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皆さんはプライベートブランド(PB)について、どの程度知っていますか?

日頃、消費者として多くの小売店を利用する際に、PB商品を手にすることも、よくあるのではないでしょうか。

というわけで今回は「プライベートブランド(PB)とマーケティング」について詳しく説明致します。

プライベートブランド(PB)とマーケティング①【プライベートブランドとは】


「プライベートブランド(PB)とマーケティング」というテーマで1つ目に取り上げるのは「プライベートブランドとは」です。

多様化する消費者ニーズに応えるため、あらゆる商品やサービスが世の中には、存在しています。

数々の商品の中から消費者が自分自身のニーズを満たすために、何を選ぶかは消費者に委ねられています。

さらにどこで購入するかということもまた、消費者にとっての大きな選択肢の1つとなります。

オムニチャネル化が進む現代では、どこで何を買い、自己ニーズを以下にして満たしていけるかは、数え切れないようなパターンがあるのです。

時に、そのような状況が真の消費者ニーズに届かないということも多々あるのですが、これは非常に勿体ないことと言えるのではないでしょうか。

そんな状況の中、EC/通販事業、小売業において、他との違いを生み出す上で、プライベートブランドというのが、私達の生活に非常に近いところに存在しています。

「プライベートブランド」という言葉も、すっかり認知され、皆さんもよく理解されているのではないでしょうか。

プライベートブランドは、小売業、流通業者、卸売業者などが自ら企画し商品開発を行います。

本来は、自らが商品企画、開発、生産までを行わない企業が展開している企業の商品のことを言います。

プライベートブランドの業務としては、企画→開発→製造→販売などの一連の工程を行います。

この段階の中で、全て自社にて完結するというわけではなく、製造においては、企画に基づいた商品をアウトソーシングによって製造しているなど、他社に委ねられるところは、委ねている場合もあるのです。

全行程を自社で全てを賄うということが、決してプライベートブランドの決まりではないのです。

企画や開発までは、自社でできても製造については、専門的な業者に依頼したほうが、よりクオリティが高く生産性も高いことから、製造は外部に発注し、各メーカーとの共同開発というのが多いケースです。

プライベートブランドは、Private Brandというスペルの頭文字をとって「PB」と言われています。

またの名を「ストアブランド」と呼ばれたりもします。

PBを展開しているのは、スーパーやコンビニ、ドラッグストアやホームセンターなどの小売業の主力がほとんど展開しています。

プライベートブランドとして有名なのは、セブンプレミアム、トップバリュー、無印良品などが非常にメジャーな存在と言えます。

皆さんも、これらのメジャーなプライベートブランドの商品を含めたPB商品を一度は購入してみたことがあるのではないでしょうか。

プライベートブランドを多くの企業や小売店が展開しているのには、それなりの理由があり、メリットも数多くあるからです。

プライベートブランド(PB)とマーケティング②【プライベートブランドの戦略】


「プライベートブランド(PB)とマーケティング」というテーマで2つ目に取り上げるのは「プライベートブランドの戦略」です。

現在でも増加し続けているプライベートブランドですが、その他に、「ストアブランド(SB)」と「ナショナルブランド(NB)」という言葉もよく耳にするようになりました。

これらは、いったいプライベートブランドとは、何が違うというのでしょうか。

ストアブランド(SB)とは、小売店、流通業者、卸売業者が「品質や価格を改善して販売する」自社ブランドのことです。

プライベートブランドは開発から行いますが、ストアブランドは品質改善から行うということが、大きな違いとなります。

企画があるかないか、このステップの有無が大きな違いとなります。

次にナショナルブランド(NB)ですが、製品や商品に対して製造メーカーがつけた「ブランド名」のことを言います。

代表的な例で言えば、コカコーラやiPhoneなどがあげられまます。

つまりナショナルブランドは製品ごとによるブランド名で製品自体の認知度が高いと言えるものです。

確かに考えてみれば、コカコーラやiPhoneなどは、製品として誰でも知っていて、どのようなものであるかは、すぐにわかるものです。

さらにSPAがあります。

SPAとは、Specialty store retailer of Private label Apparelの略称です。

SPAは、そもそも商品の企画・開発からはじまり調達、生産、流通、販売、広報、プロモーション、店舗運営という全工程を全て自社で行うアパレルのビジネスモデルのことを言います。

SPAの最たる例としてあげられるのが、ユニクロがあります。

小売業のブランドとして、各業者が独自で提供しているプライベートブランド(PB)は、非常に定着しているのです。

では、次に日本企業におけるプライベートブランドの歴史について振り返ってみることにしましょう。

今ではすっかり定着しているプライベートブランドですが、いったいどのくらいから、プライベートブランドがはじまったのでしょうか?

そもそも、日本国内において、プライベートブランドが浸透したきっかけは、ダイエーの「セービング」でした。

当時のPB商品の消費者のイメージというのは、良いものではありませんでした。

PBというと「安かろう、悪かろう」というのが一般的なイメージとして捉えられていた傾向が強まっています。

そのようなイメージから払拭するために行ったのは、商品そのものの品質向上でした。

PBの比較対象となるのは、「ナショナル・ブランド」(略してNB)であり、NBに引けを取らないクオリティの商品を提供する必要があります。

クオリティは保ちつつも、価格的に安価なものである必要があるのです。つまりPB商品に対する消費者の要望というのは、コスパなのです。

そのような状況もあり、PB商品においての商品開発にも注力している企業が増加しているのです。

消費者の身近なところにあり当り前となったプライベートブランドは、既にNBを超えているものも数多く存在しています。

クオリティや、NBより高価なPBも出てきている状況であるのです。

特に小売業については、どこも何かしらのPB商品を扱っている状況なのですが、既にPBが差別化ではなく、小売ブランド化として成してしまっているため、それだけで済ませてしまっているという現状もあるのです。

プライベートブランド(PB)とマーケティング③【小売業のブランド化の重要性】


「プライベートブランド(PB)とマーケティング」というテーマで3つ目に取り上げるのは「小売業のブランド化の重要性」です。

PB商品であれど、市場に投入する場合オリジナリティのある魅力的な商品を投入できれば、差別化戦略としての重要な1要素となりえます。

差別化戦略と言葉で言うのは簡単ですが、モノにあふれる現代者会においてのビジネスの差別化というのは、どれだけ難しいかわかりません。

小売業にとっては、価格、品揃え、品質、サービスなど、あらゆる面で消費者には判断されるシビアな世界におかれ、それでいて様々な要素のマーケティング・ミックスの施策を行っても、すぐに真似されてしまい独自性を保つのは非常に難しいのです。

「差別化」という意味では非常に厳しい現実ではありますが、今後の産業の将来を見据える上で重要となるのは、何を見据えるべきか?というのが非常に大切になります。

目の前にあるリアルな今のビジネスから感じとるには、流通小売業というのは、非常に多くのヒントが隠されており、見習うべき点が多数あります。

流通小売業の現在は、非常に安定している状態です。
ライフサイクルで言っても、とうに衰退期などは過ぎ世の中に必要不可欠なのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「プライベートブランド(PB)とマーケティング」というテーマで詳しく解説致しました。

身近になったプライベートブランド。

消費者からは、一定の評価を得ていることは、間違いありません。

売り手側からすれば、他社との差別化をするためのプライベートブランドですが、現在、数多くの企業が積極的に行っていることから、実際にはPBのみでの差別化をすることは、非常に厳しいのです。

とは、言うもののプライベートブランドは、企業や店舗の独自の戦略イメージをもたせるのには、消費者にとっては非常にわかりやすく、戦略としては価値あるものです。

プライベートブランドを通じた企業間の業務連携やコラボレーションなど、ビジネスとしての可能性を大きくするプライベートブランドは、今後もさらに違った形で発展していくことでしょう。


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