オンライン・マーケティングでは最終的に売買契約や問い合わせ、資料請求などをコンバージョンの目標に据えて戦略を練る必要があります。ここでは、具体的にどのような方法がよく用いられているのか見ていくことにしましょう。
目次
成約見込みのあるアクセスを増やす
オンライン・マーケティングにおいては、アクセス数が重要な点は間違いないのですが、問題は、量だけあって質を伴っていなければ意味はないと言うことです。
最終目標が商品の売買契約と言うページでしたら、例え100万アクセスあったとしても、購入者がそのうちの一人か二人では成功とは言えません。逆に1万アクセスしかなくても、二割程度の人が購入している場合、先の例に比べて成功度は高くなります。
具体的な方法としては、下記のものがありますが、重要なのは使い方です。
- 有料広告の活用
- SNSの利用
- ポータルサイトへの登録
有料広告の活用
まず、有料広告の活用は、おおまかに二つの形があります。
バナーテキスト広告
一つ目は検索エンジンやwebページの一定スペースにバナー・テキスト広告を出す方法。
この方法は手軽に集客力を高める効果がありますが、コンバージョンに至るかと言うと、微妙な所です。
売り文句につられてアクセスしてきたものの、ページから魅力が感じられない場合には、早期に離脱することも少なくはありません。使い方としては、最初は控えめに利用して、コンバージョン率を見ていきます。最終的に商品購入や問い合わせに至ることが多ければ、より積極的に活用していきましょう。そうではない場合には、商品ページを魅力的なものに作り直したり、キャンペーンを考えると言った工夫をすることで、効果を高めることが可能です。
商品紹介ページを作ってもらう方法
上記の方法よりも、コンバージョンを増やす期待が持てるのは、色々なサイトで商品紹介ページを作ってもらう方法となります。
この方法は広告枠にバナーを表示するものではなく、自社以外のサイトに自社商品のレビューや紹介と言った形で、特別にページを作ってもらうのが特徴です。人気の製品でしたら勝手にユーザーがレビューしたりするのですが、まだ知名度が高くない場合には、有料広告の形で作ってもらうのも一般的。
他人・他社のページで商品・商材の魅力を宣伝してくれるので、そこから自社サイトに流入するユーザーは、購入・成約意欲が高いと見込めます。
SNSの活用
次に、近年は常套手段となっているのがSNSの活用です。ツイッターやインスタグラムが代表的でしょう。
これらのSNSは使い方がやや特殊で、そのまま商品紹介をしたり、広告文を掲載しても、見向きもされないことが多いです。ツイッターなどはユーザーが遊び・趣味の範囲で使うのが基本ですから、企業広告を大々的に掲載しても、それが面白くないと中々興味を持ってくれません。逆に言えば、面白くて興味を引くような内容でしたら、効果が期待できます。
どうやって面白さや新鮮さを引き出していくかは悩みどころとなるテーマです。自社で方針を策定しても良いですし、SNSの活用が上手な社員に任せるのも選択肢でしょう。上手く使いこなせば、ここからコンバージョンに至る見込みも出てきます。
ポータルサイトの活用
ポータルサイトは、いわば情報の発信基地のような特徴があります。
特にページを作ったばかりの頃はアクセス数が増えず、色々なポータルサイトに数多く登録するケースもありますが、無闇に使っても効果は見込めません。
これの活用方法としては、まず、自社ページのテーマに合致するポータルサイトを選ぶことが第一目標です。
旅行関係のページでしたら、旅に関連したポータルサイトを選んでいきます。こうすると、旅に興味があるユーザーがポータルサイトで自社を見つけ、そこからアクセスしてくるわけですから、効果が期待できるわけです。
コンバージョンを増やすための定石テクニック
ここまではweb集客の方法について見てきました。
見込み客が多く来訪するようになったら、次はコンバージョンに上手く導いていくことが大切です。コンバージョンに導くには、こちらから積極的にアプローチすることと同時に、ユーザーが能動的に行動するように引き出すことも重要となります。
クーポンは単に割引券としてユーザーに与えることもできますが、使い方によっては効果を高める期待が持てます。
例えばくじ引きクーポンとして設置し、当たりが出たら24時間は5%オフにすると言うような形ですと、ユーザーの購買意欲を刺激できます。
期限付きキャンペーンは、「これを逃せば損になる」と言うことで、ユーザーに積極的な行動を促す効果を期待可能です。ユーザーの行動を分析した時、今一歩、踏み切れずに離脱していくような方が多い場合には、これらの方法を検討していきましょう。
ユーザーがアクションを起こしやすいギミック
上記の方法を取り入れても、あと一歩を踏み切れないユーザーは少なくはありません。
同じユーザーが何度も成約ページまで来るのに、どうしてもあと一歩で離脱していくと言う現象もしばしば見られ、マーケティング担当者としてもモヤモヤした気持ちになることもあるでしょう。このようなユーザーに対しては、まずはコンバージョンを狙うのではなく、先にワンクッションを置く形でアプローチしていきます。
ユーザーは最終的にお金を払うことになるため、オンラインでの買い物や契約には、興味を持ちながらも慎重な行動をとる方も少なくはありません。その場合、こちらからポイントを絞って疑問を解消したり、成約を手助けするような情報を提供するのも重要ですが、これと併せて幾つかのギミックを用意しておきます。
例えば、無料相談です。
これはユーザーが疑問や不安を解決するために利用できるよう、専用フォームを使いましょう。
ここで不安や疑問を解消してあげれば、次のアクションを起こすユーザーはしばしば見られます。マーケティングにおいてユーザーが疑問・不安に感じやすい点をブラッシュアップできるのも、この方法の利点です。
加えて、無料見積りページの設置は、上手に活用していくと効果的です。
いきなり成約や購入を考えると不安になるユーザーも、一旦、このような形で具体的な費用を知ることで納得し、最終的にコンバージョンに至ることがしばしばあります。