ビジネスにおいて新たなことを行うことは成長戦略としては、必要なものです。
既存のビジネスに終始せず、新規事業に取り組むことは正しい経営戦略ですが、成功するケースばかりではありません。
その理由としてはマーケティングの知識が不足しているからです。
ということで今回は「新規事業は、マーケティング戦略ありき!【前編】」というテーマで詳しく解説していきます。
新規事業は、マーケティング戦略ありき!①【新規事業の必要性】
企業が成長する為の経営戦略として新規事業への取り組みは欠かせません。
企業において既存の商品やサービスに頼るだけでは将来の見込みは明るいものでないでしょう。
現代、企業にとっても生き残るのも大変な時代なっています。情報社会となった現代社会では、顧客(消費者)のニーズは高まるばかりです。
顧客というのは、常に新しいものを希むわがままな存在であるのです。
そんな市場のニーズを素早く察知し、顧客のニーズに応える商品やサービスを提供することが企業としての役目です。
これだけ物やサービスが溢れた現代においても市場には、まだまだ未開拓のニッチな分野があるはずです。
そんなニッチの分野を探し、新規事業を積極的に取り組む姿勢というのは、企業にとって正しい選択と言えるでしょう。
立ち止まっているだけでなく、常にチャレンジの精神が求められるのです。
新規事業に取り組む企業や個人は、後をたちませんが、全ての新規事業が上手くいくという保証は全くありません。
むしろ失敗するケースの方が多いのです。失敗は成功の元と言うように、リスクや失敗を恐れていては、新たなビジネスチャンスは生まれませんので、まずチャレンジする姿勢は必ず必要となります。
では、なぜ新規事業が失敗するケースが高いのでしょうか?
もちろん、これまで経験したことのない新しいことは、ノウハウも経験もないことから、最初から上手くいくほど甘くはありません。
しかし、実際に盲点となっている理由が、「マーケティング」なのです。
新規事業をはじめる以前に「マーケティング」そのものを知らない場合が多いからです。
新規事業は、マーケティング戦略ありき!②【成功するにはマーケティング戦略が必須】
実は新規企業を始めた場合、成功するか失敗するかは、「マーケティング活動」を行っているか、いないかの「差」なのです。
新規事業展開するにおいて、マーケティング活動をしっかりと行った場合とそうでない場合とでは、明らかに利益増加率が異なるのです。
このことから、現代ビジネスにおいては、いかにマーケティング活動が多大な影響を及ぼすのかが理解できます。
マーケティング活動を行う際に、まずはじめに行うべきことは、自社の強みを知ることです。
自社については、わからないはずがないと思われがちですが、実は自分自身のことは案外わからないかったりするものです。
周りからみて、自分自身がどのように見えているか、自社の特色、長所、強みを徹底的に分析してみることが必要です。つまり「己を知る」ということです。
他とは違う他者との違いを明確にすることが必要です。
そして顧客(消費者)に対し、自社の強みをしっかりアピールすることが必要となります。
新規事業に成功している企業の例を見ると、マーケティング分析というものをしっかり行っている割合が多いのです。
具体的には次のような分析を行っています。
- 他社との差別化
- 販売データの分析
- 口コミの分析
- 競合他社との比較分析
- 外部から見た自社の市場評価
新規事業は、マーケティング戦略ありき!③【情報戦略の必要性】
次にマーケティング戦略を行うには、現在で必須とされるのが「情報戦略」です。
インターネットやスマートフォンが発達した情報社会の現代としては、当たり前の取り組みとなっています。
情報戦略の具体的な取組とは、自社の商品やサービスを消費者に向けたPR活動や宣伝活動などのアプローチです。
この販促活動についての取り組み意識は、新事業展開に成功している企業も、そうでない企業のどちらも取り組む意識は強いのです。
新たに事業をはじめたのですか、当然顧客にその存在を知ってもらう為に積極的に広報活動は行うわけです。
そして販促活動においての優先度は、次の順となっています。
- 自社WEB サイトでのPR
- ネット販売などを活用した販路拡大
- 店頭での販促活動このように商品、サービスのPR活動を行っている企業は、多数を占めるものの、中にはPR活動を行っていない企業もあり、その差は明らかとなっています。
さらに、新規事業展開を成功させている企業においては、効率的なマーケティングに基づいた販促活動を行っていることが多く、ITを活用した販売データの分析などを行っている場合が多いのです。
実は、マーケティング的情報戦略の立案、計画を行った上で忠実に実行している場合には、他社と比較すると大きな影響が出ている場合があるのです。