「衣食住」。生活する溜めの3要素として、どれも欠かすことのできない物ですが、その中でも生活の拠点となるのが「住まい」ですね。
その住まいには、持ち家と賃貸がありますが、結局のところどちらがお得なんでしょうか?
今回はマーケティング的に様々な角度から検証していきます。
マーケティング考察論。持ち家、賃貸どっちがお得?① 【不動産の価値の変化は時代と共に変化する】
皆さんは、現在持ち家ですか?それとも賃貸ですか?
これについては、どちらとも、良い悪いはなく、それぞれの価値観やライフスタイル、家族形態などによっても異なるものです。
不動産そのものを所持しているか否かによっても異なります。
生まれた時から、土地持ち家持ちであれば、代々継承してきた不動産を活用することは可能です。
しかし、皆が皆、土地持ちで裕福であるとは、限りません。持っていない方は、取得(購入)するか借りなければなりません。
また核家族が増加した昭和以降であれば、先祖代々の土地を引き継がず、新たに一戸建てにちょうどよいほどの土地を取得する方もいらっしゃいます。
そのように不動産を購入する方が、現在でもいる為、新築住宅が立ち並ぶ新しい住宅エリアが存在したり、近年、流行りのタワーマンションなどが存在しているのです。
結局、住まいとは、その時代時代により設備やライフスタイルのニーズが異なり、住宅の性能そのものの機能も上がっていることから、できれざ最新の住まいを手に入れたいという気持ちは、皆同じなのではないでしょうか。
不動産というものは、投資の1つとしても扱われますので、価値が変わるものなのです。
住宅本体そのものだけではなく、土地の価値も変動していきます。
かつて、不動産と言えば投資の対象としては、かなり注目されていましたが、90年代のバブル崩壊以降は慎重な姿勢に変わったのです。
日本経済におけるバブル崩壊は、土地や建物などの不動産価値を大きく下落させたことにより、当時はかなりの損失を受けた方も多数いらっしゃいました。
日本経済が好景気に湧いたバブル真っ只中には、不動産価格は上がり続けるものとして信じ込まれていた時代がありました。
またそのような時代背景から、国自体も不動産の所有を推奨する住宅政策もあり、不動産産を所有することが、1つのゴールでありステータスとされる風潮もあったのです。
「夢のマイホーム」と言われるように、住宅の取得は、まさに一般庶民にとっては、夢であるのです。
サラリーマンが何十年もかけて、ローンを組み、一生かけて支払い続けているのです。
これが現実ですが、結局のところ、生きていく上では、持ち家であれ、賃貸であれ結局、住まいに対してかかる費用は、かかるわけです。
少しでもよい環境、良い住まいで暮らしたければ、現実問題、お金はかかるわけです。
そう考えれば、持ち家だろうと賃貸だろうと実際には、変わらないような感じもします。
マーケティング考察論。持ち家、賃貸どっちがお得?② 【世界経済へも影響を与える不動産】
実際に日本の地価は、バブル崩壊後20年近く下がり続けています。
このような市場的な価値観から見ても、はたして不動産を持つことがベストと言えるのでしょうか?
マーケティング的な観点から見ても、現在は、グローバル社会となっている為、自国の経済情勢だけを見ていればよいというわけではありません。
世界各国の経済情勢は、瞬間的に世界経済への影響を与えます。
特に近年では、株式市場の乱高下は凄まじいものがあり、数時間での急激な下落が世界マーケットを通じて実際に起こっているのです。
当然、世界的不況となれば、株式市場はもちろん、国の経済情勢、更には不動産の価格にも必ず影響してくるのです。
特に不動産関連で言えば、2008年に起こったリーマンショックです。
アメリカ発のこの出来事に世界中の経済が連動し、影響を受け、先行き不透明の経済状況となりました。
世の中への不信や不安、マイナス材料は、景気を悪化させる要因そのものとなります。
このような時代背景や経済情勢の変化からみて、持ち家と賃貸、結局一体どちらが得なのか?ということが、マーケティング的視点から見て検討する必要があります。
マーケティング考察論。持ち家、賃貸どっちがお得?③ 【賃貸と持ち家の違い】
賃貸と持ち家、とちらがお得なのか?と考えた時に、まず考えるのは、賃貸と持ち家の違いです。
当たり前のことですが、持ち家は、自分の物になりますが、賃貸は自分の物ではありません。
賃貸はオーナーの物です。そして家賃は物件オーナーの収入となります。
その為、借り主は、いくら払い続けても自分の物には、ならないわけです。
このように考えれば、どうせ同じ年数払い続けるならば、最後には、自分の物になったほうがお得ではないの?と思ったりします。
さらに新築物件売買業者でよく使われるセールストークのネタとも言われます。