女性向けのカップヌードルを開発すればよいというわけです。
カロリーを抑えたカップヌードルを開発することにより、女性が食べきれるようなサイズにし、目立つ位置にカロリーを表記をしたのです。
こうすることで女性が罪悪感を感じることなく、堂々と食べれるカップヌードルを開発したことが、本当の意味で女性の声に答えた結果となるのです。
カロリーを気にせず、女性が人前でもカップヌードルを食べれるということで、見事に売り上げを向上させたのです。
「カップヌードル」という便利で簡単で、どこか男性的というイメージからの脱却ことが、カップヌードルという長年培われてきたブランド力は、そのままに「ハイカロリ」というイメージを見事に一新させてみたのです。
このようにカップヌードルというのは、単に味やバリエーションという商品開発のみではなく、インサイトニーズの側面から開発した商品からのアプローチにより顧客拡大を行っているのです。
10分でわかる!日清食品のブランド戦略③【ブランドサイトの設置】
「10分でわかる!日清食品のブランド戦略」というテーマで3つ目に取り上げるのは「ブランドサイトの設置」です。
日清食品が最も大切にしている戦略として「商品のブランド力」があります。
それが表面的に表れているのが商品のブランドサイトとなります。
日清食品の商品ラインナップの中には、カップヌードル以外にも、どん兵衛やチキンラーメンという主力商品が存在していますが、これらの商品がそれぞれ独立して、各ドメインでサイトを設置しているのです。
各商品単位で、あえてサイトを立ち上げることによってブランドイメージを構築しやすというメリットがあるのです。
ユーザー(消費者)に対して直感的にブランドイメージとしての存在価値を視覚的にも明確に伝えることができるのです。
各商品が持つ独自のスタイルや、特色、価値観をサイト内に展開することにより商品毎の世界観を作り上げるというわけです。
こうしたサイト構築ひとつが、商品のブランド力を強く意識していることに繋がり、コアなファン層を作り出しているというわけです。