新規事業を立ち上げるには時間と労力、お金、人など様々な事柄が必要となります。
そして新規事業においては、競合他社が必ず存在します。特に既存のサービスであればシェアを獲得するのは容易なことではありません。
というわけで新規事業を成功に導く為の方法を今回はお教え致します。
10分でわかる新規事業を成功に導く方法とは?①【新規事業が難しい理由とは】
企業にとって新規事業展開は大きなメリットをもたらします。
必ず成功するという保証のない新規事業への参画は、もちろんリスクがありますが、将来的な成長性と生き残っていく為には必要な経営戦略のひとつです。
過当競争の激しい現在の市場において、高い収益をあげる新規事業を軌道に乗せることは容易なことではありません。
時代は刻一刻と進化、変化しており、顧客のニーズもより細かくなっています。
情報社会の現代、物の溢れた便利な世の中においてもニッチな産業は必ず存在します。
企業が新規事業をはじめる場合に、全く未知でまだ市場にない新たな分野ばかりに参入するわけではなく、既存の分野に参入するケースも多々あります。
既存の市場分野では、既にマーケットが成立していますので新参者に対しては、確立されたシェアの中で自身のシェアを獲得するのは並大抵のことではありません。
そして競合他社も存在していることも、新規参入組にとっては意識すべき点です。競合他社の中でも、厄介な存在となるのが大手企業の存在です。
現在では、どんな市場においても競合が存在しないセグメントなど存在しません。そのような意味では、どんな新規事業でも同じ条件と言えます。
新規事業への取り組む姿勢そのものは非常に大切なこととなりますが、それよりも重要なことは新規事業をスタートさせ事業として十分な利益を上げることができるかどうかということです。
企業としては、新規事業を行うならば、高い収益を期待することは当然です。高い収益を望むなら高収益が期待できる市場に参入すべきなのです。
高い収益性が見込まれる市場には、それなりの特殊な事情があります。例えば新規参入への難しさというものがあります。ライセンス制を導入している分野では新規参入そのものが難しいなど、既に実績と地位がある既存企業が有利になる市場となっているのです。
例えば顧客に対しての強い交渉権を持ち合わせていたりするのです。わかりやすいところで言えば携帯電話の「通信キャリア業界」がいい例です。
これまで通信キャリア業界といえば、ドコモ、ソフトバンク、auの大手三大通信キャリアがその市場を独占してきました。今でこそ新規参入組が参戦している通信キャリア業界ですが、既存の三大キャリアの強さは現在でも変わりません。
このように高収益が期待できる市場には、強力なライバル企業が必ず存在するものです。十分な資金力と市場においてのポジションとシェアを持ち合わせたライバル企業に対し、新参者がどう対抗すれば良いのでしょうか?
10分でわかる新規事業を成功に導く方法とは?②【真向う勝負は難しい】
通信キャリア業界をいい例として、高い収益性が見込める市場では既存の業界ならではの市場が出来上がっています。
その為、新参者としては既存の企業との真っ向勝負というのは避けるべきなのです。既存企業にはその業界でのポジションと資金力などの武器を持ち合わせている為、最初からかなうわけはないのです。
そのようなことから、新規参入者が新たに市場に参入した際には、既存企業とのビジネスモデルや顧客との真っ向勝負は避けるべきなのです。
しかし、真向う勝負ができないのなら、それ以外のニッチな分野を探り既存企業より優位な点を作ればよいのです。新規参入としては、業界でのノウハウや経験も浅い分、常識を常識と感じないという利点もあります。
考えようによっては、業界に染まらず顧客目線で物事を考えられる可能性が実は既存企業より高いのです。その点をメリットと考え積極的な新たなアプローチで業界に新しい風を吹かせることはできます。
新規市場への参入をスムーズに行う為のマーケティング的戦略も必要です。下手に既存企業に勝負を仕掛ける営業戦略を行なえば、既存企業による仰臥位から締め出す為の露骨なキャンペーンなどを行われる必要があります。
つぶされるよりも上手く共存する方法を探るので。
10分でわかる新規事業を成功に導く方法とは?③【高い収益性を上げるには】
既存市場への新たに新規事業者として参画し、高い収益を上げるのは、それほど難しいことではなくシンプルに考えるべきです。
前述の通り、既存企業には見えていない視点で物事をとらえ、新たなアプローチで顧客にはたらきかけます。
そしてコスト構造やサービス提供の手段を変えることで、新たな顧客を開拓していけばよいのです。