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世の中のブームやトレンドというものは、作られたものであり、必ず仕掛ける側が存在します。

ただ、いくら仕掛けたとしても受け入れられなければヒットはしないわけです。

そんな今、話題となったのが「VIVANT」です。

というわけで今回は「話題のVIVANTのマーケティング戦略」について詳しく説明致します。

話題のVIVANTのマーケティング戦略①【あえて宣伝しないという手法】

「話題のVIVANTのマーケティング戦略」というテーマで1つ目に取り上げるのは「あえて宣伝しないという手法」です。

皆さんは、ブームやトレンドにどれだけ乗りますか?

もちろん乗るか乗らないかは、各個人によりますし、個人の考え、ライフスタイル、価値観、趣味趣向によつて大きく変わるものです。

時に、人というのは、そもそも自分の興味に集中するわけで、それ以外には目がいかないという傾向があるのでずが、

時に人は、大きな渦の中に無意識のうちに飲まれているということも多々あります。

そうしたトレンドの影響を受け、これまで興味がなかったものにハマってしまうということもあるのですが、それはそれでよしとし、新たな発見を見出すのではないでしょうか。

2023年は、とんでもない猛暑ばかりが話題となりましたが、そんな暑い暑い夏において、日本中をブームの渦に巻き込んだのが「VIVANT」です。

皆さんは、「VIVANT」を知っていますか?

この言葉だけ聞くと、知らない人には何のことと思ってしまうかもしれませんが、連日、ネットやメディアでも盛んに取り上げられていたので、ご存じの方も多いことでしょう。

「VIVANT」はテレビドラマです。

単なるメディアコンテンツのひとつであるドラマがなぜ、ここまでブームとなり、時代のトレンドとなったのでしょうか。

時代を形成する要素のひとつとして、その時代を現すような話題作や大作というのが映画なりドラマなりで登場することがありますが、「VIVANT」は最新のトレンドと言っていも過言ではありません。

全10回の連続ドラマであり、オンエアは既に終了しています。

情報社会のこの世の中の中で、これだけ大きなトレンドの渦を世間に巻き起こした要因とはいったいなんでしょうか。

もちろん作品自体の面白さやクオリティの高さというものは当然ありますが、「VIVANT」のヒットには、それなりの戦略があるのです。

戦略そのものを見ると、明らかにビジネス的な要素も多く含まれ、マーケティング的思考がVIVANT戦略の中にも見られるのです。

「VIVANT」を制作、放映していたのがTBSです。ドラマのTBSとも言えるほど、その時代、時代でヒット作を世に送り続けていました。

オンエア時間は日曜の夜、枠としては日曜劇場という、長い間ドラマを放送してきた歴史ある時間帯の定番、コンテンツでもあります。

もちろん、この枠でオンエアされる全ての作品がヒットするというわけではありません。娯楽というのは非常に難しいもので、個人の主観によって面白いか面白くないかは変わってきます。

まず「VIVANT」の特徴として他のドラマと異なるのは、キャストの豪華さや壮大なスケールのロケという番組として差別化があります。

またストーリーそのものも予想がつかない展開ということから視聴者を巻き込むという要素があるのです。

話題のVIVANTのマーケティング戦略②【ネット全盛時代だからこその戦略】

「話題のVIVANTのマーケティング戦略」というテーマで2つ目に取り上げるのは「ネット全盛時代だからこその戦略」です。

様々な成功要素がある中、今回、注目されているのが「番宣方法」なのです。

「番宣」というのは、いわばプロモーション活動であり、オンエア前にいかに視聴者に対し興味を抱いてもらうかというものであります。

では、「VIVANT」は、どのような番宣方法だったというのでしょうか?

一般的には、興味や関心を惹くようなインパクトのある予告映像をフラッシュ的に使用し、ちょい見させるというのが一般的なアプローチ手法と言えます。

テレビドラマでは、スタンダードな手法です。それ以外にも映画であれば、劇滋養公開前に劇場で予告編を流すというのが、非常にわかりやすいプロモーション手法と言えます。

要するにこのような手法は、顧客に向けての味見であるのです。

つまり放映前や公開前に、この作品は、こういうものですよと顧客に予め認識してもらってから見てもらうというのが、いわばお約束となっているのです。

そうすることで惹かれた視聴者は、自分の中での作品に対するイメージを勝手に持ち、第一話を視聴するというわけです。

その結果、第一話を見て、ある程度自分のイメージにマッチしていた通りの好みの作品であれば、そのまま視聴しますし、思ったものとちょっと違えば、それ以降は見なくなるということもありえるのです。

いい意味で予想をあえて裏切ったような作品であれば、見続けてしまうという効果もあるのです。

番宣というのは、大々的なプロモーションとして行われる場合が、ほとんどなのです。

しかし、「VIVANT」に関しては、全く逆のアプローチであり、オンエアまで事前情報を最小限に制限していたのです。

この情報社会の中で、あえて情報を出さないということは逆に難しいものです。特にメディアであれば、制作側がしっかりと管理しなければ、情報の漏洩というのは免れませんから、情報流出管理が徹底していたということが非常に大きいのです。

情報過多の時代だからこそ、逆に情報を与えないことが、エンターテインメントそのものとなるのではないかという考え方があってもおかしくないのです。

情報のコントロールというのは、非常に難しいものです。あえいブレイクさせようと思っても、思った通りにいかないのが情報コントロールであり、逆に小さいな火種を持って、予想以上にヒットしてしまうこともあるのです。

作り手と受け手の温度感の違いや、ギャップ間の違いというのは、時に想像を大きく裏切る場合があるのです。

世の中、確かに自分の思った通りに物事が上手く進めば、これほど楽なことはないわけです。だからこそ、ビジネスは難しいのです。

「VIVANT」に関して公開されていた情報というのは、メインキャストのみでした。

それ以外のプロモーション活動というのは、控えられていたのでした。

話題のVIVANTのマーケティング戦略③【戦略的な成功要素の難しさ】

「話題のVIVANTのマーケティング戦略」というテーマで3つ目に取り上げるのは「戦略的な成功要素の難しさ」です。

普通、番組開始時にはキャストが様々な番組に番宣として積極的にプロモーション活動を実施し、露出を増やすのですが、「VIVANT」に関しては、そうしたプロモーション活動は一切ありませんでした。

では、本当に宣伝行為そのものというのは必要となるのでしょうか?

宣伝活動というのは地道な活動であって、アピールというのは骨の折れる作業と言えます。

実際には、宣伝しなくてヒットするものなら、宣伝なんてしたくはありません。手間も暇もコストもかかりますから、また宣伝したからと言って必ずヒットする保証などは、とこにもないからです。

であれば、宣伝なんてあえてしたくないというのが本当のところでしょう。

しかし、宣伝しないことのほうが当然、リスくは高くなります。なにしろ宣伝しないのですから、その存在を知ってもらえいないという状況なのですから、売り手(作り手)としては、不安で仕方がないことになるのではないでしょうか。

これを商品プロモーションに置き換えれば、どうでしょうか?せっかくいいものを作っても、顧客がその存在を知っていないようであれば、売れるものも売れないというわけです。

これだけ、モノが溢れている時代において、商品の存在自体を顧客が認知していないのならば、売れる以前の問題とななります。

これは当然、コンテンツの世界でも同じです。

今や、コンテンツもありとあらゆるものがあふれています。特に映像作品というのは、これまでのテレビ、映画の他、インターネットでの配信事業というものも加わり、コンテンツの発信ベースそのものが以前に比べ増加しているからです。

となると、テレビドラマに関しては、CMなどでのプロモーション戦略というものもできるはずです。見どころや、インパクトのある映像を公開することによって事前情報を大々的に好評することで宣伝効果があるのです。

これは広く一般大衆に知ってもらおうという試みで宣伝手法というのは極一般的なものなのです。その逆を行く事前情報を最小限化というアプローチは、非常に大きな決断であると言えるのではないでしょうか。

あえて制限するという手法は、視聴者が情報を得ないままオンエア当日を迎えることになります。特に第一回目、どれだけの視聴者を取り込めるかにかかっているのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「話題のVIVANTのマーケティング戦略」というテーマで詳しく解説致しました。

情報過多の時代において、事前情報を最小限に制限するという明確な宣伝戦略によって結果的には大ヒットとなった「VIVANT」ですが、
はたしてこの戦略が今後の主流になっていくかどうかは、また別の話しとなるのではないでしょうか。


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