世界に多大な影響を及ぼしている新型コロナウイルス。生活を一変させるだけでなく、経済にも大きな影響を及ぼしています。
外出自粛が叫ばれる中、スポーツ業界もかなりの打撃を受けています。
というわけで今回は「未来はどうなる?スポーツビジネスとマーケティング」について詳しく説明致します。
未来はどうなる?スポーツビジネスとマーケティング①【ダイレクトに影響を受けたスポーツ業界】
「未来はどうなる?スポーツビジネスとマーケティング」1つ目のテーマは「ダイレクトに影響を受けたスポーツ業界」です。
2020年、現在。世界中に大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルス。いったい誰が、この年このようなことが起こることを予想できたでしょうか?
経済、ビジネス、生活、あらゆる面での活動を停滞させることを余儀なくされました。
世界的にみれば、感染拡大を防止する為に各国それぞれでの対応を行ってきました。感染拡大率が高い国においては、全面都市封鎖、いわゆるロックダウンが行われるなど制限の厳しい対応を行う国も存在しました。
我が国、日本においても4月、前例のない緊急事態宣言が施行され外出自粛を促されました。
学校においては、臨時休校、店舗においての時短営業や休業要請、テレワークの推進など、人と人との接触を避ける為の対策が行われています。
それによって自宅で過ごすことが増え、外での活動が制限されたのです。
当然そのような状況となると、体を動かす機会も普段に比べ制限されるわけです。公園でさえ、利用の禁止を求められるなど、非常に気を使うことが増えストレスのたまる状況となっています。
そのような外での活動を制限された中、甚大な被害を受けているのが、スポーツ業界です。
今、スポーツビジネスは、完全に停滞している状態で活動停止を余儀なくされています。
日本だけでなく全世界が同じような状況になっています。
スポーツというのは、エンターテイメントであり、プロスポーツを魅せることで存在価値があります。
しかし、今安心してプロスポーツを見れる環境など、どこにもないのです。
新型コロナウイルスの終息の目処がたっていない中、再開の判断がしにくいスポーツビジネスの世界ですが、この先いったいどうなっていくのでしょうか?
本来なら2020年はオリンピックイヤーということで、世界的なビッグイベントで盛り上がりを見せるはずが一転して、イベント中止や開催延期に追い込まれてしまいました。
スポーツビジネスとしても、現在、危機的な状況であり、各プロスポーツでも、この状況にどのように向き合うが対応を迫られています。
日本にも数多くのプロスポーツがありますが、国内ではプロサッカーのJリーグ、バスケットボールのBリーグ、プロ野球、相撲など、数多くのプロスポーツビジネスが試合などの開催を中止しました。
2020年5月の時点では、今行われているプロスポーツはありません。
未来はどうなる?スポーツビジネスとマーケティング②【唯一無二のプロダクト】
「未来はどうなる?スポーツビジネスとマーケティング」2つ目のテーマは「唯一無二のプロダクト」です。
今、スポーツ界は全体は止まっており、時計の針は、動いていません。このようなことは、かつて経験したことがありませんでした。
今回の騒動では、経済界にも大きな被害を及ぼしていますが、活動を制限された中でのスポーツビジネスの脆さを垣間見ることになりました。
スポーツビジネスの最大の問題点であるのが、唯一のプロダクトである「試合」ができないことです。
スポーツビジネスにとって、日々生み出されるコンテンツを作り出すことができない中では、何もはじまりませんし、何も生まれないのです。
このような状況にスポーツビジネスは、どのように取り組んでいけばよいのか?そして、マーケティングとして、どのように動けばよいのでしょうか?
試合が開催てきないことで、収入の確保にすぐに問題が生じます。
各スポーツ団体の大きな収益源となるのが、広告料です。
この広告収入はスポーツビジネスにとっては、かなり大きな収入現状となるのですが、試合が開催できないことから、この広告収入は、いったいどうなるのか?
プロスポーツの世界では、1試合、試合をおこなわないだけで、数億円の損失があると言われています。
広告収入の他、スポーツビジネスの主な収入源をまとめてみました。
- 入場料
- 放映権
- 広告料
- ファンクラブ会費
- グッズ販売
- 飲食などの出店手数料
以上のような収入源があるわけですが、上記のどれにおいても、前提として試合が行われてこそ収入として確保できるのです。
スポーツビジネスとして試合を開催するには、様々な角度からマーケティングリサーチが行われ、試合の企画、運営、スケジューリング、ファンサービスなど、様々な部門が関連し成り立っていることがわかります。
さらにスポーツビジネスは、コンテンツとしての魅力もあるのです。
新たな試合をコンテンツとして配信することでの放映権や、それによってメディアへの露出が増えることから、スタジアムや選手などが広告媒体となりえているのです。
そうしたビジネスアイテムを用いて企業へのマーケティング活動のフィールドとして提供しているのです。
つまりスポーツビジネスにおいての「試合」は、スポーツビジネスだからこそ成り立つ「プロダクト」であり、その「プロダクト」こそが、企業にとっての有効的なマーケティングフィールドとなるのです。
未来はどうなる?スポーツビジネスとマーケティング③【リスクの表面化】
「未来はどうなる?スポーツビジネスとマーケティング」3つ目のテーマは「リスクの表面化」です。
今回の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、甚大な被害を受けているスポーツ業界ですが、それによって大きなリスクがあるということを露呈してしまいました。
とは、言っても世界的な影響は大きく、これまでの日常が日常でないことを考えれば、どんなビジネスでさえ、これまでのようには成り立たないイレギュラーのことと言えます。
しかしながら、それでも、通常であれば多くの人が関心をよせるスポーツビジネスには、脆さもあることを実感しました。
イレギュラーという状況で、ここまで長期にわたって試合ができないということも、これまでは、なかなか想像することは、できませんでした。
プロダクトを生み出せない状況となると、収入が見込めなくなります。
プロダクトを生み出せないということは、契約上、プロダクトありきの条件で契約を結んでいることが履行できないということになるわけです。
そうなると、契約を結んでいるクライアントとの関係にも影響を及ばしてしまいます。
スポーツビジネスというのは、他にはない唯一無二のプロダクトを持っており、それを強みにビジネスを展開しているわけです。
各プロスポーツ団体こそが、ブランドであり、それに属するプロスポーツそのものこそブランドなのです。
そのブランドに惹かれ、ファンは応援するわけです。
デジタル化の情報社会において、今世の中は、様々なコンテンツを求めています。
いつでもどこでも、どんな時でも、誰もが簡単に情報を取得できる時代、人々は常に新しい情報を求めています。そんな中、最新で楽しめるコンテンツが常に必要とされているのです。
そうした中でプロスポーツビジネスのコンテンツは、エンターテイメントとしての価値を、これまで高めてきました。
マーケティング的にみれば、物があふれたこの時代、「モノ消費」から「コト消費」へ人々の欲求はシフトしています。
そのような時代背景とニーズによって、スポーツビジネスは、ライブエンターテインメントとしての価値を高め、入場料収入、広告収入などをメインとし売上を伸ばしてきたのです。
ここでスポーツビジネスの収入面として考慮しなければならないのが、主な収入源である入場料と広告の収入の違いです。
入場料収入というのは、会場などのキャパシティにより制限があります。
それに対し広告収入というのは、その存在価値が適正価格として評価される為に、価値を高めることができます。
強いチームで人気があれば、人が注目度も高まりマーケティング効果も高まり、よりその存在価値は高くなるというわけです。
つまり、やり方次第では広告収入は、その価値を何倍にすることも可能なのです。
唯一無二のプロダクトという、武器を活用したマーケティング戦略は、他にはない魅力とブランド力があるのです。
しかし、そのプロダクトが実現できないことが、最大のリスクとも言えるのです。