皆さんの日常の中に「音楽」は、どのように関わっていますか?
生活に彩りを与える音楽も商品の1つであり、プロモーションによってその存在価値を高めています。
というわけで今回は「マーケティング戦略と音楽プロモーションの深い関係」について詳しく説明致します。
マーケティング戦略と音楽プロモーションの深い関係①【ビジネスとしての音楽の成り立ち】
「マーケティング戦略と音楽プロモーションの深い関係」というテーマで1つ目に取り上げるのは「ビジネスとしての音楽の成り立ち」です。
様々な商品やサービスが存在していますが、商品には、目に見え、触れることができる物理的なものもあれば、保険のように「契約」という無形の商品もあります。
契約の他に、サービスという商品もあります。
現代人にとっては、物理的なモノを手に入れることの欲求を満たすだけでなく、体験という「コト」を消費することに価値を見出すことも、好まれています。
無形のモノの1つとしてあるのが「音楽」も含まれるのではないでしょうか。
音楽というのは、「音」そのものであり、目に見えるものではなく、耳で聞くものです。
実に当り前のことを言っていますが、例えばお店で流れている音楽というのは、自然に耳に入ってくるもので、自然に触れるものは、無償です。
しかし、音楽には、「商品」としての価値があります。
わかりやすく言えば、「ヒット曲」ですね。いわゆる商業音楽というものですが、ヒット曲がヒット曲と言われているのは、「売れている」からですね。
では、売れているなら、「ヒット曲」ではなく、「セール曲」と言ってもよいのではないかと考えてしまいませんか?
しかし、「セール曲」と「ヒット曲」では、全く言葉の意味、ニュアンスが異なります。
言葉のニュアンスというのは、非常に微妙なところがありますが、「ヒット曲」と「セール曲」の違いを言うならば、「ヒット曲」は、「売れている曲」となり、「セール曲」は、「売られている曲」となります。
このように言葉の匙加減1つで、ニュアンス的には全く違ったものに写ってしまうのです。
「ヒット曲」に対して「セール曲」というのは、ニュアンス的にもどこか安っぽい感じがしてしまいます。
マーケティング戦略と音楽プロモーションの深い関係②【音楽活動とセールス】
「マーケティング戦略と音楽プロモーションの深い関係」というテーマで2つ目に取り上げるのは「音楽活動とセールス」です。
バンド活動をしている方にとってのバンド活動含めた音楽活動とは、そもそもいったいなんでしょうか?
音楽仲間と親睦を含め、人との繋がりを共有したい、同じ趣味の人とふれあいたいという人間関係の構築を求める方もいらっしゃるでしょう。
バンド活動に限らず、合唱やサークル、習い事なども含めれば幅広く音楽活動というのは、含まれます。
また、人との関係性のみならず、1人でも活動する方もいらっしゃいます。ストリートミュージシャンとして、待ちゆく人に自分の音楽を届けたいという方など、音楽への取り組みは、実に様々であり、これが文化であり、人間活動と言えます。
人によっての捉え方が実に様々な「音楽活動」。
『活動』という意味をさらに広げるならば、音楽の作り手(奏で手)のみならず、「聞き手」というのも必ず必要になります。
確かに自らの自己満足のみのために、音楽を作る方もいらっしゃるかもしれませんが、それでもやはり、音楽は、他の誰かに聞いてもらいたいと思うものなのではないでしょうか。
音を楽しむということは、誰かと一緒に楽しみたい、他の人と一緒に共有したいという思いがどこかにあるのではないでしょうか。
これはマーケティングと全く同じで、「売り手」があって「買い手」があるということのように、音楽で言えば「作り手」があって「聞き手」がいるのですから、、、。
わかりやすい例で言うなら、音楽をまだ職業として行っていないバンドマンなどは、音楽一本で食べていくために「成功」したいという方もいらっしゃるでしょう。
では、ここで言うところの成功とは、いったい何か?それは、「音楽の販売」を成功させること。
これが仕事なのです。
ビジネスとしての要素には、「販売」が必要であり、ビジネスの根本には売れるものが必要だからです。
音楽を仕事として獲得するためには、「音楽マーケティング」が欠かせないということになります。
音楽としての「売り物」とは、なんでしょうか?
音楽作品そのものであったり、ライブやコンサートなどの公演のチケットの売上、グッズ販売や、イベント出演料、歌唱や演奏などのギャラなど、様々な売り物があります。
以前であれば、商業音楽の売上として多くを占めたのが、レコードやCDなどのパッケージ商品でした。
特にCD全盛時代は正に音楽ブームの時代であり1990年代では、100枚の売上を誇るCD作品が何作も生まれたのです。
ミリオンセラーと言われたCDが何作もあったのは、今では考えられないようになっています。
テクノロジーの進化もあり、パッケージ商品のニーズが下がり、音楽はストリーミングやダウンロード販売など、音楽業界そのものが大きく変わりました。
そんな変わりゆく時代の中にいるミュージシャンは、これまでのパッケージ商品セールス中心から配信というプラットフォームにシフトせざるをえなくなりました。
CDの売上が激減したことにより、従来のような音楽活動と同じようなことでは、成り立たなくなりました。
音楽活動についても、テクノロジーの進化に合わせた、最適な活動を行う必要に見舞われたのです。
情報社会に変化していったのは、何もミュージシャンが感じる音楽活動のみではありません。
マーケティングもまた時代と共にその姿を大きく変えていくことになります。
マーケティング戦略と音楽プロモーションの深い関係③【テクノロジーの進化とビジネスとしての音楽】
「マーケティング戦略と音楽プロモーションの深い関係」というテーマで3つ目に取り上げるのは「テクノロジーの進化とビジネスとしての音楽」です。
インターネットの登場を境として、マスマーケティングから、デジタルマーケティングへ変っていったように、音楽もアナログというパッケージ商品から、デジタルの配信プラットフォームへと変貌をとげたのです。
そうなると、新たなテクノロジーが与える音楽活動には大きな影響を与えることになります。
ただ、アナログだろうがデジタルだろうが、音楽を生み出すのは、人間であることは、変わりはないのですが、ミュージシャンとしてのファンへのアプローチの仕方というのは、変っていったことになります。
音楽をビジネスとして成立させていくためには、必ずプロモーションが必要であり、音楽マーケティングを行う必要があります。
テクノロジーが進化したことにより、実際には、ミュージシャンがプロモーションを行うには、非常にやりやすい環境になっているのです。
ミュージシャンというのは、そもそも非常にクリエイティブな職種であり、新たなトレンドを形成していく担い手でもたります。
そんなミュージシャン達は、やはり時代を常に意識し、新たな情報を積極的に取得していく必要があります。
時代のトレンドに敏感であることは、ある意味マーケターのようでもありますを
また、1人のミュージシャンというのは、例えれば1つの企業のようなものとも考えられます。
他とは、違う唯一無二の存在でありながら、個性を打ち出していく必要があります。
そういう意味でもまた、1人のミュージシャンには、ブランディングが必要であり、これもまた言ってみれば、1つの企業のようでもあります。
変化を受け入れるという意味では、「音楽産業」としての市場を明確に意識し、どのようにして結果として利益を上げ、自らのポジションを確立していくことが大切なのです。
音楽市場というのは、ある意味、飽和していますが、その中でも音楽のニーズは絶えることは決してないのです。