日本社会全体に抱える問題は非常に多数あります。中でも深刻的な問題は日本の人口減少。少子高齢化による影響は、社会構造の歪みへと発展していきます。
企業においても人材獲得が急務となっています。開発業務におけるオフショア開発が進むのは、そのためです。
というわけで今回は「IT業界に拡大するオフショア開発のメリット、デメリットとは」について詳しく説明致します。
IT業界に拡大するオフショア開発のメリット、デメリットとは①【オフショア開発が注目される理由】
「IT業界に拡大する。オフショア開発のメリット、デメリットとは」というテーマで1つ目にふれるのは「オフショア開発が注目される理由」です。
スマートフォンの所有率が高まり高速通信が可能となった環境では、いつでもどんな時でも情報の受発信は可能です。
今やITの応用はあらゆるところに紐付けされており、便利さに比例すればするほど、その仕組みを作りだすエンジニアが求められています。
日本においては、労働人口の減少という現実問題を抱え、人材の確保が企業にとっての重要課題となっています。
実際に人材不足のIT業界では、アプリケーション開発などの海外業務委託が拡大傾向にあります。
今や企業にとっての開発をあらゆる面で効果的に業務を遂行する選択肢の1つである「オフショア開発」ですがメリットもあれば、デメリットもあります。
日本国内のIT企業の間でニーズの高まるオフショア開発には、ニーズが高まれば高まるほど、課題も積み上がっていくのです。
そんなオフショア開発のリアルについてふれていきます。
オフショア開発は、日本国内ではなく、海外の開発会社または、海外の子会社、グループ会社へ、アプリケーションソフト、システム開発などの業務委託する開発手法です。
オフショア=Offshoreは、岸から遠く離れていることが転じて海外と置き換えた意味があります。
今この時代、これまで以上に本格的に注目を集めているオフショアですが、近年のデジタル化の促進、グローバル化、ビジネススタンダード、オンライン化の加速、データシステムのクラウド化により、ITエンジニアの需要が高まっており、日本国内における技術者の人材不足となっています。
現在のITエンジニアのニーズが高く大手企業も前例なく、プロジェクト遂行のための人材が日常的に欠如している状態です。
様々な開発業務が存在する中、到底プロパー社員のみで、業務を行うことは不可能で、外部のパートナー企業の力なくして、プロジェクトは成り立たないのです。
エンジニア不足により、エンジニアへの負担も大きくなりますが、ニーズが多い職種だけに、企業としても人件費が高騰しているという課題もありました。
人件費の高騰は、企業にとっては、コスト面で非常に大きな負担であり、プロジェクトを遂行するためには、スキルに見あった要員が必ず必要ですし、スキルも経験もある優秀な人材へ依頼するにはコストもかかるというわけです。
技術者への需要が高まる現状としては、オフショア開発にスポットがあたるのは、当然の成り行きと言えるのです。
オフショア開発は各種開発業務を海外の企業に委託することによって、結果として国内で開発をするよりも、大幅なコストダウンとなります。
結果的に同レベルの成果物が得られるならば、少しでもコストが安いほうが合理的と言えます。
実際に日本国内では、どれだけIT人材が不足しているのでしょうか。
それは日常生活を振り返ればわかることです。
生活に便利なサービスの多くがIT技術の活用だからです。
スマートフォンの普及によって、これまでより便利なサービスが増加していること、そして何よりユーザーの数が多いということです。
つまり、作る人より、使う人の方が圧倒的に多いわけで、作り手が全く足りていないのです。
情報化が進むにつれ、ボーダーレス、タイムレスとなり、グローバル化は急速に進展しており、世界中のあらゆるところが巨大なネットワーク網で形成されています。
そのような現状を踏まえ、ソフトウェア、アプリケーション、各種情報システムの開発要件が非常に多いのが現状で、日本国内だけではその需要増に追いつけないというのが現状です。
物理的な問題として、ITエンジニアの人材難以前の問題として、日本はそもそも少子高齢化による影響から、労働人口そのものが不足しているのです。
人材不足という問題は、何もIT業界だけではなく、どの業界においても同じであり、人材不足という大きな問題は、2030年に40万人以上と予測されています。
つまり、この先の日本は、時代が進むにつれ、人材確保は、より難しくなっているのです。
労働人口の減少、適切な人材の不足を補うための回避策としても、オフショア開発が増々注目されているということです。
IT業界に拡大するオフショア開発のメリット、デメリットとは②【加速するオフショア開発の今】
「IT業界に拡大する。オフショア開発のメリット、デメリットとは」というテーマで2つ目にふれるのは「加速するオフショア開発の今」です。
これまでビジネスにおいての海外進出には、非常に大きな資金の投入をする必要がありました。
このことから、海外進出は企業体力が十分にある大手企業のみが現実的に可能とされていました。
しかし、インターネットの発展により、コストの問題が徐々に解消され、一部の大企業だけではなく、中小企業においてのグローバル戦略が可能となったのです。
このようなグローバルビジネス的スタンスが浸透し、できるだけ多くの人材を受け入れようとするダイバーシティの考えが広がったのです。
このダイバーシティにより、オフショア開発が、これまでより注目されるようになったということです。
では、実際に日本企業がオフショア開発先として進出している国は、どのような国が多いのでしょうか。
次の4カ国の人気が特に高いです。
- 中国
- インド
- ベトナム
- インドネシア
インドには、実は優秀な技術者が多くIT大国として名を馳せています。
そしてオフショア開発に長く関わる中国も非常に人気が高く現在では、国内の多くのプロジェクトに中国企業が関わっています。
さらに最近、注目を集めているのがベトナムなんです。
ベトナムは、インドや中国と比較すると、さらに人件費が安く抑えられるというメリットもあります。
この他、オフショア開発は、現在もアジアを中心に拡大傾向にあり、フィリピン、タイ、ミャンマー、エチオピアなどと次々に拡大しているのです。
先を見込んでいる企業については、新たな委託先として他がまだ手をつけていない国に進出しています。
今後は、オフショア開発にしても、どこの国に依頼するかによって、コストや品質面でも大きく変わってくるのです。
IT業界に拡大するオフショア開発のメリット、デメリットとは③【オフショア開発の目的】
「IT業界に拡大する。オフショア開発のメリット、デメリットとは」というテーマで3つ目にふれるのは「オフショア開発の目的」です。
オフショア開発はアジア近隣国の各国を中心都市で拡大を続けていますが、その目的となるのは、次の2つですわ
- コスト削減
- リソースの確保
インターネットの発展により、物理的な制約がなくなったことによりビジネスとして成り立つことが要因の1つとなりました。
またこの先10年先を見越したところで、明らかな人材難になることは、わかっていることから、そのことの対応策としての理由があります。
ソフトウェア開発は、通信によるやりとりが可能であり、物理的な成果物はなく、オンライン上で全てが成り立つということです。
今後は、さらにグローバル化が進むことが明らかになっています。
日本企業にとって、必要性が高まるオフショア開発の具体的業務事例としてスマホアプリ、ソーシャルゲーム、データ入力、DBシステム、サポート業務などいくつもの案件があります。