夏休み真っ盛りのお盆の時期に発生した、ハイウェイオアシスのサービスエリアで前代未聞のストライキにより営業停止となった「佐野サービスエリア」。
今回は、この検証についてマーケティングの観点からサービスエリアの営業の実態をまとめてみます。
繁忙期の最中に起こったサービスエリア営業休止
サービス業の稼ぎ時となるのが「休日」。しかもお盆の夏休みの時期と言えば、かなりの集客か見込まれる繁忙期。
そんなお盆真っ只中の8月14日、東北自動車道上り線の佐野サービスエリアのが営業休止となったことが話題となりました。
サービスエリアと言えば、今や大人気のお出かけスポットとして多くの人が訪れます。
もちろんハイウェイオアシスとして、トイレ休憩や給油、食事など長いドライブのほっと一息の場としての役割が主なところです。
そんなサービスエリアは、テレビやメディアでもグルメ特集されるなど、集客面でも多くの人を集める定番のお出かけスポットとしての顔も持っています。
ご当地ならではの、サービスエリアグルメを求めて、サービスエリアを訪れる方もいらっしゃるほどなんです。
そんなサービスエリアで、これまでに例のない営業休止。
その後、営業は問題を抱えつつも再開されましたが、繁忙時期の最中、起こったこの問題。いったいその原因はなんなのでしょう。
そこで、明らかになったサービスエリアの営業戦略と現状が見えてきました。
佐野サービスエリアの営業休止の理由とは?
お盆の夏休み時期と言えば、故郷への帰省や、夏の家族旅行など車で出かける方も多くドライブを楽しみながら、普段とは違う土地へ向かう楽しさもあります。
そんな楽しみの1つの中にサービスエリアも含まれているはずです。サービスエリアの営業休止とは言ってもサービスエリア自体の利用は、できますのでトイレ休憩や給油、自販機などでのドリンクの購入など利用することは出来ます。
しかし、サービスエリアならではのご当地グルメや土産物の購入などは出来ません。そんなサービスエリアは、とても寂しいものです。
佐野サービスエリアの営業休止の理由とは、従業員によるストライキが原因なのです。
2019年8月14日の佐野サービスエリア(上り)の営業休止の発表は、東北自動車道を管理、運営するNEXCO東日本が発表しました。
ですが、サービスエリアの営業、運営はNEXCO東日本が行っているわけではなく、別会社である「ケイセイ・フーズ」が行っているのです。
実は全国各地に存在するサービスエリアの営業母体は、それぞれ異なっています。
各サービスエリアで特徴が異なるのは、その為なのです。各サービスエリアの運営会社は、他とは違う独自のスタイルを追求することにより差別化をはかっています。
その土地の特色を活かしたコンセプトに基づいた営業スタイルを展開しており、その地方ならではの土産物や特産品、屋台などでのスナック類の販売、ご当地グルメなどを堪能できます。
その地域の名産、特産品は、できる限り集められ地域密着の営業スタイルで地域活性化にも役立っています。
またショッピングモールなみの店舗展開をはかり、1日の首位客数も世界では類を見ないような「海老名サービスエリア」などの大人気のサービスエリアも存在しています。
今回、話題となった、佐野サービスエリアの栃木県佐野市のご当地グルメとして有名なのが、「佐野ラーメン」です。全国的にも知名度の高い「佐野ラーメン」が、サービスエリアでも食べられるのが売りでした。
そのご当地グルメ「佐野ラーメン」を提供していたのが、ストライキの原因となった運営会社の「ケイセイ・フーズ」なのです。
そもそもストライキの原因は、様々な要素があると噂されています。その要因とは、経営状態の悪さ、そして従業員にとっての労働環境と就労条件の悪さなどが原因と言われています。
結果的に佐野サービスエリアは、予想よりも早く営業を再開。8月16日には、新スタッフにより再開したと報道されました。表向きは何事もなかったように「平穏」な状態に戻ったとされる雰囲気もありますが、営業再開後の現在もまた労使紛争は続行中とのようです。
現状は、サービスエリアにより現状はまちまち
全国にあるサービスエリアの経営状態は、それぞれの運営会社に委ねられており、売上などもそれぞれ異なるというわけです。
様々な運営方針や形態、集客率、利用率の違いによって差が出ることは仕方ないのですが、今回の佐野サービスエリアの件によって、サービスエリアのサービス事業は、かなり苦しい状況だということを露呈してしまいました。
サービスエリアという利用価値の高い事業については、今の運営会社が駄目なら違う運営会社が変わって事業を行うことで問題は解消されるでしょう。
地元に根付き、地域密着方のサービスエリアは、地方活性化や地域雇用を生み出すなど、様々なメリットを生み出します。