新型コロナウイルスという誰もが予想しなかった事態が起こり、様々なところで影響を及ぼしました。
もちろんマーケティング的にも変化が訪れました。
その中で重要視されるのが「ストックビジネス」です。
というわけで今回は「マーケティング考察論。ストックビジネスの重要性」について詳しく説明致します。
マーケティング考察論。ストックビジネスの重要性①【今高まるストックビジネスの重要性】
「マーケティング考察論。ストックビジネスの重要性」というテーマで最初にふれるのは「今高まるストックビジネスの重要性」です。
「備えあれば憂いなし」。
何事においても事前に準備できていれば、不測の事態が起こった際にも落ち着いて対応することができますし、リスクを軽減させることができます。
現代社会は、いつ何時何が起こるか全くわかりません。
2020年にしたって、まさかオリンピックが延期になるなんて誰もが予想しなかったことです。
今なお沈静化せず、出口の見えない新型コロナウイルス。
新しい生活と新たな価値観が生まれる中で、ライフスタイルも徐々に変わってきました。
新型コロナウイルスによって私達の生活様式や常識は、変わりました。
世界的規模に見る大規模なパンデミックにおいて、全世界が同じように意識の変化をもたされるようになりました。
人類史上においてもここまで大きな変化というのは、戦争以外では、ありえない大きな出来事なのではないでしょうか。
例えば身近なところでの変化として、テレビ番組にもあらわれています。
出演者のソーシャルディスタンスやリモート出演など、これまで見られなかった分割画面での番組をよく見かけるようになりました。
これは、作り込んだテレビの世界とは違い、まるでオンライン会議を見ているような感じもしたのです。
今ではすっかり見慣れてしまった感もある分割画面、すっかり定着し世の中のスタンダードと化してしまった感があるのです。
日常の中にも、オンライン化は進んでいます。
テレワークが推奨されたことで、オンラインミーティングが増加したり、学習塾や子供の習い事についてもオンライン化が進みました。
新型コロナウイルス感染拡大という不測の事態は、ビジネスやライフスタイルに与えた影響は、かなり大きいものがありますが、それならそれで、ニーズを見つけそれに対応しようとするものです。
マーケティングが重要視される現代社会においては、特にニーズを見つけようとする姿勢が強く、世の中の欲求を満たそうとしています。
そこにマーケティングが存在しビジネスが成立するからです。
このような取り組みを客観的に見ていると人間の欲求を満たすのは感情と心理なのです。
そこに「欲求」は、生まれ、ビジネスチャンスは、そこにうまれるのです。
今回のコロナによって、オンラインのニーズが高まったという事実がある一方で、ニーズが減ったものも当然あります。
外出を控え人との接触を避ける行為は、経済を停滞化させる要因にもなりました。
現にダイレクトに影響を受けたのが、飲食業界です。
今回のコロナを機に多くの店舗が閉店に追い込まれたという事実があります。
ビジネスやマーケティングにおいては、どうしても外部要因に左右されることは、有り得るのです。
マーケティングとは、長い目で見る必要があります。
今ではビジネスのスタンダードとなったマーケティング活動も、結果が出るには、それなりに時間がかかります。
そのような意味でも比較的、長いスパンで長期的視野において世の中の不具合を見つけることが実は重要だったりします。
その世の中の不具合さについて考慮しなければならいないのは、そこに「ストック性」があるかないかということです。
マーケティング考察論。ストックビジネスの重要性②【長期的視点とサービスの本質】
「マーケティング考察論。ストックビジネスの重要性」というテーマで次にふれるのは「長期的視点とサービスの本質」です。
今回の新型コロナウイルス感染拡大によってあからさまになったのが、ストックビジネスの重要性です。
情報社会の現代、消費者の購買行動というのは、ある意味極端になっています。
情報の多さにより判断力が高まり、行動力も上がったのです。
ニーズの高さによって、買い占めが起こり、様々なものが小売店から、わずか数時間で商品がなくなったのです。
例えば消えものであり、生活必需品であるトイレットペーパー、ティッシュペーパーなどはあっという間になくなりました。
また、ミネラルウォーター、除菌剤なども街から店舗からなくなりました。
このような極端な購買行動の変化は、マーケット(市場)を大きく混乱させることになったのです。
供給が本当に間に合わず在庫がないという状況が深刻だったのは、「マスク」です。
緊急事態宣言中の最中、マスクの購入は非常に困難でありました。
また、ニーズの高さから、マスクの価値が向上しこれまでの10倍以上の相場で取引されていました。
希少価値が高いものには、当然価値は上がるという自然の原理なのです。
それでもニーズが高ければ物は、売れるわけで、買い手は現れるというわけです。
その一方で、トイレットペーパーは、一時期店舗から姿を消しましたが、日本国内には在庫は十分にあったということです。
一時的に在庫不足となったのは、定められた在庫供給を行っていた為ということです。
トイレットペーパーの買い占めによる小売店舗での在庫ギレという異常行為は、メーカー側が在庫は十分にあるので買い占めは、控えるようにと訴えかけたほどなのです。
そもそもトイレットペーパーの買い占めが起こった要因となるのがネットでの情報でした。
マスクと同様にトイレットペーパーも在庫切れになるという噂が出回った為です。
実際のところは、十分に在庫があったにも関わらずということです。
これは、誤情報により消費者の不安を会おったことにより購買行動へ走らせてしまったことです。
情報社会の弊害とも言えるものでした。
このように、いかにストックビジネスが大切なのかを今回の件で、よく理解できたのではないでしょうか。
企業としては、将来事業化できるようなサービスを考え、ビジネスチャンスは、どこに転がっているかを見つける必要がありまし。
その中にストックビジネスのニーズは、はたしてあるのか考えることが非常に大切なのではないでしょうか。
マーケティング考察論。ストックビジネスの重要性③【ピンチはチャンス】
「マーケティング考察論。ストックビジネスの重要性」というテーマで最後にふれるのは「ピンチはチャンス」です。
ここで「ストックビジネス」そのものについてふれておきます。
「ストックビジネス」とは、「継続的に収益を生み、資産価値を向上させ、それを継続的にキープすること」を言います。
単に在庫管理という意味ではないのです。
ストックビジネスの基本とは、連続性があることです。
それによって時間の経過と共に収益も積み上がるのです。このようなストックビジネスは、企業にとってのリスク回避策ともなり、安定性を供給します。
ストックビジネスは、そもそも攻めの経営姿勢ではなく、守りの経営姿勢でした。
経営状況が苦しい経営から脱し将来的に少しでも楽をしたいということで、生み出された経営手法です。
しかし、今のこの世の中、何が起こるかわからない時代となっています。
ここ数年で、実際に現実には想像し難いことがいくつも起こっているのですから。
2020年の新型コロナウイルス以外のこれまでのマーケティングを大きく揺るがす事態をまとめてみました。
- SARS
- リーマンショック
- 新型インフルザ
- 東日本大震災
これ以外にも様々な出来事がありましたが、少なくともここ数10年の内で、わずか3年スパンで経済を揺さぶる大きな出来事があったのです。
このようなリスクの多さを見ると現代は、企業経営するのは、非常に難しい時代だということがわかるのです。
つまり、企業経営の前提として、何があっても乗り切れる経営が必要とされるのです。
ストックビジネスは、本来「楽」したいという思いから生み出されたにも関わらず、企業にとってのリスク回避策としてのビジネスに変わったというわけです。
だからといって企業経営に対しては、決して内向きになる必要はなく、不測の事態が起こった中においても、ビジネスチャンスは必ず見つかるというスタンスで望むことが基本的には大切なのです。