人間が生きていくために必要不可欠となる「食」。
誰しもが共通して日々、食べていかなければ、命を紡ぐことはできません。そんな「食」に関わる「農業」をビジネスとしてとらえてみましょう。
というわけで今回は「マーケティング的な考えで農業をビジネスに!」について詳しく説明致します。
マーケティング的な考えで農業をビジネスに!①【農業に向き合う姿勢】
「マーケティング的な考えで農業をビジネスに!」というテーマで1つ目に取り上げるのは「農業に向き合う姿勢」です。
現代人は、とにかく忙しい。
いったい私達は、日々何に追われ、どう急かされ、日々追われているというのでしょうか。
そんな忙しい毎日の中で、人間活動の1つとしてあるのが「食」です。
人間、生きていくためには「食べていかなければならない」わけです。ただ、人によって「食」に対する意識というのは、全く異なります。
食べることには、全く興味がなく忙しさにかまけて、食生活を疎かにし健康的な生活を行っていない人や、ただ空腹を満たすだけの人もいます。
一方で食生活が充実している方もおり、よい品、よい物を積極的に取り入れる方もいらっしゃいます。
このように「食」に対する意識は、人それぞれで全く違うものの誰しもがそれぞれにそれぞれの「食事」というのをしているのです。
「食」に対する意識というのも、まばらなら、食を生み出すということについては、より意識がバラバラであることは、考えるまでもありません。
どれだけの人がいったい今の時代に、「食」を生み出す「生産」について、しっかりと考えているのでしょうか?
食を生み出す「農業」について、いったいどれだけの人が意識しているのか?私達は、ただただ食べるだけで、農業についての知識があまりにも乏しくモノを知らなすぎるのではないでしょうか。
それもそのはず、一般の人にとっては、農業をそれほど意識する環境にないことが一番の理由なのではないでしょうか。
なぜなら、今、食べることに困ることは、この日本ではまずないからです。
お腹が空いたら24時間、いつでもどこでもモノは食べれる環境がありますし、食材を買うにも近所のスーパーやコンビニに行けば、すぐに欲しいものを買うことができるからです。
そのような満たされた環境が「食」、特に「食材」に対しての日常の中での意識を低くさせている要因と言えるのです。
さて、そんな「食」を提供する「農業」についてですが、農作物などの「食」は、どこで作っているのか?誰が作っているのか?まずは、そんな単純なことから、知る必要があるのではないでしょうか。
食材というのは、あたりまえのことですが、勝手にできるものではなく、生み出すものであることを強く認識しなければなりません。
そんな日本の食料自給率なのですが、いったいどれくらいであるか皆さんは知っていますか?
日本における食料自給率は、およそ40%なのです。
このことは、現実的にみれば非常にシビアな問題と言わざるをえず、危機的な状況であると言っても過言ではありません。
私達の食は、自国の食材のみでは到底まかないきれないのが現状なのです。
なぜ、そのような状況になったのか?と言えば、それに大きく関わっているのが日本の農業だと言うことになるのです。
具体的に数字としてとらえると、それが見てとれます。
日本の農業従事者の高齢化というのが非常に顕著であり、およそ6割が高齢者となっています。
そして、いわゆる「農家」と言われる個人経営者の約半数が赤字経営なのです。
このような農業を行う難しい環境と、農業を担う人材不足により、農地そのものが減少しているというのが現実なのです。
つまり、農作物を作る場所はあることはあっても、それを活かせる人がいないということが問題なのです。
世界の食糧事情をとらえても、今は激動期として認識することが実は必要なのです。
既に2030年から2050年にかけては、世界的な食料危機にもなると言われているのです。
日本においては、少子高齢化による人口減少となっていますが、世界的にみればアフリカや中国などでは、逆に人口増となっているからです。
だからこそ、国内の食料受給率を上げていく必要があるのです。
はたしてわ日本の農業に未来はあるのでしょうか?まずは、各地域から、積極的に日本の農業を変えていく必要があるのではないでしょうか。
マーケティング的な考えで農業をビジネスに!②【生産物のブランド化】
「マーケティング的な考えで農業をビジネスに!」というテーマで2つ目に取り上げるのは「生産物のブランド化」です。
農作物に対しての一般消費者が抱くイメージとは、いったいどこになるのでしょうか?
それは、ダイレクトに感じるのが、やはり「価格」ではないでしょうか。
日々の生活の中で、買う食品というのは、価格変動が大きいのです。
食品の値段が上がると家計が厳しくなると実感する人が多いからです。これは、日常の中で誰しも感じる身近なところであり、「食」を意識するというより、消費者としての「価格」を意識していることになります。
食材は、買えるものとして認識するのではなく、さらに一歩進み、食材を受給するという環境面について考えていく必要があるのではないでしょうか。
リアルなところの現状を申すと日本の農業というのは、非常に危機的な状況に置かれていることは間違いないわけです。
現状のままでは、日本の農作物自体が食卓から消え失せることは、ほぼ間違いないと言っても過言ではないでしょう。
既に小売業などでは、国内生産に関しては、肉、魚、野菜などは海外生産ものより価格が高いのが現状です。
「国産」というだけで、既にある意味「ブランド化」しているような雰囲気もあり、明らかに輸入モノより、価格が高いのです。
一方で消費者としては、国産ならば、少しくらい値がはってもしかないないと、とらえている場合もあるようです。
つまり、クオリティが高いものであれば、多少高いのは当たり前と認識しているようです。
「食」にこだわる人は、価格では食材本来のクオリティと安全性を求めており、それに対してはお金を払うというような意識が強いわけです。
これを消費者のブランド志向ととってもよく、1つのこだわりとも言えるのです。
これを逆に考えれば、輸入品の全てが質が悪く、粗悪なものと考えるだけではなく、安いなら安いなりに利用しようという考え方もあるのです。
確かに輸入品の全部が全部、国産より劣るという見方も間違っています。
マーケティング的な考えで農業をビジネスに!③【日本の農業は、儲からないのか?】
「マーケティング的な考えで農業をビジネスに!」というテーマで3つ目に取り上げるのは「日本の農業は、儲からないのか?」です。
「国産」の安全性、信憑性というのは、どこまであるのでしょうか?
「国産」というブランドをいいことに使い、表示偽装している企業も実際に存在しており、ニュースとして報道されています。
表示偽装は、明らかに悪意がある行為であり、消費者を騙していることになりますが、「国産」という表示だけで、価格を上げることができるなら、それをしてしまう売り手に問題があることは、言い逃れのできない事実です。
一般の消費者は、実際に店頭に並んでいる表示自体を信じるしかないのですから。
このような食の需要と供給のバランスの悪さを表面的に垣間見れば、食料物価というのは、今後、さらに高騰していくのではないでしょうか。
となると、今よりさらに日本の農業に対して少しでも興味をもつことが大切となるのではないでしょうか。
農業改革を少しでも進めるためには、供給側だけではなく、受給側も一緒になって考えていくべきなのです。
では、なぜ日本の農業は、ここまで衰退しているのか?
その原因をまずは、知ることが必要になるのです。
根本的な問題としてまず、浮上するのが農業従事者の問題ではないでしょうか。
現状においては、いわゆる「農家」というのが少なすぎますし、今も尚、減少傾向に歯止めがかかりません。
日本の農業そのものをを変えていこうとする担い手自体が少ないのが事実です。
その理由は、なぜか?
もちろん時代の流れや価値観の変化というのも非常に大きな影響があります。
もっとわかりやすく言うならば、そもそも日本の農業そのものに魅力がかけているからではないのでしょうか。
日本の農業は「儲からない」
つまり、ビジネスとしては成り立ちにくいところから、取り組みにくいというのが1つの傾向としてあるのです。
では、本当に農業は、儲からないのか?
まずは、そこをしっかりと見極めていく必要性があるのではないでしょうか。