「マーケティング」と「ブランディング」という2つの言葉は、現代にかなり浸透してきましたが、その言葉の意味をよく理解していない方も実は多いのです。
その2つを男女の恋愛感情に置き換えて考えてみましょう。
というわけで今回は「恋愛的感覚でマーケティングを考える！マーケティングとブランディングの違いとは」について詳しく説明致します。
恋愛的感覚でマーケティングを考える！マーケティングとブランディングの違いとは①【マーケティングとブランディングとは】
「恋愛的感覚でマーケティングを考える！マーケティングとブランディングの違いとは」というテーマで1つ目にふれるのは「マーケティングとブランディングとは」です。
突然ですが、皆さんは今、恋していますか？ときめいていますか？
何も今回は、恋愛相談を行うわけではなく、あくまでマーケティングをテーマとして話題となりますが、恋愛もマーケティングも共通しているのは、どちらも人間が存在して成り立っているということです。
つまり、どちらも「人」ありきとなるのですが、人の人との関係によって、物事は成り立っているのです。
などと、あえて言葉や文字にしなくても、そんなことは、当たり前のことと思われるかもしれませんが、人間だからこそ、ついついこの当たり前を忘れがちになるのです。
マーケティングの世界においても、重要となるのが常に客観性を持ち顧客と向き合うということです。
恋愛とマーケティング、全く交わることのない関係性のようなこの2つですが、実は遠からず近からずという関係性なのです。
先述したようにマーケティングも恋愛にもどちらにも必要になるのが「人」です。
恋愛については、男性と女性の両者が必要となります。
近年では、恋愛関係では様々なスタイルが存在します。
「個」が重要視される現代においては、LGBTなどにより異性のみではなく同性愛者の存在も認知されているなど、時代の変化とともに多様化しています。
一方でマーケティングについては、売り手と買い手の両者が存在します。
どちらもともに言えるのは、相手方がいてこそ、成り立つと言うことです。
そして今回は、「マーケティング」と「ブランディング」。この2つについてふれていきます。
マーケティング用語としては、どちらもよく登場するこの2つですが、皆さんはそれぞれの意味と違いをよくわかっていますか？
なんとなくわかっているものの詳しくは、よくわからないという方も実は大多数なのではないでしょうか。
マーケティングとブランディング。この2つの違いをしっかりと理解して認識することで、ビジネスにおいては様々なメリットがあります。
長期的なサービスプランや商品戦略を、できるだけ安定的に維持することが可能となるでしょう。
そこで今回はマーケティングとブランディングの違いをふれるにあたり、恋愛関係という男女二人の関係を例として取り扱ってみようと言うわけです。
では、まず恋愛のはじまりについてふれていきましょう。
元々知らない男女が出会い、恋愛関係になるには、どのようなステップが必要なのでしょうか。
恋愛関係というのは、人と人との繋がり、個と個の関係の構築という特別なものとなります。
恋愛関係は、契約とは異なり自由であり、双方の合意のみに、関係性の認知によって成り立つものです。
単に男女の認識であり、法的な縛りのない約束のようなものです。
男女の関係を明確にし、双方のみの合意だけでなく社会的に関係を明示した契約となるのが「結婚」です。
さて、話しを元に戻すと、恋愛関係になるのは、男女のどちらかが、必ずきっかけを作ります。つまり、アクションを起こすわけです。
相手にとって恋人として自分を意識してほしいとアプローチを仕掛けます。
男性から女性に対し、もしくは、その逆でもあり、自分が相手にとって恋人として適した人物だと認識してもらいたいためです。
この恋愛のきっかけのアプローチをマーケティングでとらえれば、自らの価値を顧客（消費者）に対し発信することになります。
マーケティングで言う自らは、顧客に対して商品やサービスを提供する立場の企業であり売り手となります。
恋愛で言えば、最初に相手に対し興味や好意を持った男女のどちらかということになります。
そして、ブランディングとは、価値を認識してもらうための活動です。
マーケティングの定義について、ここで基本事項としてふれておきます。
マーケティングを提唱したのは、かの有名なマーケティング学者のフィリップ・コトラー氏です。
コトラーの定義によるマーケティングとは、次の通りとなります。
ということになります。
端的に言うならば、市場において商品やサービスの価値を作ることにより、その価値を利益に変えるということです。
ビジネスにおいては、商品やサービスを開発し売り出すことにより、消費者がそれを購入することにより対価を得るという一連の流れになります。
次に「ブランディング」についての定義についてふれていきましょう。
ブランディングの定義は、次の通りです。
これは、経済学者のレーン・ケラー氏が提唱したものです。
こちらもわかりやすく説明するとブランディングは、顧客がいくつもの商品の中から、ある商品に対してその性能や特徴を理解、評価した上で感情移入した状態となることです。
つまり「ブランディング」は、特別なものというわけです。
それぞれの意味をまとめてみます。
【マーケティング】
【ブランディング】
恋愛的感覚でマーケティングを考える！マーケティングとブランディングの違いとは②【マーケティングとブランディングの比較】
「恋愛的感覚でマーケティングを考える！マーケティングとブランディングの違いとは」というテーマで2つ目にふれるのは「マーケティングとブランディングの比較」です。
マーケティングとブランディングの定義を説明したところで、その役割の違いについてはっきりしたのではないでしょうか。
さらに一歩深堀りして、マーケティングとブランディングを比較してみます。
ビジネス的に考えるとマーケティングとは見込み顧客に対し様々名手段で自社を売り込み、商品やサービスの価値をターゲットに対して広めることです。
ブランディングとは、自社のブランド展開をさらに強める為、顧客に対し商品やサービスについて、よりよく知ってもらうための活動です。
見積もり依頼や資料請求など顧客からのアプローチを受ける状況を作ることです。
では、次に具体敵なポイント毎にふれていきます。
【顧客接点の相違】
まず一点めは、顧客接点の相違となります。
これは、どういうことかと言えばマーケティングは、顧客に対するアプローチとして商品やサービスそのものの認知度を広める活動をします。
つまり、他社製品との違いを認識させ、他社より優位に立つということです。
その為のアプローチとして、商品の積極的な露出を行い、まずは顧客にその存在を知ってもらうことです。
次にブランディングですが、マーケティングが商品やサービスそのものをプッシュし顧客に認知させるということではなく、商品のみではなく店舗作りや、運営スタッフ、アフターサービスなど含めたブランドとしての全てを確立していく活動です。
つまり、ブランドとしてのイメージそのものを確保していきます。
このようにマーケティングとブランディングでは、考え方そのものが違ってくるわけです。
このことから、当然顧客に対するアプローチの方法も戦略的プランも変わってくるというわけです。
具体的な戦略としては、マーケティングはプッシュ型、ブランディングはプル型となります。
プッシュ型とは、主に広告などによる展開でプル型とは、SNSなどによる情報発信となります。
このように顧客接点が異なるというわけです。
【価値の相違】
次にあげるのは、価値そのものの違いです。
特にどの点を最も重要視するのかが違います。
マーケティングは、商品価値そのものを重視します。
つまり、商品そのものの価値や魅力など機能性を重視しています。
それに対しブランディングは、顧客が感情移入するほどまでの価値を見出す為の価値を重視します。
商品そのものの価値を見出すマーケティングに対し、ブランディングは、お店などの雰囲気全体含めたものまでの情緒的価値となります。
どちらがどう良いかということではなく、どちらの価値も合せてはじめて良い状態と言えるのです。
【成果の相違】
最後に成果の相違があります。
ビジネスとしての成果そのものが異なるのです。
マーケティングは、短期的な成果を求め、ブランディングは長期的な成果を求めます。
短期的な成果を出すには積極的なマーケティング活動により成果を出すことができます。
コストの掛け方や広告の大々的な展開により結果を出すことができます。
一方、ブランディングは他社との差別化をはかり、時間をかけてブランド力の向上を目指します。
顧客が感情移入できる環境を作るのです。
恋愛的感覚でマーケティングを考える！マーケティングとブランディングの違いとは③【恋愛関係と似ているマーケティング】
「恋愛的感覚でマーケティングを考える！マーケティングとブランディングの違いとは」というテーマで3つ目にふれるのは「恋愛関係と似ているマーケティング」です。
抽象的でわかりずらい印象が強いマーケティングですが、恋愛関係と置き換えてみると、一般の方にも非常に理解できるのではないでしょうか。
日本においては、若い世代の価値観が変化したことによって恋愛に対しての考え方も変化しています。
若者の恋愛に対して消極的になったとも言われていますが、それが日本の社会構造の変化にも繋がっています。
少子高齢化となった現状が、それを如実に現しています。
さて、話しを元に戻しましょう。
マーケティングとは、できるだけ多くの人に自身を知ってもらうこと、ブランディングは自身に特別な感情を持ってもらうことです。