こちらからシェアしてね!

  • なかなか求人を出しても人がこない…
  • せっかく来たのに、すぐに辞めていく…
  • 定着率が悪過ぎる…

等々、こんな思いの人事担当者さんは多いのではないかと思います。
これは私の行なってきた経験になりますので、ぜひ最後まで読んで頂けたらと思います。

医療介護業界の人材不足

これから超高齢化社会を迎えるにあたり、まだまだ医療介護業界は人材不足と言われております。

私も病院にて管理職をしており、看護師やリハスタッフ、看護助手やドクターに至るまで人材確保を担当しております。

少し前までは、ハローワークに求人を出す方法で、ある程度の人材は確保出来ていましたが、現在では半年以上まったく動きがない職種もザラにあります。

人材が集まらない要因を分析していくと…

  • 給与が安い
  • 病院の評判が悪い(医療従事者間)
  • 福利厚生が充実していない

等々様々な理由がありますが、大半が上記の理由ではないかと思います。

給与が安い

例えば、給与が安く人が集まらないからといって、給与を高くして募集することも出来ない方法ではないですが、それをしてしまうと現時点で働いているスタッフの給与をどうするか?といった問題にも発展していきますよね…。

病院の評判が悪い・福利厚生が悪い

これも、医療介護業界ではあるあるな話だと思います。
辞めた職員の口コミがどんどん回っていき、最終的には最初の話とはまったく違う形で流れていたりと(笑)

良い人材を確保するための方法

私が人材確保をした方法を参考までにお話をしていきます。

  • ハローワークの活用
  • インターネット求人広告の活用
  • 人材紹介会社の利用
  • 病院に出入りしている業者の利用
  • 各専門学校への訪問
  • 地元のフリーペーパーや新聞の活用

以上になります。
おそらく、これを見た方は「どこもやってるよ!」と思われた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

では、そう思われた方にお聞きします。

  • 給与を高くする方法を考えましたか?
  • 評判を良くする方法を考えましたか?
  • 福利厚生に充実させる方法を考えましたか?

私は、単純に給与を高くして求人掲載すれば人は集まると思っています。

では、先述にも記載したように現時点での職員はどうするのか?
私の答えは…

給与規定の見直し、また福利厚生もそれにともない見直しを行いました。

しかし、問題があります!

財源があるところであれば比較的簡単に出来るかもしれません。しかし、私のところは財源がありませんでした。

 

診療圏調査の重要性

そこで私はまず売り上げを伸ばす方法から取り組み、同時に評判を上げる策も考え、そして最後に求人を募集することにしました。

売り上げを伸ばすために、ようは患者数を増やすためにまず行なったのが

診療圏調査を行い、自病院を中心に半径5kmに同じ診療科がある医療機関がいくつあるのか?

その地域からの人工から1日の平均患者数を目安として出し、実際に同じ診療科を持つ医療機関では平均何人来ているのか

を調べます。ここがポイントですね!!

私の病院な整形外科を中心とした病院でしたが、半径5km以内にはクリニック、病院を含めると整形外科を掲げているところだけで17施設もありました。

患者の奪い合いですよね。

でも、何もしなければ現状は変わりません。

その情報の中でも何かヒントはないかと調べていくうちに、整形外科だけで17施設もあるのに、そのすべての施設のドクターの専門が「外傷関係」ということが分かりました。しかし、うちの病院のドクターは外傷も診察は当然しますが、専門は「膝関節」でした

そこで私は、院長にお願いをし、専門が「股関節」のドクターを非常勤で雇い入れ、もうお分かりですよね?

「膝関節?股関節専門外来」の開設を行いました。

同時に「骨粗しょう症外来」、「スポーツ外来」も新設しました。

後は、地元のフリーペーパーや新聞などに掲載。また、フリーペーパーでは交渉に交渉を重ね、膝や股関節の連載記事を書くことになりました。

たったこれだけを3ヶ月で行いました。

高齢者は膝が痛い、股関節が悪い、大半が骨粗しょう症です。
また、スポーツ外来は地域の小学校、中学生、高校生を対象としており、やはり子どもを持つ親からすると「整形外科」よりも「スポーツ外来」の方が印象が強い。

また、骨粗しょう症は誰もが自分は違うと思っています。

受付周りの充実をさらに図る

ですから、ここで利用したのが受付周りです。だいたいの医療機関であるのが血圧計!

それにプラスしてあったとしても身長、体重計がせいぜいではないかと思います。
しかし私は、血圧計、身長、体重計に加えて、踵で計測出来る骨粗しょう症の機器や血管年齢が測れる機器などなど、ちょっとした無料で出来る健診コーナーを作りました。これも目的はもちろんあります。

 

身長、体重計は自動で計測する機器で、しかも超音波で計測する機器を置き、これでまず患者さんの気を引きつけ、踵で計測出来る骨粗しょう症の機器は結果までがきちんと用紙でプリントアウトでき、また血管年齢の機器も結果用紙が出るようにしていました。

すると、今まで内科にしか受診していなかった方が、待ち時間の間に骨粗しょう症の機器で計測し、結果が悪い方はその場で整形外科の予約をする人もいましたし、逆にリハビリにしか来ていなかった患者さんが血管年齢から内科を受診したりと、外部から新たな患者さんを集めるのはもちろん、内部の患者さんを別の診療科へいかに誘導するかも考えてみました。

そして、フリーペーパーへの掲載により、専門外来の宣伝にもなる、今まで来たことがなかった患者さんが増えていくにつれ、評判も「悪い」から「普通」にはなったのではないかと思います。

 

おかげで患者は約2倍近くまで増え、給与規定や福利厚生も見直しができ、今ではハローワークとindeedだけを使いながら人材は確保出来ています。

それに、専門外来を立ち上げたことによりスタッフの意識も高くなり、リハスタッフなどは毎年余る数の新卒者が集まってくれています。

 

働く職員のモチベーションを上げるには?

やはり働く職員をいかにモチベーションを高く持たせるか!これもポイントですね。

褒めて伸ばす方法もありますが、1年中褒められても飽きてきますよね?
やはり職員は対価でしかありません。

良い人材を確保する!人材で苦労したくなければ、まずは自分の病院を見直す事が大切だと思います。

なかなか来ない…で待っていても何も変わりません。

良い病院を作ることが、良い人材を集める1番の方法ではないでしょうか。

 

まとめ

良い人材を集めたければ…
・自分の組織を見直せ
・売り上げを伸ばす
・他とのサービスの差を作る
・先手を行け
・無理だと思ったら、そこで終わり

であると考えます。

日進月歩で進んでいく医療介護業界から淘汰されないよう、必ず組織を完璧に作る。これが大事なのではないでしょうか。

そうすれば、自ずと人材は集まるものです。

 


こちらからシェアしてね!