皆さんは焼肉好きですか?
焼肉屋に食べな行くといえば皆さん凄く喜ぶというわけですが、なぜ私達は、それほど焼肉に惹かれるのでしょうか?
そんな大人気の焼肉屋として人気があるのが「焼肉きんぐ」です。
というわけで今回は「差別化戦略で成功している焼肉きんぐのビジネスモデルとは?」について詳しく説明致します。
差別化戦略で成功している焼肉きんぐのビジネスモデルとは?①【焼肉きんぐが成功している理由】
「差別化戦略で成功している焼肉きんぐのビジネスモデルとは?」というテーマで1つ目に取り上げるのは「焼肉きんぐが成功している理由」です。
焼肉屋にいくと、なぜ人は喜ぶのでしょうか?
お肉好きという方も実際には、多いのですが、焼肉屋にいくというのは、どこか特別な感じもし、ただ食事というたけではなく、1つのイベントとして楽しむような感じがあります。
とにかく焼肉大好きな人は、多いのです。
特に焼肉は、若い女性からも人気が高く、肉食女子というフレーズが登場するようにもなりました。
そんな若い世代からも支持の強い焼肉ですが、焼肉屋に行くと、ついついいつもより食べすぎてしまうということもありますよね。
肉の焼ける香りと店内の雰囲気そのものが、より食欲をさらに強く増加させるのです。
しかし、そんな美味しい焼肉ですが、焼肉屋さんで食べるとそこそこ、いいお値段がするわけです。
決して安いとは、言えない焼肉ですから、どこか特別感を感じてしまうというところもあるのではないでしょうか。
そんな焼肉好きのためにお得に食べられるお店をご存知でしょうか?
それが「焼肉きんぐ」です。
もちろん肉好きの方なら、ご存知かと思いますが、インパクトのある看板を見て知っているという方もいらっしゃるでしょうし、既にお店を訪れたこともあるという方も数多くいらっしゃるでしょう。
「焼肉きんぐ」の特徴としてあるのが、その提供スタイルです。
焼肉屋ならでというわけではなく「食べ放題」というシステムを導入しているのです、
そんな焼肉きんぐがはじまったのは、2007年のことになります。
焼肉業界としては、「牛角」に次ぐ業界2位という店舗数を誇っています。
現在でも、焼肉きんぐの店舗は、増加しており、その成長速度というのも業界内でも非常に早いほうになります。
焼肉店舗チェーンとしては、確実に成長し成功を収めている企業と言えます。
では、そのようにスピーディーに成長を遂げた焼肉きんぐの成功要因とは、いったい何なのでしょうか?
「焼肉きんぐ」というのは、お店の屋号であり、運営しているのは、株式会社物語コーポレーションです。
焼肉きんぐの営業スタイルを簡単に言えば「食べ放題特化型」の焼肉屋チェーンとなります。
実はあまり知られてはいませんが、物語コーポレーションは、焼肉きんぐの前に「焼肉一番カルビ」という屋号で営業していました。
この屋号のお店は、遡ること1995年になります。
「焼肉一番カルビ」というお店が、それほど聞いたことがあるわけではないことからもわかるように、厳しい飲食業界にいて、熾烈な競争において業績というのは、伸び悩んでいたのです。
そのような状況を改善しようとし、新たに新業態として立ち上げたのが「焼肉きんぐ」というわけです。
物語コーポレーションにとって最初の屋号で上手くいかなかったのに対し、何をどう変え、次の焼肉キングにて成功を掴んだのでしょうか。
それは、顧客の心理をしっかり掴んだからです。
だからこそ、店舗数は増え、業界2位という焼肉ブランドへと成長したのです。
焼肉きんぐの成功理由としては、次のようなものがあります。
- テーブルオーダー制というシステム
- タッチパネル注文
- 商品の差別化
- ファミリー向け戦略
差別化戦略で成功している焼肉きんぐのビジネスモデルとは?②【焼肉きんぐの差別化】
「差別化戦略で成功している焼肉きんぐのビジネスモデルとは?」というテーマで2つ目に取り上げるのは「焼肉きんぐの差別化」です。
では、成功理由の各要因について詳しく説明していきましょう。
●テーブルオーダー制
食べ放題というスタイルで運営しているお店というのは、数多く存在していますが、多くの食べ放題のスタイルがセルフサービスでした。
顧客自らが好きなものをとりに行くというスタイルです。
いわゆるバイキングであるとか、ビュッフェスタイルと言われるものです。
焼肉きんぐと同じように焼肉ができるお店としては、「すたみな太郎」が有名ですが、すたみな太郎は、正にセルフスタイルの王道と言えます。
セルフサービス型のメリットと言えば、食材さえ用意しておけば、人件費はかからないということです。
ですが、焼肉の場合、セルフサービスに委ねると生物だけに鮮度や衛生面を考えれば不安が残ります。
そのような理由もあり、美味しく衛生的なお肉の提供をするために、テーブルオーダー制としたことがポイントとなります。
テーブルオーダー制のメリットは顧客側にあり、食材をとりにいく必要もなく動く必要もないことと、衛生面や鮮度も保たれることにより、顧客満足度は高まります。
反対にお店側とすれば、注文を受けてから提供することになるため、人件費がかかってしまいます。
●タッチパネル注文
テーブルオーダー制というお店側のデメリットをできるだえ軽減するために注文方法としてタッチパネルをいち早く導入しました。
タッチパネル方式にすることにより、店員の負担を減らし人員削減に繋がります。
●商品の差別化
焼肉きんぐの魅力としてあるのが、やはり商品です。
他とは違う魅力的な商品を提供することにより、差別化をはかっています。
お客さんに選ばれている理由の一つに魅力的な商品というのがあります。
具体的な差別化としては、次の3つがあります。
- 新4大名物
- 期間限定メニュー
- サイドメニューの充実
差別化戦略で成功している焼肉きんぐのビジネスモデルとは?③【ファミリー向け戦略】
「差別化戦略で成功している焼肉きんぐのビジネスモデルとは?」というテーマで3つ目に取り上げるのは「ファミリー向け戦略」です。
焼肉きんぐのターゲットとして明確なのは、ファミリー向け戦略ということです。
近年では、単身世帯の増加により、お一人様スタイルのお店も増加傾向にあるものの「食べ放題特化型」という明確なコンセプトを打ち出している焼肉きんぐは、ファミリー向けとした仕組みを構築しているのです。
ファミリー向けをターゲットとしているということは、一回の来店で少なくとも子供N人、両親というパターンを考えれば、回転率を見れば決して良いとはいませんが、売上としては、非常に大きいものがあるのではないでしょうか。
例えば家族4人だった場合、焼肉きんぐなら、1人3,000円のコースを選んだとしたら、合計で約12,000円となります。
ここで1つポイントとなるのが「食べ放題特化型」という、焼肉きんぐの提供スタイルです。
焼肉きんぐのメニュー構成は、食べ放題のメニューコースがグレード毎にいくつかあるのです。
つまり、コースメニューしかなければ、そのコースの料金は確実に売上になるということです。
これは、どういうことを意味するか?というと、食べ放題ではない普通の焼肉屋、もしくは、その他の外食店を利用した場合、一人あたりの売上というのは、必ずしも3,000円に達するかどうかはわかりません。
コース注文ではなく、フードを頼む場合には、それぞれ注文するものが別々となれば、フードだけで一人当たり3,000円という単価は、実は実現しにくいのです、
3,000円という単価が生み出しにくいのは、お子さんであれば、頼む量は当然大人とは違うわけですから、単価的には低くても仕方のないことです。
しかし、焼肉きんぐの場合のメニュー設定なら、確実に指定の金額単価というのは、保証されているわけです、
つまり、食べ放題というシステムは、食べても食べなくても同じ料金がかかるというわけです。
多く食べる人もいれば、ほんの少ししか食べない人もいるということで、お店側からすれば実はメリットしかないのです。
「単価が出ることが保証されている」これが、焼肉きんぐが儲かる仕組みなのです。
1つ気になるのは、「食べ放題」って本当に大丈夫なの?というところです。
焼肉きんぐに限らず、食べ放題のスタイルのお店は、いくつもありますが、「焼肉」をメインにしている焼肉きんぐに、はたして採算は、とれるのでしょうか?
もちろん原価割れする可能性というのは、十分にありえますが、そもそも食べ放題という業態で運営しているお店は、損をしないための工夫をしているのです。
ですが工夫をすることで高い利益率を叩き出すことも可能なのです。