現在の世の中には、ないものはないというほど、あらゆる物が存在しています。
日々生み出される様々な商品やプロダクト。あまりの数の多さに埋もれてしまうこともしばしばあります。
そんな中でもオリジナル商品というのは、次々と登場するわけです。
というわけで今回は「オリジナル商品開発には、マーケティングが重要である。」について詳しく説明致します。
オリジナル商品開発には、マーケティングが重要である。①【商品開発フローとマーケティング】
「オリジナル商品開発には、マーケティングが重要である。」というテーマで1つ目に取り上げるのは「商品開発フローとマーケティング」です。
商品やサービスを企画、開発するのは、面白くもあり、難しくもあります。
現代の世の中では、様々な「モノ」が存在し、ないものを探すほうが難しいくらいです。
さらにインターネットは消費者にとっても、何でも簡単に手に入れられるほどの画期的な手段となりました。
ネットでの売買、取引によって消費者の購買意欲や購買行動は大きく変わったのです。
そのような情報網の発展、テクノロジーの変化によって、市場は大きく変化したのです。
現代ビジネスにおいて、マーケティングが重要視されるのは、これらが要因となっているからです。
企業はマーケティング活動を行う上で最も重要視すべきなのは「顧客」です。
顧客が今何を必要とし、どんな需要があるのかを正しく理解する必要があります。
そして企業は顧客のニーズに対応し、顧客の満足度を高めることがビジネスとしての結果です。
顧客に何を提供できるか?
商品やサービスの開発そのものも重要ですが、最終的に企業が結果を残すためには、「売る」ことが大切です。
いくら、良いモノを作ったとしても、売れなければ企業は、存続することはできません。
モノが溢れた時代において、「売れるモノ」且つ「オリジナル商品」を開発するということは、非常に難しいことであり、それと同じく販売というのも難しいのです。
企業が業績を上げるには、製品開発と販売の2つのバランスを保つ必要があります。
良い商品とは、売れなければ意味がないのです。
そこで、商品開発にふれる前に、まずは「販売」について考えてみましょう。
商品販売のビジネスモデルとしては、主に2つにわけられます。
それが「小売モデル」と「販売モデル」です。
小売モデルとは、販売業者がメーカーから商品を仕入れて販売するビジネスモデルです。
一方の「販売モデル」は、自社によってオリジナル商品を企画、製造、販売まで一連のプロセスを行うビジネスモデルです。
販売モデルの典型的な例と言えばアパレルブランドの「ユニクロ」があります。
男女問わず幅広い年齢層をターゲットとした日本ではメジャーな企業です。
ユニクロは商品企画、開発、販売までを全て自社で行っています。
ユニクロの商品はユニクロでしか売っていませんし、逆にユニクロの店舗では、他社が作った商品は、取り合っていません。
ここがユニクロの独自路線であり、強みであります。他との差別化は、はっきりできているのです。
小売モデルというのは、商品を型番で管理しており、商品そのものの知名度が関係します。
知名度が高い商品ならば、売れる確率も高く仕入れがしやすいというメリットがあります。
逆に知名度が高いということは、どこでも取り扱っている商品というとこで、顧客はどこでも買うことができるので、販売業者にすれば、競合他社が多くなるというデメリットもあります。
では、単純に「販売」ということで見るならば、利益率が高いのは、どちらになるかわかりますか?
利益率が高いのは、「販売モデル」となります。
つまり、利益率を重要視するならば、オリジナル商品の開発は必須となります。
しかし、そのためには前述したように、ただ単に他にはないらオリジナルのものを作ればいいか?というと、そうではありません。
オリジナルの上で必要なのは、「売れる商品」を開発することなのです。先にも述べたように、「オリジナル商品」は、売れなければ意味がありません。
そして、売れる商品を作るためには、何が必要か?
そう、それが「マーケティング」なのです。
売れるオリジナル商品を開発するなら、マーケティングは、必ず必要となります。
オリジナル商品開発においては、マーケティングフローや売れるための仕組み作りを知る必要があります。
オリジナル商品開発には、マーケティングが重要である。②【商品開発プロセス】
「オリジナル商品開発には、マーケティングが重要である。」というテーマで3つ目に取り上げるのは「商品開発プロセス」です。
商品開発の基本的な概念となるのが、次の2つになります。
- プロダクトアウト
- マーケットイン
です。
オリジナル商品を開発するための基本は、顧客ニーズを把握することです。
顧客が何を求めているか、それを満たす商品作りが重要なのです。
そのためには顧客だけでなく、現在の市場の動向、トレンドなどをマーケティングリサーチし、しっかりと分析することが必要となります。
それらの要素を商品づくりに反映させるために、マーケティングは必要不可欠というわけです。
では、次にオリジナル商品開発においてのマーケティングプロセスについて解説していきます。
マーケティングプロセスは、次の4つの流れで進んでいきます。
- マーケティングリサーチ
- コンセプト定義・設計
- 商品設計
- 実行戦略
では、それぞれのプロセスについて説明していきます。
1:マーケティングリサーチ
最初のプロセスとして必ず必要なのは、材料集め、そう市場調査=マーケティングリサーチです。
自社がターゲットとする顧客カテゴリのニーズを調査します。
オリジナル商品開発の基本とも言えます。
顧客にとって必要な商品とは、何か?
どんな商品を提供すれば顧客は満足してくれるか?
どのような販売戦略で行うことが顧客に届きやすいか?
など、調査内容は非常に多岐にわたります。
2:コンセプト定義・設計
続いては、オリジナル商品の企画・開発という工程になりまし。
市場調査にて知り得た情報を基に商品コンセプトを詰めていきます。
シンプルに必要なことは、次のようになります。
- 「だれ」に
- 「なに」を
- 「どのように」
- 「どうしたら」
これらの顧客に対してのコンセプトを検討します。
顧客ニーズを的確にとらえると共に自社の強みを見直し、自社が何を生み出すべきかを確定していきます。
3:商品設計
ここで、いよいよ前工程の調査材料をもとに具体的なオリジナル商品の設計の段階となります。
商品のデザイン、形、原料、販売価格、制作工程、スケジュールなど商品について詳しくまとめていきます。
4:実行戦略
実行戦略は、ターゲットにどのようにして購入してもらえるかの具体策を決定します。
決めるのは、販売方法や販売ルートなどです。
また、売るための販促活動についても、細かく詰めていきます。
オリジナル商品開発には、マーケティングが重要である。③【商品開発の概念】
「オリジナル商品開発には、マーケティングが重要である。」というテーマで3つ目に取り上げるのは「商品開発の概念」です。
商品開発の基本的な概念として2つあります。
それが「プロダクトアウト」と「マーケットイン」です。
それぞれの特徴、メリット、デメリットを理解し、正しいバランスで適切なマーケティングを行っていく事が重要となります。
顧客ニーズを理解し自社の強みをダイレクトに反映したオリジナル商品の開発を実現できます。
【プロダクトアウト】
「プロダクトアウト」は、自社が自主的に作りたいと考える商品を開発し、市場に提供することです。
オリジナル商品の基本的な考えは、顧客ニーズですが、それに相反するような開発概念ですが作り手(提供側)の理念のほうが強い開発手法と言えます。
プロダクトアウトの考えは、顧客ニーズを中心としたマーケティング全盛の時代においては、古い考えのものです。
しかし、このプロダクトアウトも決して古いというだけではなく、強力な企業理念が革新的商品を生み出すことにも繋がっています。
具体的な事例として、apple社のiPhoneなどが良い例です。
現代人には、なくてはならなくなったスマートフォンを世にはじめて送り出したのです。
その後のスマートフォンの浸透率を考えても、世の中を一変させる革新的なアイテムとなったわけです。正にアップル社にとってのオリジナル商品となったわけです。
「プロダクトアウト」のメリットは、次の3つとなります。
- 顧客が想像しないような革新的な商品を生み出すことができる。
- 商品のパイオニアとしての地位を確立でき、競合で優位性をキープできる。
- 自社のストロングポイントを活かしやすい。
「プロダクトアウト」のデメリットは、次の2つとなります。
- 消費者に受け入れられにくい
- 顧客ニーズに合致していない商品開発をしてしまうことがある。
プロダクトアウトの最大のメリットは、企業のストロングポイントやその企業が持ち得る個性を発揮できることです。
【マーケットイン】
マーケットインは、市場のトレンドやや顧客ニーズをリサーチした上で行う商品開発方法です。
つまり売れる商品を戦略的に開発する手法です。
近代マーケティングに合致している手法と言えます。
「マーケットイン」のメリットは、次の2つとなります。
- 顧客ニーズに合致した商品開発が可能
- 売れないリスクが低い
「マーケットイン」のデメリットは、次の2つとなります。
- 他者との差別化が難しい
- 顧客の創造を超えた商品を提供しにくい
- 商品開発において、どちらが優れているとも言い切れません。