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日本社会の構造変化による影響は経済や政策など様々なところに影響しています。「働き方改革」が掲げられる最中、日本経済を支える国内の各企業にも対応が迫られています。
そこで注目されている新しい働き方が「リモートワーク」です。

これまでシリーズとしてお送りしてきた「リモートワーク」という働き方について完結編となる今回は
「10分でわかる!リモートワークによる働き方改革【第三章】」というテーマで詳しく解説していきます。

10分でわかる!リモートワークによる働き方改革⑤【リモートワークのデメリット】


「働き方改革」を実現させる為には、「リモートワーク」は企業にとっても、働く側にとっても様々なメリットがあり有効な手段と言えます。しかし、メリットだけではなくデメリットもあります。

「リモートワーク」導入をを検討している企業にとってはメリットだけでなく、デメリットもしっかりと理解する必要もあります。デメリットを知ることにより「リモートワーク」の改善策を知ることにも繋がります。

【環境整備】
企業として「リモートワーク」を実践する上で、当然に必要になるのが環境整備です。在宅勤務となった場合、仕事は従業員個々の自体となるわけですから、企業とては仕事場となる共有スペースを失くすことになります。

その代わり利用するのが「ネットワーク」となるわけですから、ウェブ上などに情報共有のシステムを準備する必要があります。クラウドサービスやオンラインストレージ、強固なセキュリティ環境が必要となります。

従業員としては、インターネットへの接続環境と仕事用のパソコンなどの準備が必要となります。

環境整備に関しては、現在ではそれほどハードルは高いことではありません。現在、企業に関わらず多くの業種において既にオンラインでのやりとりは頻繁に行われていますし、個人レベルでもインターネット環境は、ほとんど対応されています。またパソコンなども一家に一台は所有している状況です。

企業にとっても、ビジネス用の環境構築をするには既に様々なサービスや専門業者が存在している為、企業自ら開発せずとも、既存のサービスを利用することで直ぐに整えることもできます。

企業側で準備するのは、その企業が独自に持ちうる仕事の材料を整備することです。例えば顧客情報、在庫情報などのデータ整備をし、オンラインにアップロードしておく必要があります。さらに書類の電子化などペーパーレス化を行う必要があります。

このように全てをオンライン上で仕事ができる事前準備と環境整備が必須となります。

【コミュニケーション】

在宅勤務による一番のデメリットがコミュニケーションです。オフィスであれば、机を並べて仕事をしていれば不明点や相談事などは隣の同僚、先輩などにすぐに聞くことも可能ですし、仕事以外のコミュニケーションをはかることも簡単です。

普段から毎日、顔を合わせて仕事をしているのとそうでないのとは、やはりどうしてもコミュニケーションは希薄になりやすいです。それについては、Web会議やリアルタイムチャットなどで対応していることもあります。

一方で煩わしい人間関係が軽減できることも1つのメリットです。人が集まって何かをする場合、必ず好き嫌いが生じるものです。人間関係や職場のトラブルというのは、意外に多いものです。そのことを考えれば、コミュニケーションの希薄と考えるかシンプル化と捉えるかは、考え方の違いとも言えます。

【勤怠管理】

リモートワークの難点として、勤怠管理があります。しかしこれも各企業にてクラウド上に仕組みを設けるなど対策をしていますので、徐々に解消しつつあります。

10分でわかる!リモートワークによる働き方改革⑥【導入の見極め】


企業としては、「リモートワーク」を実際に導入するかどうかは、慎重に見極める必要があります。

というのも「リモートワーク」は全ての企業・業種に向いているとは限らないからです。例えば接客業や飲食業他、サービス業についはお客様ありきの仕事なので、リモートワークはあり得ません。

例え在宅勤務が可能な業種であったとしても、その成果が見えやすい企業と見えにくい企業があるのも事実です。

当然、「リモートワーク」に向いているのは成果が見えやすく勤怠管理がしやすい企業となります。勤怠管理が難しい場合には、生産成果主義を採用することにより解決しているところもあります。

「リモートワーク」に適している職業としては、ライター、エディター、デザイナー、、ITエンジニアなどです。また個人のスキルや技術など個人の裁量に左右される職種が「リモートワーク」に向いていると言えます。

このように企業としては、実際に自分の業種が「リモートワーク」に適していて有効な手段となるかを、まずはじめに見極める必要があるのです。目的の明確化をしてから制度・仕組みなどの準備を段取りよく行う必要があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「10分でわかる!リモートワークによる働き方改革【第三章】」というテーマで詳しく解説致しました。

全3回にわけてお届けした「リモートワーク」という働き方。まだまだ導入している企業は、割合的には少ないのですが、今後導入する企業は増加することは目に見えています。

総合的にみても、デメリットよりメリットのほうが大きい「リモートワーク」は、数年先は「常識」となっている可能性もあります。

企業としては、他社より一歩先を見据えて検討材料の1つとして取り組むべきことでしょう。


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