採用担当の方は、言うまでもなく少しでもいい人材を採用したいと考えているはず。でも一度の面接でそれを見極めるのは至難の業。そこで、いい人材かどうかを見極めるポイントをいくつかご紹介します。
目次
良い人材を採用したい、でもどうやって見極めるの!?
「いい人材を採用したい!」と思って慎重に見極めたつもりでも、「あれ、なんか違った」ということはよくありますよね。そこで今回は、少しでも人材採用が成功するよう、いい人材かどうかを見極める方法をご紹介します。
履歴書の書き方をチェック
履歴書の書き方を見ると、「細やかな性格なのか、おおざっぱな性格なのか」を見分けることができます。
細やかな性格の方は、文字はしっかり丁寧に書くことはもちろん、切手は曲がらずまっすぐ貼る、履歴書は端と端をきっちり合わせて折るなど、どこを見てもきっちりしています。
ただ、「きっちりしていればいい」ということでもありません。教育業界や福祉業界の場合、細やかすぎる性格が悪影響になることも。任せたい職務や業種などにより、判断することが大切です。
筆者は福祉業界で採用担当をしていたことがありましたが、あまりきっちりしすぎている方はとらず、全体的にきちんとしているものの、少し抜けているところもあるくらいの方を採用していました。
「細やかな性格」の方は、神経質なことがあるためです。反対におおざっぱな性格の方は、おおらかな性格ともいえます。細やかな性格の長所、短所、おおさっぱな性格の長所、短所を考慮して見極めましょう。
履歴書は普通何度も見直すもの。誤字脱字はないのが当たり前です。一つなら「何度も見直したのに気が付かなかった」ということも考えられますが、いくつもある場合は相当うっかりしているか、まったく見直していないかのどちらかです。
まったく見直していないということは、「やる気がない」とも考えられます。どちらにしても採用するのはやめておいたほうがよさそうですね。
職務経歴の内容をチェック
転職をしている方の場合、職務経歴を念入りにチェックしましょう。言うまでもないかもしれませんが、何度も転職を繰り返している方は、すぐにやめてしまう可能性が高いです。
特に3回以上転職歴のある方は要注意。
逆に1社に長く勤めている方は、転職歴が何度かあってもすぐにやめる可能性は少ないといえます。休職期間や無職の期間もチェックをしておき、気になることは面接で確認しておきましょう。特に転職理由は深く掘り下げて聞くことが大切です。そうすることで相手の本音が見えてきます。
また職務経歴には、自分の成果を少々大げさに記載する方もいます。この点も面接でしっかり確認することが大切です。
面接の質問内容に変化をつける
面接では、質問内容を工夫するとどのような人物かがわかります。どんな人材を求めているかによって質問の内容に変化をつけることが大切です。
リーダーシップのある方が欲しい場合
自分よりも年上の人を指導するのは気をつかいますし、難しいものです。そういった経験があるということは、人間関係をうまく築く力があることが多く、リーダーシップを発揮できる可能性が高いといえます。
また、「自分がどう思われていたか」を語らせることで、自分を客観的に見ることができるか、他人の意見に耳を傾けることができるかが判断できます。
コミュニケーション能力があるかを判断したい場合
面接の際、だいたいどのようなことを聞かれるかを想定していることがほとんど。そのため想定外のことを聞かれるとうろたえてしまうことも。
特に雑談のような内容は、想定外であることが多く、とっさに返事を考えなければならないのでコミュニケーション能力が問われます。
また、そういった質問に対する答えには、相手の本来の性格が表れやすいものです。「こんなこと就職試験で聞かれるの?」というような質問を考えて、聞いてみましょう。
質問の内容を掘り下げていく
質問の内容はどんな内容でもいいのですが、その内容をどんどん掘り下げて聞くことで、相手の人となりがわかることがあります。
また相手も仕事に関係のある内容だと身構えてよそゆきの答えになってしまいますが、全く関係のない内容を聞かれると、変に作らず率直に答えてくれることが多いでしょう。
リラックスした雰囲気で行う
面接はリラックスした雰囲気で行うことが大切です。もしも緊張して自分の力を発揮できない方がいて、実はその方が能力の高い方だった場合、会社としては大きな損失となります。
誰もが力を十分発揮できる環境を整えることが大切です。
また最近は、面接を会社ではなく、カフェなどで行う会社も増えているようです。カフェなどで面接を行うと、リラックスしやすく相手の素の姿や性格が見えやすくなります。
採用人数が少ない場合は、こういった方法もおすすめです。
実技テストを行う
採用人数の少ない会社の場合、テストを行うことは少ないかもしれません。
しかしテストを行うと、隠されていた性格が見えることがります。
単に知識を問うようなテストではなく、「〇〇のとき、あなたはどうしますか?」といった考え方を見るものや、計算問題などの処理能力や注意力をはかるものなど、その職種に必要な能力をはかることができる内容にすることが大切です。